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沖縄で伝統工芸・知花花織の織り子→静岡へ移住、森町地域おこし協力隊(2021年4月〜)…

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沖縄で伝統工芸・知花花織の織り子→静岡へ移住、森町地域おこし協力隊(2021年4月〜)。二年間の放浪ハネムーン(2015〜2017)。二歳児の母。パートナーは古民家を改修している一級建築士。

記事一覧

蛇口をひねっても水は来ない:里山再生プロジェクト⑤

山から水を引いて暮らす森町に住み始めて驚いたことが、 山間部には、上下水道が来ていないということ。 集落内で数軒ずつ協力し合って、川の上流から水を引いてきている。…

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2年前
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可愛いすぎる害獣:里山再生プロジェクト④

稲が成長できない田植えから約一ヶ月が経ち、 あれから稲がどうなったかというと、、 小さな棚田は、カモシカの餌場&遊び場となってしまい、 伸びては食べられ、伸びては…

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2年前
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勝手に田植えフェス:里山再生プロジェクト③

開墾の追体験?昨日は、田植えでした。 一面ススキの原だった、小さな棚田。 今年は、上から4枚の田んぼを再生しました。 数十年かけて自然に還ろうとしていた土地は、 …

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3年前
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茶畑を救え!:里山再生プロジェクト②

この茶畑、もう潰そうかな私たち家族が引っ越してきたのは、 森町の西亀久保という山あいの集落。 国指定重要文化財の友田家住宅がご近所さん。 10軒あるうち5軒しか住ん…

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3年前
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棚田のある風景:里山再生プロジェクト①

友田家住宅とカネさん ご近所の国指定文化財の友田家住宅の、 47代目当主のお嫁にきたカネさん。 嫁入り当時は、庄屋のお嬢様で畑仕事なんかしたことなかったと言う。 「…

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3年前
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約1300年踊り継がれてきた舞楽を

国の重要無形民俗文化財先日、教育委員会の文化振興係の係長さんにご挨拶をした時、 頂いた名刺の写真が目に止まった。 獅子舞と天狗の面を被った男性が、深い陰影と共に浮…

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3年前
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(仮)地域おこし協力隊になりました

新しい旅の始まり「旅するように暮らし、暮らすように旅をする」 夫婦で海外を放浪したり(tramp track)。 沖縄の外人住宅でシェアハウス生活をしたり。 いろんな土地を、…

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3年前
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蛇口をひねっても水は来ない:里山再生プロジェクト⑤

蛇口をひねっても水は来ない:里山再生プロジェクト⑤

山から水を引いて暮らす森町に住み始めて驚いたことが、
山間部には、上下水道が来ていないということ。
集落内で数軒ずつ協力し合って、川の上流から水を引いてきている。

素敵なことだと思ったし、今もそう思う。
沖縄に住んでいた頃は、水質や土壌汚染などが気になり、
飲み水をずっと買っていた。
沖縄にはお水屋さんがあちこちにあり、それが普通だった。

その経験もあり、次は水の良いところで暮らしたいと思って

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可愛いすぎる害獣:里山再生プロジェクト④

可愛いすぎる害獣:里山再生プロジェクト④

稲が成長できない田植えから約一ヶ月が経ち、
あれから稲がどうなったかというと、、

小さな棚田は、カモシカの餌場&遊び場となってしまい、
伸びては食べられ、伸びては食べられを繰り返して、
とうとう植えた時よりも小さくなってしまいました(泣)。

夜な夜なカモシカにつまみ食いされ、引っこ抜かれ、
昼間に抜かれた箇所を補植する、という
不毛なイタチごっこ。

全体の60〜70%まで荒らされて、やっと決

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勝手に田植えフェス:里山再生プロジェクト③

勝手に田植えフェス:里山再生プロジェクト③

開墾の追体験?昨日は、田植えでした。

一面ススキの原だった、小さな棚田。
今年は、上から4枚の田んぼを再生しました。

数十年かけて自然に還ろうとしていた土地は、
ススキや葦が深く根をはり、掘り起こすのに一苦労。

まずは草を刈り、小さな耕運機で耕し、土を乾かし、また耕し。

畦は消失してしまったかと思いきや、溝を掘っていくと、
畦シートや土嚢がビリビリに破れながらも、痕跡が残っていた。
ゴミを

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茶畑を救え!:里山再生プロジェクト②

茶畑を救え!:里山再生プロジェクト②

この茶畑、もう潰そうかな私たち家族が引っ越してきたのは、
森町の西亀久保という山あいの集落。
国指定重要文化財の友田家住宅がご近所さん。
10軒あるうち5軒しか住んでいない。
苗字はみんな友田さん。

友田家の目の前には、友田の人々が営んできた茶畑が広がっている。
一つはすでに茶の木が抜かれ、代わりに栗の木が植えられている。
が、残りまだ一反ほどの茶畑が残っており、
その茶畑を営んでいた友田さんも

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棚田のある風景:里山再生プロジェクト①

棚田のある風景:里山再生プロジェクト①

友田家住宅とカネさん

ご近所の国指定文化財の友田家住宅の、
47代目当主のお嫁にきたカネさん。
嫁入り当時は、庄屋のお嬢様で畑仕事なんかしたことなかったと言う。

「はぁ、大変だったよぉ。教えてもらいながらやったの」
「嫁入り修行だって、お針やお花なんかやったけど、こっちじゃ全然よ」

斜面の畑を耕すのがいかに大変かと言う話や、
山奥の炭小屋から、焼いた炭を二俵も担いで下山した話や、

本人はあ

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約1300年踊り継がれてきた舞楽を

約1300年踊り継がれてきた舞楽を

国の重要無形民俗文化財先日、教育委員会の文化振興係の係長さんにご挨拶をした時、
頂いた名刺の写真が目に止まった。
獅子舞と天狗の面を被った男性が、深い陰影と共に浮かび上がる。

「あ、これね、僕なんですよ」

目線に気づいて、係長さんが笑って言った。
マスクで隠れているが、目鼻立ちの凛々しい40代くらいの男性。

「国のね、重要無形文化財の舞楽なんだけど、知ってるかな?」

存在は知っていたけれど

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(仮)地域おこし協力隊になりました

(仮)地域おこし協力隊になりました

新しい旅の始まり「旅するように暮らし、暮らすように旅をする」

夫婦で海外を放浪したり(tramp track)。
沖縄の外人住宅でシェアハウス生活をしたり。
いろんな土地を、ゆっくり転々とめぐってきました。
沖縄での生活は居心地が良くて、
私にとって第二の故郷のような存在となり、
正直、離れたくありませんでした。

が、しかし。
町中の生活も楽しいけれど、もっと自然に近い生活をしたい。
そろそろ

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