音楽の話#2 つぐみんミュージック
みなさんご無沙汰です、ライターの下村です。
かなり遅れてしまいましたが今日は音楽の話。
今日はオトギボックスディレクターのつぐみんこと田中津久美の作品
「ジャズのレコードとチェックのマフラー」をレビュー?する。
彼女は大学で作曲を学んでいて、ジャズをベースにした作品が多く、私もしばしば作品を聴かせてもらっている。私的には好みの作品が多く、今回の作品も個人的にかなり好みであった。
https://www.youtube.com/watch?v=E1CbNCaqucU
聞いてもらえれば分かる人もいるかと思うが、LUCK TAPESの影響をもろに受けているのが分かるだろう。ファンキーなカッティングのギターフレーズに軽く弾むようなリズムセクションを土台にして、管楽器がきらびやかに楽曲を彩る。コーラスワークはフレンズに近いような印象。コード進行はback numberの「オールドファッション」と似た進行でJ-POPらしさもしっかりと感じられる。
https://www.youtube.com/watch?v=12o6Sr1MfYE
しかし、無難にまとめられているが故に物足りなさも感じる。ベースが少し変則的な動きをすれば、曲への刺激になったり、ギターもほとんどエフェクトがかかっていないので存在感が薄い。ギターの存在感はシティポップにおいて最も重要な要素であり、カッティングや小さなフレーズにもコーラスやリバーブをかけて伴奏を包み込むような音作りが必須となる。
全体的なサウンドの軽さはLUCKY TAPESと共通した良さではあるが、それぞれの楽器の主張はしっかりと感じられるレベルにまとめられている。決して太くはないボーカルとも相性が良い。
いろいろと注文をつけてしまったが、それだけこの曲が持つポテンシャルは高いと思っている。ホーンセクションも生で録音ができれば、また雰囲気がガラリと変わるだろうし、各パートの自己主張が強まればもっと刺激的でソウルフルな曲になるに違いない。
つぐみん、がんばってね!
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