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福岡県宗像市在住。これまで住んだ場所は,京都府京都市左京区,東京都中央区日本橋,大阪府…

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福岡県宗像市在住。これまで住んだ場所は,京都府京都市左京区,東京都中央区日本橋,大阪府大阪市福島区,東京都港区芝浦。

マガジン

  • 毎日よみもの by なのまち編集部

    • 31本

    その週のテーマに沿って、毎朝8時までに1noteずつピックアップしていくマガジンです。 月水金は夫のまんねんが、火木土は妻のQuotesが担当します。

記事一覧

固定された記事

豊田徹也『アンダーカレント』評

極めて寡作,しかし書けば珠玉の中・短編を生み出す不思議な作家である。一話完結の短編や,一冊の中の短編同士が緩く繋がる連作短編の方が多いのだが(多いと言っても数作…

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5年前
4

春の朝 ロバート・ブラウニング(上田敏 訳)

時は春、 日は朝、 朝は七時、 片岡に露みちて、 揚雲雀なのりいで、 蝸牛枝に這ひ、 神、そらに知しろしめす。 すべて世は事も無なし。

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5年前
9

作業用プレイリストと曲の紹介

Spotifyであれこれプレイリストを作って、使っている。 個人事業開業の届け出をした際に屋号(なのまち)も作ったのだ。作ったのだが、今のところ名刺作る時と野菜を出荷す…

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5年前
2

管弦楽入門曲といえば

その名にし負う、『青少年のための管弦楽入門』ですよ。 ありがたいことに超一流のオーケストラによる演奏が配信されているので、ぜひどうぞ。

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5年前
5

『栄養』について

知ってるようで知らない栄養について。 今日は『栄養』の語誌を【精選版 日本国語大辞典】より。 語誌 ⑴「栄養」は親に孝行を尽くすことの意で、もともと中国の古典漢籍…

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5年前
1

野菜の栄養について(ビタミンC編)

知ってるようで知らない野菜の栄養、少しづつ勉強している。今日はビタミンCについて。 ビタミンとはビタミンという言葉はよく聞くものの、定義を語ることのできる人は限…

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5年前
3

春風はシンガポール風チキンライスをのせて

火曜日の読み物ピックアップ。 今日は昼食をチキンライスにしようと思って、昨日のうちに畑でパクチーを摘んで来ておいたのだ。 パクチーには歴史と栄養が詰まっている。

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5年前
2

京都 本満寺の桜

地元の小父さん曰く、『京都いちの桜』である。 今出川通りから寺町通りをちょっと上ったところのお寺。 ぜひどうぞ https://souda-kyoto.jp/travel/sakura/index.html?i

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5年前
2

世の中にたえて桜のなかりせば

春の心はのどけからまし、と続く、在原業平の歌を今日は取り上げたい。 伊勢物語、古今集にも載るこの歌こそ、今に変わらぬ春のこの国のふわふわした心持ちを表しているよ…

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5年前
1

雑想

今後の活動のための準備として、思うところあり「もやしもん」をつらつら読み流している。考えはまとまりそうもないのだが、2、3点ほど書いてみる。 豊かさとは選択肢の多…

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5年前
1

種まきのパラメータ

人間が種をまくとき、深さ、隣接する植物及び種の個数と種類、地温、気温、種の向き、等々のパラメータが存在する。農地の性質はその場所固有のものであり、人間は設備や時…

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5年前

両親宅のPC事情

二人の年齢を足すとおよそ130にもなろうという両親だが,昨日わたしはその両親宅のPC利用環境整備に出向いていた。 まとめると以下のような整備だ。 ToBe年賀状の宛名印…

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5年前
1

年末・正月の習慣@福岡県宗像市

そろそろ年越しの準備に取り掛かる季節になってきた。今週は比較的暖かい日が続いているけれども,畑には霜が降り始めているし庭の楓は紅色を見せている。 冬が来た きつ…

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5年前
2

好きな音楽を的確に表す言葉がない

note4日目。もはやnotesではないだろうか。三日坊主にならずに済んでよかった。これからも書きます。 最近ハマった映画は『LA LA LAND』だったのだけれど,その中で「JAZZ…

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5年前
2

公正世界信念についての自省(グノーシス風味を添えて)

この記事は 『日々の思いを忘却に任せず記録しよう』と始めたnoteなのだから,せっかくなので自分を取り巻く世界についてこれまでどのように感じてきたのかを書いておこう…

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5年前
2

Spotifyがクナッパーツブッシュのブラームスを僕にrecommendする

Google HomeとChromecast audioを購入して以来,自宅で音楽を聴くことが格段に増えた。もともと音楽が大好きだったのもあるが,これによってQuality Of Lifeは著しく向上し…

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5年前
8
豊田徹也『アンダーカレント』評

豊田徹也『アンダーカレント』評

極めて寡作,しかし書けば珠玉の中・短編を生み出す不思議な作家である。一話完結の短編や,一冊の中の短編同士が緩く繋がる連作短編の方が多いのだが(多いと言っても数作なのだけれども),自分はこの中編『アンダーカレント』が一番好きだ。

……なんのためにここに来たのか自分でもよくわからないんですよ
(P.291)

主要登場人物たちが殆ど自分の心中を語ることのない話で,読者は(作中人物たちも)多くの場面で

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春の朝 ロバート・ブラウニング(上田敏 訳)

春の朝 ロバート・ブラウニング(上田敏 訳)

時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知しろしめす。
すべて世は事も無なし。

作業用プレイリストと曲の紹介

作業用プレイリストと曲の紹介

Spotifyであれこれプレイリストを作って、使っている。

個人事業開業の届け出をした際に屋号(なのまち)も作ったのだ。作ったのだが、今のところ名刺作る時と野菜を出荷する時くらいしか使い道がない。これではなんだか悔しいじゃないか、ということで『BGM for ほげほげ by なのまち』というプレイリストをつくって公共の海に放流している。
そのうちの一つを取り上げて、紹介せんとて一筆啓上仕候。

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管弦楽入門曲といえば

管弦楽入門曲といえば

その名にし負う、『青少年のための管弦楽入門』ですよ。
ありがたいことに超一流のオーケストラによる演奏が配信されているので、ぜひどうぞ。

『栄養』について

『栄養』について

知ってるようで知らない栄養について。
今日は『栄養』の語誌を【精選版 日本国語大辞典】より。

語誌
⑴「栄養」は親に孝行を尽くすことの意で、もともと中国の古典漢籍に見える語だが、一三世紀の中国の医書「脾胃論」では身体を滋養する意味に用いられ、以降多くは「営養」と表記されるようになる。この意味が中国から日本の医書にも伝わり、蘭学の訳書にも「営養」 「栄養」が併用された。
⑵大正九年(一九二〇)、内

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野菜の栄養について(ビタミンC編)

野菜の栄養について(ビタミンC編)

知ってるようで知らない野菜の栄養、少しづつ勉強している。今日はビタミンCについて。

ビタミンとはビタミンという言葉はよく聞くものの、定義を語ることのできる人は限られる、と思う。自分も語れないので、辞書を引こう。

ビタミン〖Vitamin〗
栄養素の一。生物の正常な発育と栄養を保つ上で、微量で重要な作用をする有機化合物の総称。普通、動物の体内では生成されず、外界から摂取しなければならない。不足す

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春風はシンガポール風チキンライスをのせて

春風はシンガポール風チキンライスをのせて

火曜日の読み物ピックアップ。

今日は昼食をチキンライスにしようと思って、昨日のうちに畑でパクチーを摘んで来ておいたのだ。

パクチーには歴史と栄養が詰まっている。

京都 本満寺の桜

京都 本満寺の桜

地元の小父さん曰く、『京都いちの桜』である。

今出川通りから寺町通りをちょっと上ったところのお寺。
ぜひどうぞ

https://souda-kyoto.jp/travel/sakura/index.html?id=0000746

世の中にたえて桜のなかりせば

世の中にたえて桜のなかりせば

春の心はのどけからまし、と続く、在原業平の歌を今日は取り上げたい。

伊勢物語、古今集にも載るこの歌こそ、今に変わらぬ春のこの国のふわふわした心持ちを表しているように思う。

http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/narihira.html

雑想

雑想

今後の活動のための準備として、思うところあり「もやしもん」をつらつら読み流している。考えはまとまりそうもないのだが、2、3点ほど書いてみる。

豊かさとは選択肢の多さをいう

もやしもん7巻63pより

東京日本橋の三越で《日本伝統工芸展》に魅了され、それからここ数年ほどでこの国の産物の豊かさに色々と目を開くことができた。
大きなところでは西日本と東日本の違いで漆芸と陶芸の棲み分けがあったり、雪国

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種まきのパラメータ

種まきのパラメータ

人間が種をまくとき、深さ、隣接する植物及び種の個数と種類、地温、気温、種の向き、等々のパラメータが存在する。農地の性質はその場所固有のものであり、人間は設備や時期の選択や作業によって数々のパラメータを調整し、種をまくのである。

種をまけば芽が出る、そう思わせるのは何であろうか。おそらくそれは、野草や樹木が誰も種をまかないのに野山に芽吹くことを人が知っているからではなかろうか。
野草及び樹木の戦略

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両親宅のPC事情

両親宅のPC事情

二人の年齢を足すとおよそ130にもなろうという両親だが,昨日わたしはその両親宅のPC利用環境整備に出向いていた。

まとめると以下のような整備だ。

ToBe年賀状の宛名印刷を行いたい。宛名住所を簡単に管理したい。

AsIs両親宅にはWindows7のノートPCが1台と,旧世代MacBook Air1台。

Windowsマシンは母のパソコン教室用。Microsoft Office2011ワード

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年末・正月の習慣@福岡県宗像市

年末・正月の習慣@福岡県宗像市

そろそろ年越しの準備に取り掛かる季節になってきた。今週は比較的暖かい日が続いているけれども,畑には霜が降り始めているし庭の楓は紅色を見せている。

冬が来た

きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった

きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ
僕に来い、僕に来い、
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ

しみ透れ、つきぬけ

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好きな音楽を的確に表す言葉がない

好きな音楽を的確に表す言葉がない

note4日目。もはやnotesではないだろうか。三日坊主にならずに済んでよかった。これからも書きます。

最近ハマった映画は『LA LA LAND』だったのだけれど,その中で「JAZZはいまや死につつある」というようなやりとりが主人公たちの間で交わされていた。おおセブ(主人公のひとり)よお前もか。滅びゆく音楽を愛してしまった焦燥感,私も少しは分かる気がするよ,と咄嗟に心中で呼びかけた。

自分が

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公正世界信念についての自省(グノーシス風味を添えて)

公正世界信念についての自省(グノーシス風味を添えて)

この記事は

『日々の思いを忘却に任せず記録しよう』と始めたnoteなのだから,せっかくなので自分を取り巻く世界についてこれまでどのように感じてきたのかを書いておこう

という記事である。そんなに長くはない。なぜなら大したことは考えていないから。

"公正世界信念"というものがあるのだが,まあ何かと言うと,この世では正義は栄え悪は滅びるべきであるというつよーい思いのことだ。現実の世界はなかなかその

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Spotifyがクナッパーツブッシュのブラームスを僕にrecommendする

Spotifyがクナッパーツブッシュのブラームスを僕にrecommendする

Google HomeとChromecast audioを購入して以来,自宅で音楽を聴くことが格段に増えた。もともと音楽が大好きだったのもあるが,これによってQuality Of Lifeは著しく向上し,私は幸せである。

大学で学生オーケストラに入っていた頃は,それこそ自宅のCDコンポやiPodで四六時中音楽に浸っていたものだが,勤め始めるようになってからは通勤や移動の際にiPhoneで音楽を聴

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