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『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』(岩田拓真著/主婦と生活社)

教育系のお仕事の一環として、東京文京区の探求学習塾「エイスクール」の岩田拓真さんの初の著書、『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験! 』を取材執筆しました。


これがどんな本であるかをしっかり説明するには、

まず、探求学習塾「エイスクール」とは?
そして、探求とは?

という事について説明しないといけませんが、たぶんそれだけで長文必須なので、エイスクールのHPや岩田くんの情報発信に譲るとして、ここではあくまでも取材執筆した自分の観点で書いてみたいと思います。

この本は小学6年生までの子どもを持つ親のための、主体的に考え、物事に夢中になって取り組む子どもを育むための本です。

子どもを持つ親は子どもに幸せになってほしいと思っています。
では「幸せな時間」とは?

この問いに「好きなことをやっているとき」と答える人は多いでしょう。
そうすると幸せな人生とは、「好きなことをやり続ける人生」です。

じゃあどうやったら好きなことをやり続けることができるようになるかというと、なにかしらのきっかけで好きになるものに出会い、それを続けられるように行動し続けることです。そのために子どものうちに育むべき力は、主体的に考える力と、物事に夢中になって取り組む力です。

これらの力を育むための考え方と、家庭でできる30の実践例(ゲーム)が書かれているのが、『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」』です。

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本書では「ゲーム」という言葉を使っています。
ゲームは人を夢中にさせるヒントになります。
どういうことでしょうか。

教育の目的のひとつは、ぼくは子どもを触発することだと思っています。

好奇心を触発すること。
発想を触発すること。
行動を触発すること。

声掛けひとつでもやる気が出たり、しぼんだりします。
その最たる悪例が「勉強しなさい」です。
親に言われてテンションが下がった言葉ナンバーワンかもしれません。これは、勉強という行動を触発する言葉にはなっていないからです。「勉強しなさい」と言われてテンションが下がった子どもが大人になり、親になって、また自分の子どもに同じ言葉をかけてテンションを下げるという悪循環…。

ぼくが中学高校でやっている授業「自由の教室」でもそうですが、子どもたちの飽きやすさ(テンションの低下)をカバーするのは、授業のスポーツ化だと思っています。
時間を短く切って息をつかせない。
授業のスポーツ化にはゲーム化の意味合いもあって、スポーツの試合を「ゲーム」と言うのは的確だなあと思います。

これは大人でも同じで、自分の仕事もゲーム化すると楽しくできるはずです。
ルール作りも含めて自分を楽しませるゲームメイキングできるかどうかがポイントですが、会社の決めたルール(ゴール=KPI)がそのままだとフィットしない場合、自分で自分が楽しめるゲーム作り(オリジナルゴール)を作ったら楽しめるはず。
そうやって楽しくオリジナルゴールを目指すことで、結果的に会社の決めたゴールにも近づいていく。

スポーツ的にゲームをしている感覚で楽しんで夢中になっているうちに結果がついてくるということです。

話を子どもに戻すと、「勉強しなさい」によって勉強をさせられているうちは、「勉強が主で、子どもが従」です。
これでは勉強が楽しいはずがありません。

これがゲームになると、プレイしている主人公は完全に子ども自身になります。主人公は楽しい。

ぼくが岩田くんとエイスクールの授業と出会ったのは、2016年くらい?でしたが、そのときから強烈に面白い!と感じたのは、この、子どもを主人公にしている感覚でした。
子どもたちが強烈に楽しんでいる。そのためにやっていることは、あらゆる触発。
ぼくの授業や活動にもたくさんのヒントをもらいました。

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『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」』は、触発によってモチベーションを高める本とも言えそうです。
自分の人生を主人公として生きたいのは、子どもも大人も同じ。
だから、自分の子どものために読んだ本のはずが、大人である親にとっても、自分の会社などで、チームのモチベーションを高める方法のヒントとして学べることもあると思います。

知識は、溜めても使わないと意味がありません。
一番の学びは行動したときに得られます。

ぜひ、本を読む(=インプット)だけでなく、親子で使って(=アウトプット)ほしい本です。

■『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」~新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』(岩田拓真著/主婦と生活社)

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■発起人として、がんばってます。中学生と取り組む、「問い」を起点に地域を発信するプロジェクト『房総すごい人図鑑』

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