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【ドイツバレエ留学】ホームシックの向こう側

ホームシック?という名の憂鬱ゾーンを抜けたら、
また料理熱が再加熱して、元のやる気と行動が伴った娘に戻った。
やはり良い食事はココロも元気になりますのね。

そして、開き直ったのだ。

行きたい場所や、やってみたいことがあれば、1人でどんどん行動するようになった。
日本人の留学生に対しても、仲良くしなくちゃとか、気を遣うことがなくなったので、いい距離感で付き合えるようになったのだと思う。
いい意味で吹っ切れた。

1人で行動すると、必然的に店員さんにも自分の言葉で話さなければならない。今日は素敵な店員さんと服の相談をした!イケメンの店員さんが助けてくれた!などの報告がくるようになった。

また、学校のレッスンでいい先生に出会い、もっとこの先生のレッスンを受けたいと、その先生が教えているオープンクラスにも通うようになり、夜もバレエをする時間が増えた。
オープンクラスは元バレリーナ や社会人として働きながら習い事としてバレエを楽しんでいる年上のお姉様たちが多く、一番年下の娘のことを応援してくれたり褒めてくれたり、とてもやさしくしていただいて、先生とも話す機会が増えたようで人間関係も広がり、楽しそうに通っていた。

さらに学校では、コロナで中止になっていた舞台が配信で行われることになり、リハーサルなどでスケジュールが忙しくなったのだ。

舞台で一気にクラスメイトと仲間になる。

そして舞台が終わると同時にクリスマス。
やはりパーティーがある。
それぞれ参加すると楽しく馴染めたようで、持ち寄った日本の料理が好評で、日本には帰れなかったが、楽しく年越しできたようだった。

暗黒期を抜けた

いや「期」というほど長くはなかったな。
でもこういう経験はよかったんじゃないかな。
過ぎてみればだけど。
正直ほっとした。言うわけないとは思っていたけど、
やめて帰ってくるなどと言い出したらどうしようかなぁとも考えたから。

親って、応援することと心配することとお金を出すくらいしかできないのだなぁ。

座学もなんとかクリアして、無事に2年生に進学。
この頃には舞台でもいい役をもらえるようになって、
先生にもレッスンや進路の相談もできるように。
そして日本では出られなかったコンクールに挑戦することとなった。


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