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30歳

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30歳、生きるのが少し楽になった。30歳。女。子育て。母。ターニングポイントでもあり、この先10年をどう生きるかが、趣のある40歳の未来の私へと繋がっている。はず…。
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#創作大賞2024

ワーママ三十路女、ひとりで海に浸る  

ワーママ三十路女、ひとりで海に浸る  

 ひとりで海へ行った。
2才の子どもがいるのに。私も夫も仕事が休みの貴重な家族休日の日に。

 以前危篤になった遠方の祖父に私一人で会いに行こうとしたら、祖母に「夫と子どもを置いて女が1人で来るなんて考えられない。あなた1人だったら来るな」と言われ、1才の娘を連れて6時間の旅路についたのを思い出した。
この日のことを祖母が聞いたら激怒するだろう。つまり母親なのにってやつだ。

 勢い余って海に行っ

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兄の遺影への違和感/美しくないと、子を肯定できない父へ

兄の遺影への違和感/美しくないと、子を肯定できない父へ

 あの時に感じた違和感を形にしようと思う。
ずっと、ずっと、ひっかかっていた。

 兄が32歳で自殺した。

 兄の葬式の前の日に父から電話がきた。
「にぃ(兄)の写真、持ってないか?」
持っていなかった。
 でも私が娘を出産した時の家族写真がある。
撮ったのは約3年前。
父もデータを持っているはずだ。
 3年前の写真なら遺影に使っても、まあ良いのではないだろうか。
父に伝えた。

 葬式の当日、

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30代ワーママ、人生の棚卸しに30万円つかう

30代ワーママ、人生の棚卸しに30万円つかう



①1人暮らし。仕事に没頭できた時期。

 看護師7年目。
優秀かそうではないか、結構差が見えてくる。
私は全然、優秀ではない。
それでも、
「今日の一緒の夜勤だれだろー。あ、田淵さんか!田淵さんとの夜勤は安心、ラッキー」
「田淵さんの後の引き継ぎは安心できる」
とか言われていたから、「まあ、普通に仕事できる人」的なポジションだったと思う。
「普通に周りから信頼得られているのだろうな」と思いなが

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30超えた女が3人揃うと面白い

30超えた女が3人揃うと面白い

 スタエフ(音声配信)で、女性3人が1人の男性について語るのを聴いたのだけれど、それが最高に面白くて。
 標的の男性は中村敦彦さん(ノンフィクションライター)

 ずっとニヤニヤしていた。たまに、あははははと大口で笑っていた。 

 女3人で1人の男について語る。
これ自体、私にとってはめちゃくちゃ面白い。

 合コンの後、女子は解散するフリをしてカラオケか居酒屋で2次会するのよ。
そこで、あの男

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