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娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

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娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
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#ドイツ

【ドイツバレエ留学】ホームシックの向こう側

【ドイツバレエ留学】ホームシックの向こう側

ホームシック?という名の憂鬱ゾーンを抜けたら、
また料理熱が再加熱して、元のやる気と行動が伴った娘に戻った。
やはり良い食事はココロも元気になりますのね。

そして、開き直ったのだ。

行きたい場所や、やってみたいことがあれば、1人でどんどん行動するようになった。
日本人の留学生に対しても、仲良くしなくちゃとか、気を遣うことがなくなったので、いい距離感で付き合えるようになったのだと思う。
いい意味

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【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に 2

【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に 2

食べることだけが唯一の楽しみなのに
私から食べる幸せを奪わないでっ

きっかけは味覚障害。
うーむ。
そもそも娘の「偏食」は、好きなものしか食べたくないという、ある意味「食」への執着だったのだな。
ドイツに行ってその「食」を趣味にして、いままで避けていた食材もチャレンジして楽しむことで、初めての海外生活、一人暮らし、言葉の壁、ぜんぶ頑張ってのりこなしてきたのだ。

それが、風邪で味覚がなくなったこ

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【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に1

【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に1

学校では、クリスマスの公演へ向けてリハーサルが始まり、
家では自炊と節約を楽しんで、なんとかドイツでの一人暮らしに慣れ始めていた。

クラスの子たちは皆優しいけど、せっかく話しかけてくれるのに うまく言葉がでてこなくて愛想笑いでごまかしてしまうことが多く、情けなくて申し訳ない気持ちになってしまうと、娘はよく嘆いていた。
日本人の子とは話せるけど、年上の先輩ばかりでなんとなく気遣ってしまう。いまいち

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【ドイツバレエ留学】 自炊効果

【ドイツバレエ留学】 自炊効果

留学して2ヶ月が過ぎた頃。

「自炊はしてるけど、間食もしてるし、パン屋さんでケーキも買ってるけど
意識して生活してただけでドイツに来てから1.5キロ痩せたよ。
健康的食生活と意識するのってやっぱり大事だね!」

と、娘からLINEが。
映像で見ても娘の顔が少しすっきりシャープになり、筋肉質な体もやつれた感じではなく引き締まった感じ。
すんばらしい!えらい!すごいよ!
と、褒めるものの、

あれ?

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【ドイツバレエ留学】 食事のこと2

【ドイツバレエ留学】 食事のこと2



水は最初はミネラルウォーターを買うようにしていたようだ。
近所のスーパーで 1本500mlミネラルウォーターが0.19€(当時のレートで30円弱くらい)で手に入り、思ったよりも安かった。
ドイツで売ってるペットボトルの水は硬水、炭酸入りが多い。
けれど、お米を炊く時は軟水がいいので、volvicも常備しておくようにする。volvicは1.2€くらいとややお高め。

自炊をするなら、やはり浄水

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【ドイツバレエ留学】 食事のこと 1

【ドイツバレエ留学】 食事のこと 1

行く前は、「毎日の食事も、スーパーで冷凍食品や出来合いのものを買ってしのげばいいから。食事もちゃんとしようと考えるのは落ち着いてからね」
と言ってあった。いきなり言葉も知らない国で初めての一人暮らし。
とにかく生活でいっぱいいっぱいになってしまうことを懸念していた。

掃除は休みの日にまとめてやればいい。
生活のあれやこれやは、慣れてから徐々にできるようにしていけばいいから無理せず自分のペースでね

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【ドイツバレエ留学】行ってみて分かった学校のこと

【ドイツバレエ留学】行ってみて分かった学校のこと

渡独して2週間ほど経った時の娘からのLINE

外国人と並ぶと消えそうなくらい顔うっすいもん。みんなほんとうに美しくてさ、そんな中でレッスン受けてる私えらくない?

筋トレで疲れすぎて座ってるのも辛いから、ずっと足を上にして寝てる。9時まで起きてたらいい方、8時半にはもう無理って感じ。いつも早く寝てる笑

クラシック、モダン、コンテンポラリー 、ピラティス、インプロ。
座学は解剖学や栄養学、音楽。

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【ドイツバレエ留学】学校開始。1日のタイムスケジュール

【ドイツバレエ留学】学校開始。1日のタイムスケジュール

ドイツ入国の2日後から学校が始まった。
日本との時差7時間。時差ボケもあったのだろう。
最初のうちは朝4時起き夜9時寝。
早寝早起きにも程があるだろ!と思っていた。

「昨日の夜は7時半くらいに寝落ちした。今、目が覚めて歯磨いて…」
と、連絡がくるのが日本のAM11時。ドイツでは朝4時だ。
うーん、さすがに早すぎる。
1〜2週間もすると、朝は5時起きで安定したようだった。
家を出るのが8時頃なので

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【ドイツバレエ留学】差別のはなし

【ドイツバレエ留学】差別のはなし

当時はコロナ禍で、ヨーロッパでも中国をはじめアジア人への差別が酷いというニュースがよく流れていた頃だった。

不安にさせるだけだと思い、娘の前では口にはださなかったが、私は彼女が通りすがりに暴言や暴力をうけることがあったらどうしようかと不安だった。

でも、ドイツに到着翌日、娘が学校までの定期券を購入しに駅に行った時に対応してくれた窓口の女性が、
「あなた日本人? 私、日本の子は大好きよ。やさしい

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【ドイツバレエ留学】留学生活スタート

【ドイツバレエ留学】留学生活スタート

娘は涙で出発。母もちょっと神妙な気分になって送り出したのはなんだったのだろう。
今は留学と言っても、毎日オンラインで繋がれるからね。
乗り継ぎのスイスの空港でも、ドイツに到着して現地スタッフさんと合流するまでの時間もLINEで逐一報告が来る。
ちょっと広範囲になっただけでいつもといっしょではないか。
成田での涙はなんだったのだ笑

到着後はサポートスタッフの人が部屋まで案内してくれて、最初の買い出

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カカリツケってなに?

カカリツケってなに?

9月からはドイツ。
さみしいよりも意気揚々としていた能天気な親子。
でも心配なことがあった。

そう、当時はコロナ禍。

ワクワクしている場合ではないのだ。
得体の知れない疫病。
オリンピックまで延期になってしまった。

ドイツは日本からの入国制限があったが、
2021年6月に、ドイツは日本に対する入国制限を解除した。
やった、夏休み明けに予定通り何とかいけそう!となった。
(※陰性証明書の提示は

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【バレエ留学】安心を買うこと

【バレエ留学】安心を買うこと

最初は、少しでも賢くコストを削減するぞ!と意気込んでいた。
あれこれ外注する部分をまるっと自分でできれば30~50万くらいの経費が浮くのだ。

今回娘が合格した学校は、日本でのオーデションを主催した会社が留学の手続きや住居、また学校とのやりとりのサポートなどをそのまま請け負うプランがあった。ビザや航空券は私でも調べながらだったらなんとかできそうだったので、その辺の書類の類は頼まずに自力ですることに

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