OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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見えない色、見えないかたち

編集部より:SF作家の津久井五月さんにエッセイを寄稿していただきました。調香師に憧れた高校時代から、小説家として活動する現在に至るまで、津久井さんの香りや煙に対する感覚の変化が描かれます。

調香師になるには10年の修業が必要らしい。

10年ほど前、高校生だった頃、文系・理系の選択を前にして配られたベネッセの冊子にそう書いてあった。何の基準で選ばれたのか分からない職業カタログの中に、調香師のペー

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香道具ファンドNo.2「挿朶及挿朶嚢」(松隠軒伝来写、幽光斎箱書)

※このnoteは、麻布 香雅堂が運営する「香道具ファンド」の関連商品を紹介しています。香道具ファンドについて、詳しくは以下noteを恐れ入りますがご覧ください。
『絶滅危惧種としての香道具』https://note.com/okopeople/n/nbb7b6aab65ef

香道具ファンドの対象商品は、毎月【第一土曜日】頃に、弊社オンラインショップKOGADO STORE内にて公開(その10日後

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私を取り戻す香り

編集部より:昔からの友人cittaちゃんが寄稿してくれました。色々なことを克服しながら生きる彼女の日常がとてもリアルで心に響きます。お香のことを褒められ(?)すぎてお恥ずかしいくらいなのですが、素敵な文章なのでそのまま紹介させていただきます。



日本の伝統文化には今までほぼ所縁がなかったが、最近習慣になったものの一つに「お香」がある。機会があって始めてみた「OKOLIFE」の定期便をきっかけ

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季節の存在する理由

編集部より:ライターの松本友也さんに、香りと季節、そして記憶の関係についての思索的なエッセイを寄せていただきました。季節の移り変わりが感じられるいま、身体をあたたかくしながら、じっくり読んでみてください。



においについて考えることの多い1年だった。年始に観た映画『パラサイト』に触発されるようにして書いた「港とにおいをめぐる6章 港区の香を聞く」(『ARTEFACT 03』)というテキストは

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『キリスト教保育誌』より 香りの賜物

このnoteは、香雅堂のショップマネージャー 酒井さんが『キリスト教保育誌 第619号 2020年10月』に寄稿した文章を全文転載したものです。(写真およびそのキャプションはnoteにて追加しています。)クリスチャンとして生きる彼女が、和の香りとキリスト教の感覚をゆったりと結んだ素敵な文章です。ぜひごゆっくりご覧くださいませ。(香雅堂 代表 山田悠介)

日常生活の中で、香を焚く(スティックタイプ

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絶滅危惧種としての香道具

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

今回は香道に使用するお道具=香道具がどんな状況に置かれていて、香木・香道具の専門店としてどんなことができるのかを考えてみたいと思います。

香道とは、香道具とは?

そもそも「香道」とはどういうものか知らない方もいらっしゃるか

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スローな香り袋「kofu」

こんにちは、麻布 香雅堂 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっており、noteでは「お香と100年生きてみる」という連載タイトルで文章を書いてます。今回は、わたしたちがあつかう香り袋の中でも、少しだけかわった背景をもつアイテムの背景をご紹介させていただきます。

香雅堂では、お客様からのご依頼でオリジナルのお香をつくることがあります。最近の例ですと

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香りと海と

お香の店を継ぐ夫と結婚して10年。
いま、これまででいちばんお香を必要としている。

コロナ以前、ちょっとした用事で毎日外に出て、仕事やお稽古でいろいろな方にあって、そういうひとつひとつが自分を忙しくもし、充実させ、香りの刺激にも飢えていなかったように思う。

ステイホームの数ヵ月はどうしても家での時間が長くなり、顔を合わせるのも家族だけという日もあった。そんな中、この10年でおそらく初めて、本当

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集める愉しみ:皮革編

「香木」の他にも好きなことがある。皮革製品。特にバッグには目が無い。この傾向は女性に多いと聞くのだが、思い当たる節がある。私は男性だが、心は女性的な方だと常々思っていて、私たち夫婦はどこか、性別逆転の傾向がある。妻の名誉の為に書き添えておくが、彼女は大変女性的だ……。

皮革と言っても色々あるが、その中でもエキゾチックレザーには強烈な興味がある。クロコダイルやオーストリッチ……これも祖父の影響が多

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花をいけることを通して気づいた、香りを聞き味わうこと

編集部より:花人のOYUさんに、いけばなから茶畑、パフューム、神経科学、そしてお香まで、香りをめぐる冒険の日々を綴っていただきました。OYUさんの経験を通じて、お香とほかの香り文化の共通点と違いがみえてきます。香りの多様性を聞き、味わうことができる文章です。

OKOPEOPLE編集室のnoteをご覧の皆さま、はじめまして、花人のOYUと申します。花人という肩書きは聞きなれないと思いますが、平たく

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