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他人を信じられるか。自分を信じられるか。

神の沈黙。
キリシタン弾圧の渦中の江戸時代。
ポルトガルからやってきた司祭が,布教,隠れキリシタンの激励を目的に日本にやってくる。しかし,幕府による厳しい弾圧・拷問によって続々と背教していくキリシタン達を前に,司教は究極のジレンマに陥る。
つまり,自身のキリスト教信仰を守るのか,あるいは,棄教して苦しむキリシタン達を救うべきなのか..
神は沈黙を守るばかりである。

宗教とは。
貫くものと,裏切るものとは。
信じるものと,信じないものとは。
支えるものと,救いが必要なものとは。

弱い自分自身のことをどこまで信じられるのか。あるいは,自分とは違う他人をどこまで信じられるのか。

この文学には人間関係の教養が詰まっています。


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