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障がい福祉

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障がい者支援にまつわる話題や組織で働くための姿勢、心構えなどをまとめています。
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#介護福祉

最高のサービスを提供する介護スタッフになる方法②

最高のサービスを提供する介護スタッフになる方法②

前回、書かせてもらった、ひとつ目は、介護スタッフとしての自分の価値を知る。

すなわち、自身で自分の強みを見つけ、それを今の仕事と掛け算して出た答えを大切にすること。

そして、その答えを発展させていくための行動をとっていこうというもの。

二つ目は

他の人の価値を知り、自分にできそうなことをやるこれは、グループワークがやりやすい。
まず、最初に何をするのか。

3人ほど集まって、「それぞれが考

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落ちこぼれリーダーの話

落ちこぼれリーダーの話

リーダー、または管理職になると、必ず部下やメンバーとの面談が発生する。

面談にはやってはいけないことがある。それは

「何でもいいから話聞きますスタイル」である。

これは、僕自身の失敗談である。

7年程前、一般職からリーダー職になり、意気揚々とマネジメントを始めた。事業所からは、金銭的なインセンティブを与えられた訳ではないが、猛烈な改革をすすめた。

チーム内でのチューター制度の整備。
業務

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利用者の「強み」の見つけ方

利用者の「強み」の見つけ方

▼アナタの強み(ストレングス)は?

先日、次女からオモシロイものを渡された。

「sunメッセージ」と言うタイトルの封書に、クラスメイト31名全員からの「アナタの良いところ」を書いたカードが入っていた。

次女の話によると

授業の一環で、クラスメイト全員に向け、それぞれの良いところを名刺サイズのカードに書き出し、それを本人らに配ったものらしい。

次女宛に書かれたカードのいくつかを紹介しよう。

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福祉にマニュアルなんて必要ない?

福祉にマニュアルなんて必要ない?

今回はエピソード回になってしまいますが、福祉のよくない習慣を変えた取り組みをご紹介しますので、お付き合いいただけたら、幸いです。

▼伝統芸と職人芸と私

僕が入社した20年前は教育プログラムなどなく、「気合」「元気」「やる気」みたいなノリで指導を受け、見て学ぶことが推奨される時代でした。

「動け」「先輩の仕事の先回りをしろ」「先輩が何を考えているのかを考えろ」「仕事は奪え」そんな言葉たちに囲ま

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困りごとや相談ごとは、移動して考える。

困りごとや相談ごとは、移動して考える。

さて、子供たちの夏休み期間中にnoteの記事を週1回アップすることを目標に掲げて、今せっせと文をこしらえている僕です。

そして小学5年の長女が、僕の名前をエゴサして、note見つけ、何となく読み進め、面白い記事をスクショして、自分のキッズ携帯に送信していることに、変な緊張感を持ち合わせている7月の終わり。頑張ります。

▼相談は分解して、整理が鉄則
今日の夕方、入社2年目のスタッフから相談を受け

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福祉のプロは一流になれるのか

福祉のプロは一流になれるのか

福祉業界でいう「プロとは何か」を考えたので、少しまとめました。

結論、支援者はプロでいるのが当たり前。
プロであるべき姿を体現する支援者は、一流の振る舞いをします。

▼一流の振る舞いとは何かを整理してみる

我々の仕事は、困りごとをもつ利用者に、満足していただくための質と量の福祉サービスを届けること。要するに期待に応えるのは、スタンダードなんです。

実は正確無比な仕事の質を担保しても、プロと

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入所施設で働く人たちへの危機感

入所施設で働く人たちへの危機感

久しぶりのnote。

先月末の43歳のスタートに先立ち、stand.fm始めました。

まだ2回の収録ですが、noteでシェアが出来ることを先程、思い出したため、下に貼っておきます。

入所施設で働くスタッフ(僕を含め)は、働き方をキチンとアップデートしないといけないよねという話をしています。

▼音声で良い方は、ポチッと。ながら聴き、通勤、帰宅のBGMでOK↓

さて、テキストでご覧になりたい

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競争がないと努力しないサービスモデル

競争がないと努力しないサービスモデル

入所施設は、店舗経営のようなビジネスモデルではないため、競争原理が働きにくいのではないか。

ぼんやりと考え始めた。

入所施設は、一定数の固定のお客さん(入居されている利用者の方)が居続けるため、新規顧客の獲得のための営業や情報の仕入れにそこまで、注力されなくても良くなっている。

一見ラクそうなモデルであるが、人の動き(お客様の流出入)が少ないため、サービスの質が留まりやすい。いわゆる波が立っ

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悔いのない支援をしよう

悔いのない支援をしよう

施設入所支援に携わり、20年近く。

現在40名定員のうち、65歳以上の方が4分の1ほど。これまでの施設入所支援のなか、僕が利用者の方の死に触れた経験は両手で足りるくらい。

そのなかで10年程前、膵臓がんで亡くなった70代後半の利用者の方がいた。

この方が死に至るまでの支援や介護のあり方とか、支援者自身の死の受け止め方とか、色々と考えることがあり、同時に無力感も感じていた。

その方が亡くなっ

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