KALATH

今日も活字とトラックにノる。 元へなちょこ記者。行き先不明。

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  • 連載『欲の涙』

    欲望の渦巻くネオン街。欲は何を、誰に語るのか。欲のささやきと声に溺れる人たち。その中間に位置する人たちーーどこへと向かうのか。

  • 『走れ田口三部作』

    *高校時代。淡い青春の思い出を書き綴っています。  他のフィクションと異なり、こちらは私体験に基づく話です。  その経験を脚色し、想像を加えよりリアリティを持たせる、  実験作です。  私小説寄りです。淡さや青さを盛り込みました。

  • エッセイ、その他

  • フィクション

  • Reccomendation.

    活字と煙は、高く昇るとか。

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固定された記事

『グレーハウンド』

裏の裏は表だ。夜道は「裏」。一人で歩くと、危険を察知し警戒をする。危害を想定する。避けようと、裏道を避けようとする。  次に別の、安全に思える表道に近い裏道を選…

KALATH
1年前
53

『大きな衝突のはざまに』

 何かと何かが衝突するとき、 正か誤で決めつけてしまいがちな気がします。特にその衝突の力量が大きければ大きいほど。  おそらく「正誤」の点検はラクだから。  と…

KALATH
3日前
6

『救われるか--受難の信仰』

 地球規模で最大の危機下に生きている--。そう思える時があります。  まさしく「今」です。国内の景気、国外の 戦争激化也不況、飢きんなど枚挙にいとまがありません…

KALATH
3週間前
7

市販薬はガチにやめたほうがいい。暴論だけど、違法は「罪の意識」が多少はある気がする。けれど市販薬は心理ハードルガクンと下がる割に、依存性がある。つぶさには言わないけれど、特に学生さんは注意してほしい。

KALATH
1か月前
5

『欲の涙』

【ワケあり】  暑い日のことだ。  「歴史的」猛暑の東京都--。気になるよ、歴史っていつから遡ったモンなのかさ。  オレの事務所でホストモン二人と野球賭博をして…

KALATH
1か月前
26

『欲の涙』20(最終)

 外に出た。  寂しげな雨がぽつりぽつりと降っている。湿度が高くなっている。気温は、気持ち涼しくなった気がする--。  空を見上げると、月の光がまぶしい。雨なの…

KALATH
1か月前
8

『ほどほどに』

 「全力投球」「つねに100%」--。  どうやら、この心構えが嫌いになりつつある、というか、性に合わなくなってきた感があります。  なぜなのか?  きっと、全力…

KALATH
2か月前
10

『日本は可能か』(Ⅰ)

--大麻合法化の実現性を追う  【論点】*はじめに  「大麻合法化」--日本での実現は可能なのか、なぜ違法なのか、また、実現する上でのハードルにつ…

KALATH
2か月前
7

『欲の涙』19

 長野の結束バンドを外した谷川は涼しい顔付き。オレはあ然とした…というか何が起こっているのか、その背景すらもが掴めない。  「谷ちゃん…」  「潜入だからね。黙…

KALATH
2か月前
4

note小休憩。少し溜めの期間設けて、人によっては面白い記事が書けそう。というか、興味ある人・ない人の両方に、届くよう工夫したいところ。内容は🤫

KALATH
3か月前
4

「大麻グミ」って呼称を改めたほうがいい気がする。「違法成分含有グミ」とかでいいんじゃないかな。ネガティヴイメージを持たせようとしている感がある。困るのは、健全に経営されている業者さんたち。

https://news.yahoo.co.jp/articles/17cae5e46879903db19bd5b6ed68265e8785a3a7

KALATH
3か月前
1

実害のないことに首を突っ込むと、ロクなことがない。特にSNS上で。募るのは不信感だけ。厄ネタ引いてサムい、って思ったころには人が離れている。つまるところ、気づけないと全身全霊で、壁めがけて、独走するだけ。
そん時には精神がオシャカになるのがオチ。

KALATH
3か月前
2

『影と向き合う』

【ガザ地区にて】  --2024年2月現在、イスラエルとパレスチナとの間で、ガザ地域にて軍事衝突が続いています。昨年に勃発。これが初のガザ地区での対立かと思い…

KALATH
3か月前
10

P.オースターの新著読んでる。70歳を超えていくと、自身の「死」に向き合うようになるのかな。何だか「終活」を意識している感がある。大江も晩年は去っていった命や、自分の残り少ない未来を描いていた。オースターは一世を風靡した、ニューヨーク作家ってイメージだけど、もうその時も近いのか。

KALATH
3か月前
2

『走れ田口』・あとがき

 ドラッグにはじまり、自殺。最後にちょっとした出来ごとが原因での呼び出しと、友情の尊さ--。この並びで書き上げた、青春3部作です。  高校時代の私体験に基づく話…

KALATH
3か月前
4

『煙の約束』--走れ田口Ⅲ--

 「仲間を売っていないよな?ほかの友人もいっしょに吸いましたなんて口が裂けても言うんじゃないぞ」  --父が放った一言。「言わねえよ」と僕はややふてくされた話ぶ…

KALATH
3か月前
3
『グレーハウンド』

『グレーハウンド』

裏の裏は表だ。夜道は「裏」。一人で歩くと、危険を察知し警戒をする。危害を想定する。避けようと、裏道を避けようとする。

 次に別の、安全に思える表道に近い裏道を選ぶ。そこも「裏」だ。暗闇に同化して、足元に近づいてくる。得体の知れない恐怖に怯えるだろう。そこで選ぶのはーー人がいてネオンが輝き、安堵を覚える「表」道。

 そこに真の「裏」がある。表面上は綺麗で安心をするだろう。だが、見えない裏が群がっ

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『大きな衝突のはざまに』

『大きな衝突のはざまに』

 何かと何かが衝突するとき、 正か誤で決めつけてしまいがちな気がします。特にその衝突の力量が大きければ大きいほど。

 おそらく「正誤」の点検はラクだから。

 ところが、異にする意見もあったり。自分のそれとは一八〇度違う、真逆なことも。自分の意見を尊重するがあまり、反発してしまうこともあるのでは。

「そうではない!」との意見が出、意見と意見の対立を重ねてきた方も多いでしょう(それがあるのは自分

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『救われるか--受難の信仰』

『救われるか--受難の信仰』

 地球規模で最大の危機下に生きている--。そう思える時があります。

 まさしく「今」です。国内の景気、国外の 戦争激化也不況、飢きんなど枚挙にいとまがありません。

 大げさに言えば文明が懐かける手前、文明と文明が衝突する前哨にあるのではないのでしょうか。

 つまり張りつめた「危機」が訪れる一歩、いや、 半歩手前なのかもしれません。

 ここからはセンシティヴな内容になります。

 信仰は魂

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市販薬はガチにやめたほうがいい。暴論だけど、違法は「罪の意識」が多少はある気がする。けれど市販薬は心理ハードルガクンと下がる割に、依存性がある。つぶさには言わないけれど、特に学生さんは注意してほしい。

『欲の涙』

『欲の涙』

【ワケあり】

 暑い日のことだ。

 「歴史的」猛暑の東京都--。気になるよ、歴史っていつから遡ったモンなのかさ。

 オレの事務所でホストモン二人と野球賭博をしていた。二人とも、色白だ。酒を受け付けない体質なのに、飲めないのに飲め、と圧がつねにかかっているように、青白く映った。ウンザリしているのだろう。気が休まらないのかもな。

 笑顔は絶やさないがしんどそうな様子。コイツらの真の姿は、憂うつ

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『欲の涙』20(最終)

『欲の涙』20(最終)

 外に出た。

 寂しげな雨がぽつりぽつりと降っている。湿度が高くなっている。気温は、気持ち涼しくなった気がする--。

 空を見上げると、月の光がまぶしい。雨なのに。雲に覆われた隙間から差す月光は、オレと長野を同情の色に染めていたように思えた。

 ムダ骨ご苦労さん。おこがましい同情の光を、月は放っている気がした。

 一緒に外に出たら長野は、気がついたらオレの顧客でもなんでもない、ただのトラブ

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『ほどほどに』

『ほどほどに』

 「全力投球」「つねに100%」--。

 どうやら、この心構えが嫌いになりつつある、というか、性に合わなくなってきた感があります。

 なぜなのか?

 きっと、全力でトライすると「つねに」のところが、おごそかになってしまいかねないから。

 そんな自分のクセを学んだ気がします。

 「まあ、いっか」くらいにとどめておけば、「いつも」継続できる気がするのです。

 あなたに、のめり込めるものやこ

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『日本は可能か』(Ⅰ)

『日本は可能か』(Ⅰ)

--大麻合法化の実現性を追う 
【論点】*はじめに

 「大麻合法化」--日本での実現は可能なのか、なぜ違法なのか、また、実現する上でのハードルについて自分なりの考察を述べてゆきます。

 そもそも現行法で違法とされている「大麻」とはなにか。次に政府や識者の見解にもとづいて、大麻を取り巻く現状についての私見を展開いたします。

 三点目に解禁すること(実現性は別)で見

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『欲の涙』19

『欲の涙』19

 長野の結束バンドを外した谷川は涼しい顔付き。オレはあ然とした…というか何が起こっているのか、その背景すらもが掴めない。

 「谷ちゃん…」
 「潜入だからね。黙ってたんだけど」と小声で谷ちゃんは言った。流れ作業のように、拳銃を三上の手元に置いた。

 「俺たちはいなかった。それで良し。だよね?カイくん。坂本さん、アンタも出んぞ」

 オレはうなずくだけだった。その姿を谷川は見ていないだろう。無言

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note小休憩。少し溜めの期間設けて、人によっては面白い記事が書けそう。というか、興味ある人・ない人の両方に、届くよう工夫したいところ。内容は🤫

「大麻グミ」って呼称を改めたほうがいい気がする。「違法成分含有グミ」とかでいいんじゃないかな。ネガティヴイメージを持たせようとしている感がある。困るのは、健全に経営されている業者さんたち。

https://news.yahoo.co.jp/articles/17cae5e46879903db19bd5b6ed68265e8785a3a7

実害のないことに首を突っ込むと、ロクなことがない。特にSNS上で。募るのは不信感だけ。厄ネタ引いてサムい、って思ったころには人が離れている。つまるところ、気づけないと全身全霊で、壁めがけて、独走するだけ。
そん時には精神がオシャカになるのがオチ。

『影と向き合う』

『影と向き合う』



【ガザ地区にて】

 --2024年2月現在、イスラエルとパレスチナとの間で、ガザ地域にて軍事衝突が続いています。昨年に勃発。これが初のガザ地区での対立かと思いきや、過去数年にわたって、対立を繰り返し休戦。休戦をし、戦が再発--。このようにガザ地区は、軍事的な緊張下のもとにあります。

 悪いのはどちらか--。この善悪をつけてしまうのはある意味、恐ろしいことと思えます。というのも片側に与(くみ

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P.オースターの新著読んでる。70歳を超えていくと、自身の「死」に向き合うようになるのかな。何だか「終活」を意識している感がある。大江も晩年は去っていった命や、自分の残り少ない未来を描いていた。オースターは一世を風靡した、ニューヨーク作家ってイメージだけど、もうその時も近いのか。

『走れ田口』・あとがき

『走れ田口』・あとがき

 ドラッグにはじまり、自殺。最後にちょっとした出来ごとが原因での呼び出しと、友情の尊さ--。この並びで書き上げた、青春3部作です。

 高校時代の私体験に基づく話です。「濃い」ととるか「並」ととるかは人次第。僕自身は、思春期にも将来の分岐点となるイベントがあると伝えるのが本願です。

 悪事を誇る、または悪友との思い出を誇示するのは、意図と外れています。本当の出来ごとはもっと情けなかったり、時に、

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『煙の約束』--走れ田口Ⅲ--

『煙の約束』--走れ田口Ⅲ--

 「仲間を売っていないよな?ほかの友人もいっしょに吸いましたなんて口が裂けても言うんじゃないぞ」

 --父が放った一言。「言わねえよ」と僕はややふてくされた話ぶりで返した。車内で父と二人きりだ。ぎこちない空気に包まれて、実家へと戻った。

 停学7日の処分を受けた。

 その間は家から出ず、毎日反省文を書くのが務め。
 とはいえ、好奇心旺盛な、18歳の少年が、家にいとどまるのは難しい。 
 夜中

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