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【ドイツバレエ留学】行ってみて分かった学校のこと

渡独して2週間ほど経った時の娘からのLINE

  • 外国人と並ぶと消えそうなくらい顔うっすいもん。みんなほんとうに美しくてさ、そんな中でレッスン受けてる私えらくない?

  • 筋トレで疲れすぎて座ってるのも辛いから、ずっと足を上にして寝てる。9時まで起きてたらいい方、8時半にはもう無理って感じ。いつも早く寝てる笑

クラシックモダン、コンテンポラリー 、ピラティス、インプロ。
座学は解剖学や栄養学、音楽。
不定期でキャラクターダンスなどもあるようだ。
1コマが、90分から2時間くらい。

クラシックバレエのクラスは入学して2日目に、レベル別にクラス分けされた。娘は上のクラスになった。
外国人と並ぶと消えそうなくらい顔うっすいしスタイルも桁違いだもんと嘆いていた娘だが、上のクラスに入れてもらったことでかなり励みになったのだと思う。

ちなみに娘はスタミナや体力はある方だった。が、それでも最初の頃は毎日疲労困憊になっていた。でも毎日自宅でもストレッチや筋トレは続けていたようで、1ヶ月をすぎた頃には、この運動量に慣れていたように思う。

娘曰く、
フィジカル的にキツいのがピラティス
「ガチ筋トレ」でめちゃめちゃキツイけどすごく楽しい。
メンタル的にきついのがインプロ。
インプロとは「Improvisation」の略で即興のこと。
テーマや課題を与えられ(時にはテーマを考えるところから)、即興で自分で振りをつけて踊るというもので、娘にとってこれが一番ハードルが高かったようだ。
「今日はマーケットに並んでる野菜になった。野菜になれってどういうこと?もう何をどう踊ればいいのか意味がわからなくてやだ、泣く。」とインプロのたびに愚痴LINEがあった。

その他に、舞台を見てレポートを提出するというものが月1度くらいのペースであった。
舞台は国立劇場の公演は学割がきいて11ユーロ程度の値段で観れたそうだ。(当時は1ユーロ 130円くらいだった)
街でやってる小さい公演はもっと安く観ることができたようで、休みの日にはよく観に行っているようだった。

音楽はソルフェージュや、歴史。昔のバレエの踊りも教わったり。
音楽のテストは記述もあれば実技もあったようだ。

その学校でバレエは上手になれそうか?と娘に問うと、
「先生は面白いし いい先生だから大丈夫だと思う。とりあえずここで、色んなジャンル経験する。」と。

そういえばこの学校は、コロナ禍や教室の方針で予定していたコンクールに出られなくなり、急遽そこから間に合うヨーロッパのバレエ学校のオーディションにいくつか応募してなんとか合格して入学した学校だ。
他の学校は全落ちだったのだ。
もともと希望してた学校ではなく滑り止めとして受けた私立の学校。バタバタと手続きに追われて忘れていたけど、考えてみたらまわりはバレエのオーディションを受けて入学してきた生徒ばかりだ。
娘の入ったこの学校は、ドイツの私立の中では唯一、解剖学などの授業を本格的に教えてくれる学校だったらしいまた、国際コンクールで優勝レベルの子とかもいるらしかった。そんな優秀な子も集まる学校だったとは、日本にいる時には知らなかった。
入学してから学校の先生や先輩と話すようになって分かったことだった。

そしてもともと娘が目指してたバレエ学校は、娘の苦手な分野が入学審査で重要視されるとのことで、この学校でその分野をしっかり学んで再受験すれば入れると思うよ、また挑戦するのもいいんじゃないかと先生に提案してもらったりしたそうだ。
やはり実際に行ってみないとわからないことも多いと思った。
現地に行くと、より具体的な情報が入ってくる。
とりあえず留学して、現地のレッスンを受けながら次の目標を立てるというのは、なかなかいい選択だったのではないかと思う。
そしてこの学校は、娘にあっていたのだと思う。



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