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#魂と繋がる歌の唄い方
さすらいもしないで。
さすらいもしないで
このまま死なねえぞ
(奥田民生『さすらい』より)
前回の「男が『男になる』とき」の最後はこの曲だったな、と思い出しながら、僕は頭を流れる「敗戦の弁」に悩まされていた。
来週 21日(木・祝)の『魂うた®︎』開催に必要な人数を集めなければならない。そのことを意識すると「ダメだったときの言い訳」が脳内で自動再生される。
「まだやるのか」とか「次はどうするのか」とか、誰も聞いて
傷つけられたら牙を剥け。
CHAGE AND ASKAの『YAH YAH YAH』は、フジテレビ系のドラマ『振り返れば奴がいる』の主題歌だった。脚本はあの三谷幸喜さん。
織田裕二演じるダークヒーロー司馬が、めちゃくちゃ魅力的だったことを憶えている。そして『SAY YES』を爆発的にヒットさせたチャゲアスが、それまでのイメージにはない攻撃的なこの曲で再び200万枚を超えるメガヒットを記録したことも。
つかんだ拳を使えずに
すきな歌の話がしたいな。
こないだ、西念寺で場をひらいたとき、突然、歌の話になった。
中島みゆきの初期の曲に「真直な線」というのがあって、その歌詞が話題になったのだ。
真直な線を引いてごらん
真直な線なんて引けやしないよ
真直な定規をたどらなきゃね
どういう意味だろう?と思って、その曲を持っていた人がスマホで流してみんなで聴いた。
昭和のにおいがぷんぷんした。
「真直な定規をたどる」の意味はわからなかったけれど、な
『魂うた®︎』のすきなとこ。
昨日ひらいたワークショップで、参加した人に『魂うた(魂と繋がる歌の唄い方)』の話をしたら、すごく久しぶりにやりたい気持ちがよみがえった。
人にお金を払って来てもらう。
そのことを思うと『魂うた』の案内はどうしても「その場を通じて、どういういいことがあるか」という話になりやすい。
温泉でいうと「薬効」。
ラドンとか硫黄が入っていて、疲れがとれるとか、肩こりがなおるとかそういうことね。
『魂うた
ワークショップの、そのあとに。
僕はいままでたくさんのワークショップに行き、感銘を受けてきた。
いまでもそうで、二月に妻が橋本久仁彦さんを呼んだ円坐の余韻にふと心が惹かれたりする。
でも、大事なのは、ワークショップは終わるということ。
そのあとはくるりと前を向いて、自分の人生を生きるのだ。
僕は時々、前を向いたあとの自分の人生にがっかりすることがある。
どんなにワークショップでいきいきしても、日常で「全然だめじゃん」という
自分の仕事をつくる。
西村佳哲さんの『自分の仕事をつくる』という本を読んでいたのは、社会人三年目か四年目のことだったと思う。二十五、六の頃。
その頃、僕は仕事に煮詰まっていた。
なにをしていても「やっている」感じがしなくて、いつも不安だった。
だからこのタイトルに惹かれ、次に刊行された『自分をいかして生きる』と合わせて貪るように読んだ。そして、この本との出会いはやがて「聞くこと」の師匠、橋本久仁彦さんとの邂逅に僕を
2019年に「男」であるということ。
「男が『男になる』とき」開催三日前。
僕は「男になることは、こんなにもややこしいものか」と考えている。
いま、僕の目には、人間関係に怯える多くの男性の姿が見える。
たとえば、昨年4月に児童館の学習会で、
「これからは自分たちで話し合って決めてね」
と言ったとき、サポーターの大学生たちは硬直した。
その後のミーティングでは、重たい沈黙が流れた。
みんな見合っていた。
お互いが何を言うか、言われ
男が「男になる」には。
昨日、こんな記事が目に留まった。
女性が「鬼嫁」の状態になる原因は、男性にある、という記事。
「男が『男になる』とき」という場をひらいている自分の動機とも重なっていたので、はじめは「超いいね」を押して、シェアしようと思っていた。
でも思い直した。
読んでいて、僕自身が気持ちよくなかったからだ。
そして、その不快感は、目下、課題に思っていることとつながっていた。
「この言い方で、本当に男の