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なぜSE®︎に惹かれるのか??〜トラウマの捉え方。

いきなりですが…
「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉 (SB新書)」という本を読んだとき、
SE®︎(ソーマティックなアプローチ)についていろいろと考えることがあり記事にしました。🌱
(※本の感想ではありません)

結論を言うと、身体からのソーマティックなアプローチって、対人支援で重要視される"エンパワメント"や"ストレングス"そのものじゃないか??とふと思ったんです。🐑

以下、少し分かりづらい内容かもしれませんが、本日もティータイムのお供になれば幸いです☕️
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本には、客観的事実よりも主観的現実の大切さが書かれていた。私はこの言葉がとても響いて同感した。


医師や心理士その他の対人支援者が、クライアントの客観的事実を捉えることは確かに重要だ。
しかし個人的な意見になるが、それは社会資源に繋がる際に必要だとは思うが、私は主観的現実を何よりも大切にしたいと思ってしまう。
それは私自身がクライアント側の人間だった際に、支援者に対して絶望や諦めを感じたことが多かったからだ。『この人には何を話しても無駄な気がする。意味がない気がしてならない』支援者と信頼関係を構築する気なんて、全く起きなかったのだ。

※もちろん、そうでないクライアントの方もたくさんいるだろう。
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ソーマティックなアプローチをベースにした(いくつかの個別ケアも合わせて体系化した)セラピーやカウンセリングは、主観的現実にアプローチできるものだと個人的に感じた。
そして、客観的事実に基づく支援のやり方だと、カウンセラーや支援者主体のアプローチになりかねないと考える。
なぜならクライアントの状況を支援者が客観的に捉え、事実をベースにそれに対するクライアントの反応や言動を見ていくものだからだ。この時の基準は"出来事"や"事実"であり、又は支援者が読み取った"本人の状態"である。

ではSEのアプローチはどうだろうか。
そもそもSEやポリヴェーガル理論の世界では、トラウマというワードを、「精神的なショックを与えた"出来事"」と捉えるのではなく、「本人がショックを受けた"状態や体験"」と捉えている。

この時点で、第三者にはわからない、「本人がどう感じたのか」「どんな体験をしたと本人は言ってるのか」という"主観的な現実"を大事にしているように思う。

実際のSEのアプローチについても、人間の脳の脳幹にダイレクトに働きかけることが可能と言われており、どんな事実が起きたのかを客観的に判断することに焦点を置かず、クライアントの身体の感覚の状態に焦点を当てる。身体の感覚や状態(爬虫類)→感情(哺乳類脳)→思考(人間脳)という、脳内においてのボトムアップのアプローチができる為だ。自分の感覚や状態に自分で意識を向けて、気付く、徐々に安定化へ移行することを自らの脳が何度も体験する流れは、まさにエンパワメントと言えるのではないだろうか。
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客観的事実(目に見える課題、問題行為、犯罪、障害等)と、主観的現実は勿論どちらの視点も大切だ。
どちらも取り入れている現場もあるだろう。
クライアントの主観を大事にしジャッジすることなく受け止める、その上で社会で生活をしていくために、今ある客観的事実としての見方で今の現状を、さまざまな社会資源と繋げていく。社会に適応する部分も必要になってくるからだ。

ところが、クライアントにとっては、対処療法であるようにも感じてしまう。。
対処療法が悪いと言っているのではない。それも必要な要素だが、クライアントが「生きていく」ことをメンタルヘルス面から考えた時、"治療"以外のほかに選択肢の一つとして、SEや身体的なアプローチの活用を考えたいと思うのだ。

クライアントの主観的現実にアプローチしていき、クライアント個人の生理現象や身体的感覚、そこにリンクしている意味づけや感情や思考…
それらが今の生活で課題となっている部分や生きづらさになっている部分である場合を考える。
そしてそれら根っこの部分を癒していく。
クライアント本人の脳が、神経系を安定化していく。徐々に自己調整するようになっていくため、最終的に支援者に依存しなくとも、日々の生活の苦悩や生きづらさが減っていく。
(※皆がこの過程を辿るのか、どのくらいの期間がかかるのか等は個人差があるが、試してみる価値はあるのではと思う)
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🌱🐏🐑
いろいろな考えや意見、思いがあると思われます。
個人的かつ一方的な見方(偏見)かもしれません。
1人で書く記事ってそんなもの。。

本日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。🐑🐏🌱


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