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禁煙が保険料を安くする?〜たばこ吸わない人が得をする保険とは〜

最近は至る所で「禁煙」のマークを見かけます。

昔は喫煙席と禁煙席と分けていたようなお店も
店内禁煙と変容してきていますね。

世の中それだけ「禁煙」に対する意識が変わって
きています。

その理由の大部分を占めるのはやはり「健康」
でしょう。

たばこを吸う人と吸わない人の寿命でどれくらい
差が出るかご存じでしょうか?

日本医師会が各種データを元に発表会している
データでは、

男性:約8年
女性:約10年

これほどの差が出ると言われています。

これは喫煙の際に体内に取り込む物質である
「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」
さまざまな有害物質が原因として、

代表的な病気でいうと「がん」「心筋梗塞」
「脳卒中」などの大きな病気に罹患されて
亡くなる確率が高まるからです。

また、病気だけでなく、タバコによる経済損失
は「4.3兆円」もあります。

参考:厚生労働省 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)

これは喫煙により発生する「労働力損失」「清掃」
「火災の消防」「医療費」などが挙げられます。

また、「医療費」については「喫煙者」だけでは
なく、「受動喫煙者」であるタバコを吸わない
副流煙による健康被害を受けた方の医療費も一定
含まれています。

そのため、ただ「健康」問題としてだけではなく、
「社会問題」として「禁煙」への取り組みが強化
されています。

過去記事でも紹介した「SDGs」の目標3である
「すべての人に健康と福祉を」の具体的な
ターゲットの1つとしてもたばこの規制が設け
られているため、世界的な課題となっています。


では、本日のテーマである「保険」と「たばこ」
についてですが、

生命保険会社各社も「SDGs」観点の視線や
「健康」という観点で様々なサービスを打ち出し
ています。

例えば、SOMPOひまわり生命がSDGsとして
活動している例でも「保険と健康」を組み合わせ
「Insurhealth」という動きをしています。

その中の1つとしてあるのが、

「たばこを吸わない人の保険料を安くする」

という取り組みです。

これは、最近用意している保険会社が増えて
きています。

上記の通り、喫煙は寿命の短期間を進めます。
そのため、保険会社にとって喫煙者の保険を
引き受けることは、死亡保険金の支払いリスク
を負うことでもあります。

そのことから、たばこを吸わない禁煙者は
喫煙者に比べて死亡率が低いという観点で
保険金支払いリスクが低いため、保険料を
お安くするという理由からです。

よって、単に「生命保険の加入」という1つを
取っても、「禁煙」がもたらす効果は大きい
と言えます。

もちろん自身の健康という部分が大きいですが、
それ以外にもこういった「保険料」を下げる
といったこともあります。

具体的には、

・非喫煙者割引
・健康優良割引
・ノンスモーカー割引
・健康体料率
・非喫煙者保険料率


など呼称は様々ですが、

たばこを吸わない人は保険料が安くなる制度や
特約を用意している保険会社があります。

同じ死亡保険に入るとしても、たばこを吸って
いない人はそういった制度や特約がある保険を
選択する方がお得ではないでしょうか。

なお、そういった保険に加入する際は、

「過去1年以内に喫煙しましたか?」といった
お体の状況を聞く「告知」に答える必要があり
ます。

また、保険会社によっては「コチニン検査」
と呼ばれる「唾液検査」でコチニンが唾液に
含まれていないか検査をする会社もあります。

いずれの場合も、おたばこを吸っているにも
かかわらず、吸っていないと詐称することは、
「告知義務違反」という保険法の法律違反に
よって、保険を解除され支払いもしてくれない
という結果に繋がります。

そのため、保険に加入する際は、嘘偽りなく
保険会社の用意する告知には確実に漏れなく
回答をしましょう。


また、保険加入の恩恵も1つですが、禁煙による
生活費改善の効果は絶大です。

例えば、1箱500円するたばこを毎日20年間
吸ったとするとどうでしょう。

500円 × 365 × 20 = 365万円

たばこを吸う吸わないで、長期的に見てこれだけ
のお金を節約することが出来ます。

つみたてNISAやiDeCoなどでお金を増やす投資
も良いですが、個人的にはこういった「節約」
など「固定費改善」を第一にすることをおすすめ
します。

365万円を月単位で割ると約15,000円です。

この15,000円を年利5%の複利で20年運用
すると以下の通りです。

出典:金融庁 資産運用シミュレーション

約600万円と2倍になります。

そのため、まずはこういったたばこなどの
固定費を改善し、そのお金を投資などに回して
いくことが賢明です。

ぜひたばこを吸っている方は禁煙をから。
吸っていない方はこういった恩恵を受けられる
ように工夫をしてみましょう。

それでは。

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