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できる社員はうまくやり過ごす!やらないことを選んだら評価される『やり過ごし力』

日本企業では、上司から次々に仕事が振られてきますよね。

実は、仕事が山積みな状況で、やらなければいけない仕事とやらなくても良い仕事を選ばせるトレーニングをされているのです。

今回は、自分でやるべき仕事を決め、優先順位が低い仕事をやり過ごしたら評価される『やり過ごし力』について紹介していきます。

『やり過ごし力』

『やり過ごし力』とは、上司から指示された、やらなくてもよい仕事を後回しにして、自分のやるべき仕事を終わらせるスキルのことです。

自分のやるべき仕事を判断し、優先順位をつけないと、全部の仕事が中途半端になってしまいます。

キャパオーバーしたときに仕事のセンスが見える


大事な仕事をしているのに上司から突然、別の仕事を振られたことありますよね。

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当然、忙しい時に次の仕事を振られ続けると、部下は全部の仕事を消化することができません。

優先順位の低い上司の指示を上手にやり過ごすことによって、時間と労力を節約し業務をこなすことしか解決策はありません。

大手企業A社では、優先順位をつけてやり過ごすことができない部下は、「言われたことをやるだけで、自分の仕事を管理する能力がない」と評価されてしまいます。

うまくやり過ごす社員はA評価

大手企業A社の社長は、「どうでもいいような仕事まで全部やる必要なんてないんですよ。それこそやり過ごしてくれればいいんです。もし自分で優先順位をつけて大事な順からやっていくようだったら、これは見込みがある。私の考えていたものと同じだったら鍛えがいがあります。」と話しました。

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実際にA社の「やり過ごし」を許容する評価基準は、うまく「やり過ごす」社員のほうが評価は高くなります。

評価基準

A評価:やり過ごしも含めて上司のオーダーを自ら優先順位をつけて遂行し、必要に応じて指示されないことまで自主的に行って、常に時機に応じて解を提示する部下。

B評価:上司から言われた順に仕事に着手し、上司が指示した範囲で確実に仕事を遂行するが、上司の指示が多すぎたような場合には、時機をにがすこともある部下。

C評価:やり過ごしも含めて間違った優先順位を勝手に行い、その結果やらなくてもいいことを先にやり、やるべきことを後手にして時機を逃がす部下。

D評価:自分で優先順位をつける能力もなく、かといって上司から言われたことも遂行できない部下。

高橋伸夫(1966年)『できる社員は「やり過ごす」』P.23より引用


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上司が忙しい部下に仕事を追加するのは、意味があったのです。

なかには、部下に仕事を振っているだけのアホな上司もいますが、イヤなことばかりではありません。

言われた仕事に自分で優先順位をつけて仕事をこなすことが社内評価につながっているのです。

最後に

今回は、自分でやるべき仕事を決め、優先順位が低い仕事をやり過ごしたら評価される『やり過ごし力』について紹介しました。


『やり過ごし力』とは、上司から指示されたやらなくてもよい仕事を後回しにして、自分のやるべき仕事を終わらせるスキルのことです。

大手企業A社で良い評価判定をされる部下の特徴は、「やり過ごしも含めて上司のオーダーを自ら優先順位をつけて遂行し、必要に応じて指示されないことまで自主的に行って、常に時機に応じて解を提示する部下。」でした。

上司の指示にただ忠実に黙々とこなすだけの部下が、果たして10年後によい上司となれるでしょうか?

実際に日本企業では、トレーニング目的でわざと上司が部下のやり過ごしを誘発させていることがあります。

実は、仕事が山積みな状況で、やらなければいけない仕事とやらなくても良い仕事を選ばせるトレーニングをされていたのです。

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