磯木淳寛

アイデア発想と教育で地域ブランディング。 公立中高に知的冒険授業「自由の教室」「房総す…

磯木淳寛

アイデア発想と教育で地域ブランディング。 公立中高に知的冒険授業「自由の教室」「房総すごい人図鑑」を導入して5年。アイデアを引き出して形にする愉快な商品開発もしています/著書『小商いで自由にくらす』/執筆媒体は『ソトコト』ほか多数。食品EC出身。

記事一覧

各地で開催したライター・イン・レジデンス

はじめて開催した2015年のライター・イン・レジデンスでは、4名の募集枠に対して9名の応募があった。 twitterとfacebookでの告知のみだったが、シェアしてくれた知人がい…

磯木淳寛
1か月前
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ライター・イン・レジデンス、いよいよ始めました

「天国」だったカフェ兼農園の運営に関わっていた時に農園の「1週間体験プログラム」を始めたぼくは、やがて、外から来た人を農園の施設内だけに留めてしまうのではなく、…

磯木淳寛
1か月前
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ライター・イン・レジデンス前夜の「天国」

「10年目のライター・イン・レジデンスを振り返る」からの続き。 2015年の初頭にライター・イン・レジデンスを初めて知ったきっかけは、「Amtrak Residency」と「Write A …

磯木淳寛
1か月前
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10年目のライター・イン・レジデンスを振り返る

今月はじめ(2024年8月)に、長野県木曽塩尻市でライター・イン・レジデンスプログラムをおこなった。 2015年からスタートさせたライター・イン・レジデンス『LOCAL WRITE…

磯木淳寛
1か月前
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消費者の妄想 『クラフトカクテル「koyoi」』※飲んでない

twitterのタイムラインを眺めていたら、低アルコールのクラフトカクテル「koyoi」についてのツイートが流れてきて目に止まりました。 「へえ、低アルコールのクラフトカク…

磯木淳寛
2年前
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おもしろいものは唯一無二?

世の中が多様で刺激的で面白くなっていくためには、オリジナリティは簡単には手放さない方がいい説。つまり、簡単に真似に走るなということ。 でも、どうしても人は成功し…

磯木淳寛
2年前
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『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』(岩田拓真著/主婦と…

教育系のお仕事の一環として、東京文京区の探求学習塾「エイスクール」の岩田拓真さんの初の著書、『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授…

磯木淳寛
3年前
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悪用厳禁、不思議な食べ物

今年度の「自由の教室」(房総メディアエデュケーションプロジェクト) の授業で、中学1年生の生徒100人にショートショートを書いてもらった。 ※ショートショートとは、…

磯木淳寛
3年前
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ヨソ者が地域でアイデアを生み出すための情報量のコントロール

「よそ者が住民以上にグッドアイデアを作れる」という前提は、情報量が多すぎるとバイアスに埋もれるという理屈に基づく。 であれば、創造性が高い範囲で収まるように情報…

磯木淳寛
4年前
3

未来に向かうための、経済と環境の3段階。

「コロナショックで経済が止まり、自然環境に好影響が見られ始めている」 というニュースが、あちこちで記事になっている。 これだけなら、環境教育的な話になりがちなの…

磯木淳寛
4年前
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過疎地のオンライン授業は、なかなかアリだ。

近しい友人から聞いた話。 その友人にはお子さん(小学生)がいて、オンライン授業の実施を探るためのアンケート依頼が、小学校から届いたという。 で、アンケート結果、…

磯木淳寛
4年前
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どうやって選ぶんだ問題(町長選挙 オンライン公開討論会)

毎日、なにか選んでる。 なにをしようか、なにからしようか、どうしようか。 選択肢が多いほど悩ましいけど、選択肢が少なくても難しい。 隣町で、町長選挙があるという。…

磯木淳寛
4年前
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授業を受けると、もれなくカレーがもらえる「休校スクール!」

コロナによる中学校の休校を受けて、中学3年生向けのオンライン授業「休校スクール!」をやっています。 4/18から数回の授業を行ってきましたが、完全ボランティアにも関…

磯木淳寛
4年前
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【休校スクール!】中学3年生向けの無料オンライン授業をはじめました。※もれなくカレーがもらえる

多くの学校が現在、休校中です。 ぼくの住む千葉県内をはじめ、今のところ5/6からスタートと言われていますが、なんとなく、さらに延びるのでは?という気がしてきました。…

磯木淳寛
4年前
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自分で社会や国を変えられる?(中学生に聞いてみた)

18歳意識調査「第20回 -社会や国に対する意識調査-」 https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2019/11/wha_pro_eig_97.pdf?fbclid=IwAR3sUU-ZzENgOgvE2gD2UZbLOx

磯木淳寛
4年前
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教育事業をしながら、レトルトカレーをつくる理由。

「房総すごい人図鑑」という教育事業の一環で、地元のお祭りをテーマにしたレトルトカレーを商品化し、2019年夏から販売しています。 初売りは、地域の市やお祭りでの出店…

磯木淳寛
5年前
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各地で開催したライター・イン・レジデンス

各地で開催したライター・イン・レジデンス

はじめて開催した2015年のライター・イン・レジデンスでは、4名の募集枠に対して9名の応募があった。

twitterとfacebookでの告知のみだったが、シェアしてくれた知人がいたりしていろいろな人に届いたようで、安心したのと同時に、千葉県といっても、都内から約2時間かかる片田舎での開催に、遠くからの応募もあって驚いた。

実際にライターインレジデンスを実施してみて一番楽しいのは、やはり参加者

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ライター・イン・レジデンス、いよいよ始めました

ライター・イン・レジデンス、いよいよ始めました

「天国」だったカフェ兼農園の運営に関わっていた時に農園の「1週間体験プログラム」を始めたぼくは、やがて、外から来た人を農園の施設内だけに留めてしまうのではなく、外から来てくれる人と地域を繋げられないかと思い始めた。

一度考え始めたらずーっとそのことが頭から離れず、うまいやり方ができないか考えているうちに、偶然ライターを一定期間滞在させて執筆してもらうという取組みをwebで知った。

そのとき知っ

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ライター・イン・レジデンス前夜の「天国」

ライター・イン・レジデンス前夜の「天国」

「10年目のライター・イン・レジデンスを振り返る」からの続き。

2015年の初頭にライター・イン・レジデンスを初めて知ったきっかけは、「Amtrak Residency」と「Write A House」という、どちらもライターを一定期間滞在させて執筆してもらうという取組みをwebで見つけたことだった。

ライター・イン・レジデンスに興味を惹かれたのは、そのときのぼくの状況がおおいに関係していた。

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10年目のライター・イン・レジデンスを振り返る

10年目のライター・イン・レジデンスを振り返る

今月はじめ(2024年8月)に、長野県木曽塩尻市でライター・イン・レジデンスプログラムをおこなった。

2015年からスタートさせたライター・イン・レジデンス『LOCAL WRITE』としては今年で10年目であり、今回で10回目の開催となった。
飽きっぽい自分がこれだけ長くひとつのことを続けているということと、これだけ回を重ねているにも関わらず、自分自身が未だに新鮮な刺激を感じていることに驚いてい

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消費者の妄想 『クラフトカクテル「koyoi」』※飲んでない

消費者の妄想 『クラフトカクテル「koyoi」』※飲んでない

twitterのタイムラインを眺めていたら、低アルコールのクラフトカクテル「koyoi」についてのツイートが流れてきて目に止まりました。

「へえ、低アルコールのクラフトカクテルってのがあるんだ?」と興味を持ちました。なにか目新しい予感を感じて、良さそうなら買うつもりでさっそく販売サイトを見てみました。
 
サイトにはこう書いてありました。

ぼくはお酒は好きだけど、そんなに量は飲めません。気に入

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おもしろいものは唯一無二?

世の中が多様で刺激的で面白くなっていくためには、オリジナリティは簡単には手放さない方がいい説。つまり、簡単に真似に走るなということ。

でも、どうしても人は成功している人の話を聞くと同じように自分も成功してみたいと思うし、その成功パターンを知りたくてたくさんの成功事例を集めてしまうことが多い。 

全国どこに旅をしても見慣れたチェーン店が溢れることに憂いていたはずなのに、ひとたびゲストハウスやコワ

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『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』(岩田拓真著/主婦と生活社)

『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』(岩田拓真著/主婦と生活社)

教育系のお仕事の一環として、東京文京区の探求学習塾「エイスクール」の岩田拓真さんの初の著書、『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験! 』を取材執筆しました。

これがどんな本であるかをしっかり説明するには、

まず、探求学習塾「エイスクール」とは?
そして、探求とは?

という事について説明しないといけませんが、たぶんそれだけで長文必須

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悪用厳禁、不思議な食べ物

悪用厳禁、不思議な食べ物

今年度の「自由の教室」(房総メディアエデュケーションプロジェクト) の授業で、中学1年生の生徒100人にショートショートを書いてもらった。
※ショートショートとは、短くて不思議な小説のこと。

経緯の最初は、ほらやっさカレーに続く商品開発を生徒のアイデア発でやりたいと思ったこと。
ほらやっさカレーは地域のお祭りのストーリーを商品化したものなので、まずはなにはなくとも商品の元になるストーリーが必要

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ヨソ者が地域でアイデアを生み出すための情報量のコントロール

ヨソ者が地域でアイデアを生み出すための情報量のコントロール

「よそ者が住民以上にグッドアイデアを作れる」という前提は、情報量が多すぎるとバイアスに埋もれるという理屈に基づく。
であれば、創造性が高い範囲で収まるように情報量のコントロールが必要。

未来に向かうための、経済と環境の3段階。

未来に向かうための、経済と環境の3段階。

「コロナショックで経済が止まり、自然環境に好影響が見られ始めている」
というニュースが、あちこちで記事になっている。

これだけなら、環境教育的な話になりがちなのだけど、
実は、経済と環境が未来に向かうためには3段階のステップがある。

-------------------------
①経済活動すると自然環境が悪くなる
②経済活動しても自然環境は変わらない
③経済活動すると自然環境も良くなる

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過疎地のオンライン授業は、なかなかアリだ。

過疎地のオンライン授業は、なかなかアリだ。

近しい友人から聞いた話。

その友人にはお子さん(小学生)がいて、オンライン授業の実施を探るためのアンケート依頼が、小学校から届いたという。

で、アンケート結果、

「PC、タブレット、スマホなどの端末」
「通信制限のないインターネット環境」
の両方が○の家庭は64%だったため、現段階ではオンライン授業の実施は困難と結論します。

という連絡が来たという。

それを聞いて思ったのは、
「64%。

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どうやって選ぶんだ問題(町長選挙 オンライン公開討論会)

どうやって選ぶんだ問題(町長選挙 オンライン公開討論会)

毎日、なにか選んでる。
なにをしようか、なにからしようか、どうしようか。
選択肢が多いほど悩ましいけど、選択肢が少なくても難しい。

隣町で、町長選挙があるという。
候補者は3人。
3人から1人選んで投票するわけだから、選ぶ難易度は高くないほうだ。

それでも真剣に考えるほど、やっぱり選ぶというのはなかなか簡単じゃない。
そう考えるのはぼくだけじゃないようで、友人で普通の市民の方が数人で声掛けし合

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授業を受けると、もれなくカレーがもらえる「休校スクール!」

授業を受けると、もれなくカレーがもらえる「休校スクール!」

コロナによる中学校の休校を受けて、中学3年生向けのオンライン授業「休校スクール!」をやっています。

4/18から数回の授業を行ってきましたが、完全ボランティアにも関わらず、英語担当講師の富澤さん、そして国語と数学を担当する早稲田大学生たちの授業のレベルの高さに感動してしまいました。

「休校スクール!」の生徒たちのために、毎回時間をかけて授業を組み立てているのがヒシヒシと伝わってきました。

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【休校スクール!】中学3年生向けの無料オンライン授業をはじめました。※もれなくカレーがもらえる

【休校スクール!】中学3年生向けの無料オンライン授業をはじめました。※もれなくカレーがもらえる

多くの学校が現在、休校中です。
ぼくの住む千葉県内をはじめ、今のところ5/6からスタートと言われていますが、なんとなく、さらに延びるのでは?という気がしてきました。

先生も生徒も家庭もすでに大変ですが、これ以上延びたら、もう本当に大変です。

そう思い、中学3年生向けの無料オンライン授業を今日から始めました。一番煽りを受けるであろう受験生を少しでもケアしないと。

思いついて、おとといふたりに相

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教育事業をしながら、レトルトカレーをつくる理由。

教育事業をしながら、レトルトカレーをつくる理由。

「房総すごい人図鑑」という教育事業の一環で、地元のお祭りをテーマにしたレトルトカレーを商品化し、2019年夏から販売しています。

初売りは、地域の市やお祭りでの出店でした。その後、地域のスーパーやお土産屋さんを中心に置かせてもらっています。

カレーを販売開始したあと、こんな質問をされることがたくさんありました。

「なぜカレーを作ったのか?」
「カレー作りにどこまで関わっているのか?」
「誰か

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