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Books

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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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#人間関係

自分がどこにいたら完璧に幸せなところに行けるのか、は違和感を大切にしないとわからない【本:30代にとって大切な17のこと】

自分がどこにいたら完璧に幸せなところに行けるのか、は違和感を大切にしないとわからない【本:30代にとって大切な17のこと】

本田健氏の本では、20代、30代、40代、50代・・・と、それぞれの年代の人々に向けた大切なことをメッセージとして書かれている。そもそも、年代別の「その年代のテーマ」に沿って書かれるとき、30代だと「結婚、子育て、キャリアアップ、仕事の基盤、人脈」など、内容が「そうだろうな」と思ってしまうし、そういう決まりきった社会の「人々の歩むべき順番」のようなものもあまり好きではないけれど、あくまでも一人の「

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自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう【本:昨夜のカレー、明日のパン】

自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう【本:昨夜のカレー、明日のパン】

メルカリで購入したときに、購入本とセットでついてきた本があった。その本が、この『昨夜のカレー、明日のパン』だった。最初、途中の「山ガール」という章のタイトルに惹かれてそこだけ読んだのもあって、1度読んだだけでは内容を理解するに至らず、2度読み。

ある一人の家族の死を通して、その人の取り巻く環境や拡張家族やそれぞれの人生を浮かび上がらせる構成。

中華料理を食べた後の、杏仁豆腐

一人暮らし
風船

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恋人未満、家族以上【本:袋小路の男】

恋人未満、家族以上【本:袋小路の男】

絲山秋子、1966年
天文学的確率、作家、文芸誌の賞に応募する、それしか道はないよ

「もっとゆたかな愛は、時の仲裁に服するものである」
「私の味方は時間だ」

何日も何十時間も、私は物語をした。

漫画喫茶、環状線、止まらない時計

「涙にね、ストレス物質が含まれて排出されるんです。タマネギ切ったときの涙とは成分が違うんです」

恋人未満家族以上
一度だけ、あなたの未来を私が借りる
私はあなたの

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最高の友は、私のなかから最高の私を引き出してくれる人【本:一人になりたい男、話を聞いてほしい女】

最高の友は、私のなかから最高の私を引き出してくれる人【本:一人になりたい男、話を聞いてほしい女】

著者のジョングレイ博士は、『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)』も出版した方。タイトル「一人になりたい男、話を聞いてほしい女」は、非常に端的に、それも的を得たものだと思う。当然、人には男性性と女性性があり、性格も異なり、一人になりたいとき、籠りたいときもあれば、話を聞いて欲しい時もある。大事なのは、

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「可能世界のなかで最善である」世界に生きる【本:幸福学】

「可能世界のなかで最善である」世界に生きる【本:幸福学】

懐かしの、帰国からの隔離生活明けに初めて訪れた本屋で購入した本。ハーバード・ビジネス・レビュー編集の幸福学。

知識から感情的知性の時代へ

ハーバードビジネスレビュー
EI (Emotional Intelligence) シリーズ
Happiness 

幸福学(Well-being Study)の研究は近年世界的に盛んになっており、心理学のみならず、経営学、経済学などの学会でも盛んに議論され

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聞こえてくるものに、意味を吹き込むこと【本:LISTEN】

聞こえてくるものに、意味を吹き込むこと【本:LISTEN】

あなたが最後に、誰かの話に耳を傾けたのはいつだったか、覚えていますか?When was the last time you listened to someone? また、誰かがあなたの話を本気で聴いてくれたのはいつだったでしょうか?And when was the last time someone really listened to you?

そんな問いかけで始まる著書。  

自分自身が

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相手を信頼するという課題の克服【本:The Rules of Love】

相手を信頼するという課題の克服【本:The Rules of Love】

このThe Rules of Loveという本以外にも、別の本をちらっと図書館で読んでいたときに、素敵な言葉を見つけた。

「コミュニケーションとは愛情を伝えること。」

ちょうどその前日、愛情を伝えるのが上手い友人の言葉を聞いていて、「なんて、その場にいる人々みんなを幸せにする言葉なんだろう」と感動していた。それをそのまま伝えると、「それは、マミがいつもしていることだよ」と。

The Rule

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