記事一覧
面白かった本 2023
早いもので1年が終わってしまい、気がつけば2024年も残り10ヶ月となろうとしていますがいかがお過ごしでしょうか。
毎年面白かった本を掲載しておりましたが、今年はすっかりバタバタして掲載できておりませんでした。ごめんなさい。
今更にはなりますが、以下面白かった本をご紹介します。
昨年の記事はこちらになります
それでは、2023年版を紹介していきたいと思います!
1冊目はこちら
今まで生きてき
【小説】 苦しみよ、さようなら
悲しみがこんにちはと言ってやってくるなら、苦しみを見送りたい。
声を出してしっかりと「さようなら」したい。
後ろ髪引かれるさようならではなくて、「決別」という単語で締め括れるくらいの潔いさようならがいい。
私ならそうする。
そうしたい。
「そうさせて」
はっと目線を上げると、祖母と眼が合う。
「え?」
「そうさせてちょうだい。私がそうしたいのだから」
祖母はよくそう言った。
私が選ぶのが遅くても急
【エッセイ】 気分転換
話が全くと言っていいほど、まとまらない。
どうしたものか、と不思議に思って、逆立ちしてみたが何も変わらなかった。
普通の6畳ワンルームで逆立ちをする私が鏡に映った時に気づいたことは腹が出てること。変化といえば、それくらい。他には..
二の腕が前より大きくなっただとか、髪が伸びてきただとか。
あら、意外とあるじゃない変化が。
悪い方ばかりに目が入ってしまうけれども。それでも..
「中身」は相変わらず
【エッセイ】 コーヒー
朝になると決まってコーヒーを淹れる。
ドリッパーに引いたコーヒー粉末を入れて、ケトルのお湯が沸くのを待つ間、洗濯機に入っている洗濯物を外に出してかごに入れる。カチッと音が鳴ってお湯が沸いた合図を聞いたら、そっと注ぎ口から細く注ぐ。そうして、じわじわとあたり一面にいい香りが充満するこの瞬間が堪らなく好きだ。その香りを吸い込むだけで、目が醒める。
今日も1日が始まったと思う香りはきっと、コーヒーの香り