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日本とアメリカで、産んで育てて。

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2016年に長女を日本で、2018年に長男をアメリカで出産。現在カリフォルニアで二人を育てている中で、感じたこと、驚いたこと、ココロにグッときたことを忘れないように、気ままにまと… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

君の名は、Zephyr。

君の名は、Zephyr。

アメリカで暮らしていると、実にバラエティ豊かな名前に出会います。

ジェームズやケヴィン、女子だったらエマやケイティなど、いわゆる「アメリカっぽい名前」が一番メジャーではあります。

人種に関係なく、アメリカで親しみのある名前を付ける人が多いのでしょう。

一方で、自分のお国やルーツの名前を大切にしている人も。

ずっとマリアだと思っていたアルメニア人の先生が、実はアマリアだったり。メキシコ人のヘ

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アメリカでメガネを買ったら、30年前の景色が見えた。

アメリカでメガネを買ったら、30年前の景色が見えた。

子供に壊されてダメージが大きいアイテム第1位、メガネ。

楽しい遊びの中にメガネへの殺意が潜んでいるので、いつ何時も油断はできません。すでに私は長女に2本惨殺されていて、夫のメガネも2本ご昇天(うち1本は私が踏んだせいだけど)。

アメリカでは長男が産まれ、「敵は増えたがメガネは1本しかない」、いわば残機1の危険なゲームがスタートしたのですが。もちろんラスイチのメガネも敵に奪われ、テンプル(棒の部

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アイ・アム・ジャイアント。

アイ・アム・ジャイアント。

今回は、帰国子女の身に起こりがちな不思議な現象について書きます。

帰国子女=変わっている、というのはあまりにも乱暴なステレオタイプですが。悲しいかな、あながち否定もできない。

私自身、小2から小6という人格形成における大切な時期をアメリカで過ごしたので、よーくわかります。海外で育つと、日本文化の一部を抽出して偏愛する、というガラパゴス進化を遂げてしまいがちなのです。

理由は3つ。

① 得ら

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5分の1の、モリー。

5分の1の、モリー。

親になると子供の学校のことで悩む、とは聞いていたけれど。
まさかこんなにも早く、こんなにも多様な事柄で悩むことになるとは。

日本でもアメリカでも、娘の学校のことで悩みに悩み、もうこれは私の趣味なのではないか?と思うほど、悩み続けています。
「学校の悩みなんて、中学受験くらいからかしらん?」なんて思っていた、のんきな自分が懐かしい。

長女の学校に関する悩みは、彼女が0歳のときから始まっています。

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子供を叱るが、謝らないアメリカのママたち。

子供を叱るが、謝らないアメリカのママたち。

日本とアメリカでは、公園のマナーがちょっと違います。謝罪派の日本と、指導派のアメリカ。どちらが良い悪いという話ではなく、そういう文化、なのだと思います。

娘が2歳になるまで日本にいたので、日本の公園でも何度か遊んだ経験があります。同じような年頃のママがいると、話しかけたり、話しかけられたり、初対面で子供たち同士を遊ばせることもありました。でも、まだ幼い子たちなので、おもちゃを取り合ったり、怒って

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出産インポッシブル。

出産インポッシブル。

長女を日本で、長男をアメリカで出産した私。しかし出産のために入院した経験は、2回ではなく、3回あります。最初の入院では、出産するはずが何をどうやっても生まれず、「また次回ね」と家に帰されたのでした。これは、私の成し遂げられなかった幻の出産、あるいは2泊3日、夕食&浣腸付き、27万円の旅の話です。

2016年の5月末、私は長女を出産するために産婦人科クリニックに向かいました。無痛分娩での計画出産。

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角を守る豚。

角を守る豚。

子供が生まれて、自分の知らない一面(あるいは十面くらい)を知りました。そのひとつが、「痛い想像が止まらない」というもの。

こんな高さからジャンプしたら、足が折れるな。
この角はちょうど目の高さにあるから、いつか刺さるだろう。
いま棚が倒れたら、ペチャンコになってしまうぞ。
・・・という具合に、最悪なパターンのケガを想像してしまう。

イタイのイタイのが、頭の中から飛んでいかないのです。

海外ド

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娘に真珠を贈る日。

娘に真珠を贈る日。

母から真珠をプレゼントされた日の気持ちを、今でも鮮明に覚えています。「そろそろ本物を持っておいたほうがよいから」と立派なケースに入った真珠のネックレスとピアスのセットを渡されたとき、大人の女性の世界に歓迎されたような気がしました。娘が生まれたとき、私もいつか彼女に真珠を贈ろう!と、楽しみにしていたのですが・・・。その日は予想外に早くやってきた、という話。

母から私へ。社会人になったばかりのある日

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