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Lofi hip hopに次ぐトレンド「アコースティック・チル」の世界

Lofi hip hopに次ぐトレンド「アコースティック・チル」の世界

チル(chill)という言葉もかなり一般化してきた昨今。
個人的にはイージーリスニングのさらに上の領域にある(と勝手に思っている)癒し音楽が様々な形で認知され、浸透し始めているかなと感じる。
代表格でいえばLofi hip hopと呼ばれるノイズを含んだトラックのみのhip hopだったり。

そこで、その次に来るであろう癒し音楽のトレンド「アコースティック・チル」というジャンルについて最新のアー

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『Pretender』をクールに昇華した令和恋煩いソング〜『I LOVE...』Official髭男dism〜

『Pretender』をクールに昇華した令和恋煩いソング〜『I LOVE...』Official髭男dism〜

令和に入っても音楽業界の花道を突き進むバンド「Official髭男dism」
思えば2019年から2020年にかけて冬の音楽シーンは多彩な音楽がヒットしていた。特にKing Gnuのの大躍進はかなり意外だった。(白日以外の狂った井口も是非見て欲しい)

そして15日に先行配信されたシングル『I LOVE...』は『Pretender』をより音楽的にグレードアップさせた曲だと感じた。

彼らはエレク

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ミュージシャンが結婚を明かすということ。

ミュージシャンが結婚を明かすということ。

今年の11月22日(いい夫婦の日)はとても騒がしかった。
お役所や各種メディアは大忙しだっただろうな。
まだまだ結婚というイベントには縁遠い年齢にいる私はぼーっと見ているしかないが、さりげなくそのニュースは目に飛び込んだ。

「Official髭男dism藤原聡が一般女性と結婚」

正直衝撃だった。素直に祝福したい気持ちと、これまでの楽曲に変なフィルターがかかってしまう悲しい気持ちの両方があった。

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Saucy Dogが描く、メンタルを貫通するほどのラブソング-新アルバム『ブルーピリオド』-

Saucy Dogが描く、メンタルを貫通するほどのラブソング-新アルバム『ブルーピリオド』-

Saucy Dogがまたやってくれた。
10月2日にリリースされたばかりのアルバムにとんでもないキラーチューンが息を潜めていたのだ。

彼らが描くラブソングは等身大の恋愛観をベースにしているが、変な汚れ方をしていなくて、お互いに想い合っていた時間が柔らかくて温かみのある歌詞とメロディーで作られている。

彼らが注目されるきっかけとなった名曲「いつか」は自分の地元で想いを寄せていた子との別れの曲だ。

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星野源のサブスク解禁が与える影響

星野源のサブスク解禁が与える影響

タイトルにもあるように8月30日より星野源の全シングルとアルバムが各サブスクリプションにて配信が開始された。
今や''国民的ブラックミュージック''として確固たる地位と築いた星野源だが、さらにその地位が強まりそうに感じる。CDとしては敷居の高いシングルも他人にシェアしやすくなるのはサブスクの最大の利点だ。

ついに星野源まで解禁されたとなると、他のサブスク未解禁のアーティストが孤立していってしまう

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志村正彦という男〈没後10年〉

志村正彦という男〈没後10年〉

才能あふれるロックスターは体力が落ちる30代を前に、全てのエネルギーを使い果たしこの世を去ってしまう。ジミ・ヘンドリクス然り、カート・コバーン然り。今年はとある日本のロックスターがこの世を去って10年になる。

彼の名前は「志村正彦」
ロックバンド''フジファブリック''のギターボーカルとして2000年から2009年まで活動し、大半の楽曲を作詞、作曲していた。

正直、当たり前な事なのだが、志村が

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音楽の話 J-POPをモノにできるロックバンド

音楽の話 J-POPをモノにできるロックバンド

世間に売れる曲、ファンが求める曲の間で戦うバンドマン達。
タイトルにもあるようにJ-POPを目の敵にしてきた日本のロックシーンは変化している。今回はそんなロックバンドが作り出すJ-POPについて好き勝手に語る。

ロックバンドが生み出すJ-POPスピッツがその大きな成功例だ。
世間が聴きたいスピッツ、自分達がやりたいスピッツ、そのバランスがうまく取れている。スピッツはロックバンドだと言えばいまだに

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音楽の話#3 正体不明の天才UKバンド''The 1975''

読者のみなさんには「こいつは天才か?一体何者だ?」と思うアーティストはいるだろうか。
私は昨日、noteのネタ探しをしている時に衝撃的なバンドを発見してしまった。イギリスの4人組バンド’’The 1975''だ。

きっかけは新しくスタートしたテラスハウス東京編を見ていたら冒頭で「Sincerity Is Scary」が流れてきて、深夜に目が覚めてしまった。テラハのスタッフの選曲のセンスは本当良い

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音楽の話#3 海外で熱気を帯びる日本のバブル期シティポップ

音楽の話#3 海外で熱気を帯びる日本のバブル期シティポップ

こんにちは

日本でも近年人気な音楽ジャンル「シティポップ」その人気は国内に留まらず、アメリカでも熱気を帯びている。

特に70年代〜80年代のシティポップが人気で、山下達郎は''Citypop King'' 竹内まりやは''Citypop Queen''と英語版ウィキペディアで明記されるほどだ。Youtubeにアップされた山下達郎の動画のコメント欄は英語圏からのコメントで埋め尽くされており、竹内

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音楽の話#2 つぐみんミュージック

みなさんご無沙汰です、ライターの下村です。

かなり遅れてしまいましたが今日は音楽の話。
今日はオトギボックスディレクターのつぐみんこと田中津久美の作品
「ジャズのレコードとチェックのマフラー」をレビュー?する。

彼女は大学で作曲を学んでいて、ジャズをベースにした作品が多く、私もしばしば作品を聴かせてもらっている。私的には好みの作品が多く、今回の作品も個人的にかなり好みであった。

https:

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音楽の話 Suchmos 『THE ANYMAL』

音楽の話 Suchmos 『THE ANYMAL』

今週水曜日は音楽の話。
先日発売されたばかりのSuchmosのフルアルバム『THE ANYMAL』がかなりの衝撃作だったので少し語りたい。

Suchmosといえば2017の音楽シーンに強烈な爪痕を残し、Yogee New Wavesやnever young beachと共にネオシティポップブームを牽引したバンドだ。

なぜSuchmosの音楽が若者たちの心を掴んで離さなかったのか、それは私達若者

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