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ヨガインストラクターのための指導ポイント

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお…
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#ヨガインストラクター

【マガジン】インドに行ってきます!四大聖地、最後の巡礼

【マガジン】インドに行ってきます!四大聖地、最後の巡礼

いよいよ10月7日〜14日までインドに行ってきます。
今回は、ヒンズー教の四大聖地のバドリナートです。
ヴィシュヌ神の聖地で、四つの中では、比較的行きやすい聖地になります。

僕は2018年から聖地巡礼を始めて、ガンゴートリ2018▶︎ヤムノートリ2019▶︎コロナ禍▶︎ケダルナート2023▶︎バドリナート今年となります。
インストラクへの渡航は今回で9回目ですが、今回でヒマラヤの四大聖地巡礼の旅

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【マガジン】日本人の求めるヨガはおそらくフィットネスなんだろうと思う

【マガジン】日本人の求めるヨガはおそらくフィットネスなんだろうと思う

今までに、町のヨガ、観光地的聖地のヨガ、ヒマラヤのヨガ、アシュラム(お寺的存在)のヨガ、医療的なヨガなど様々なヨガを見てきた中で、最近感じることは、日本ではヨガというと9割はフィットネスなんだろうなと。
ちょっとした瞑想や呼吸法、時にマントラを唱えてヨガっぽくしていたとしても結局は、アーサナというポーズに固執して、そこポーズの練習に9割を割いているフィットネスなんだろうなと。

その中で、本当に意

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【マガジン】アーサナはヴィ一パーサナ瞑想と思うと合点がいく

【マガジン】アーサナはヴィ一パーサナ瞑想と思うと合点がいく

多くのヨガ愛好家はアーサナはフィットネスだと思っている人がほとんどでしょう。
心肺機能を高めて、筋力をつけ、柔軟性を高める。
じゃぁストレッチや筋トレと何が違うの?というツッコミはしないでおきますが、そこにちょっとした瞑想や呼吸法を入れて、さも東洋の神秘をやっていますという感じが日本のヨガの殆どでしょう。

本来は、ヨガの目標といえば心の調整であり、苦しみの除去なわけです。
もちろん悟りや解脱が最

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【マガジン】有限な時間をヨガに費やす価値とは?

【マガジン】有限な時間をヨガに費やす価値とは?

ヨガの実践となると、ポーズ(アーサナ)を取る時間が圧倒的に多いと思います。
ポーズの練習よりも瞑想の方が長いという人は少ないでしょう。
浄化法を習慣にしてる人も、呼吸法の時間を日常でとっている人も少数派でしょう。
身体は分かりやすいですし、効果もすぐ感じれるので実践としては確かに最適だと思います。

講義などでこのアーサナの取り方をお伝えすることが多いのですが、その中で参加者の方によく問うのは、ア

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【マガジン】ニードは人によって異なるから色々なヨガが存在する

【マガジン】ニードは人によって異なるから色々なヨガが存在する

ヨガと一言で表そうとすると、古典的には「悟りや解脱を目標とした修行体系」ですが、近代的には「ストレス発散やマインドフルな状態を作って心身を健康的に保つ方法」みたいな感じでしょうか。

だいぶ二つの印象は異なります。
同じヨガでも、古典と近代ではヨガの表現の仕方というか、目的が変わってきています。
本家のインドでも、都市部では近代的なフィットネスヨガが流行っているとも聞きます。
ヒマラヤでは、出家し

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【マガジン】大殿筋でお尻を締めるのがなぜいけないのか〜剪断力〜

【マガジン】大殿筋でお尻を締めるのがなぜいけないのか〜剪断力〜

先日クラスで、ブジャンガーサナなどの伸展系の取る時に大殿筋を使わない方がいい理由を教えてくださいと質問がありました。
そこでも解説したのですが、大殿筋で腰を守ると教わっている方もいるようなので、この概念はしっかりと押さえて欲しいところなので、このブログでも解説します。

キーワードは「剪断力」です。

【マガジン】生徒さんからの質問に対するヨガインストラクターの実態調査(R2.5.)

【マガジン】生徒さんからの質問に対するヨガインストラクターの実態調査(R2.5.)

だいぶ時間が空いてしまいましたが、以前実施したアンケート結果を公表していなかったので、公表します。

日時:令和2年5月
アンケート実施方法:FBやSNSで募集しGoogleフォームにて回答いただいた
回答件数:31名

以下属性と、質問の回答です。

ここまでをまとめると、回答してくれたのは30代から50代の主に女性のインストラクターの方で、指導経験は5年前後で、生徒さんからの質問は多いという結

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【マガジン】ヨガの心理学

【マガジン】ヨガの心理学

アーサナアナトミカルアプローチという安全で効果的なアーサナの取り方をまとめたものを展開しているのですが、アーサナからもっとその先にということで、ヨガが本来目的としている心の制御という点にフォーカスを当てて「ヨガの心理学」と銘打って今手帳をまとめています。

おおかたはまとめ終わって、これから校正と印刷に取り掛かるのですが、結構な時間を割いてきたので、そのまとめている中で感じたことを手帳では書ききれ

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【マガジン】エセ医学ヨガが出てきてしまうメカニズム

【マガジン】エセ医学ヨガが出てきてしまうメカニズム

側弯症のためのヨガとかいうのは昔からあります。
医療者でかつ側弯症の専門家としては、こういう風潮は由々しき事なのですが、、、。
こういうエセ医学的なものが出てきてしまうメカニズムを今回は考察してみたいと思います。

その前にひとつ言っておきたいのは、エセ医学をしている本人たちは悪気はないですし、いい人たちだという事です。
人の役に立ちたいという善意からだと思います。
だからこそ難しいところがあって

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【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

雑誌の取材でもよくされる質問が「このポーズは何に効きますか?」です。
また「肩こりにいいポーズはどれですか?」もよく聞かれます。
大したことない会話であればその場を取り繕うように適当なことを言って流しますが、記事になるとかそれなりに責任のある場合にはそう簡単に流せない質問です。
おそらくヨガを指導している方であれば、お客さんから上記の質問を受けることもあるでしょう。

今回は、これらの質問にどう答

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【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その2〜

【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その2〜

今回も以前行ったダウンドッグワークショップのシェアになります。
前回の内容からの続きですので、前回のも復習しながらぜひトライしてみて下さい。

【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その2)

前回に引き続き、オンライ講座で行った内容を資料をシェアしつつ解説したいと思います。
脳科学の視点からヨガの実践などの紐解くと、比較的クリアに捉えることができると思います。

3つの脳とヨガ時間軸やヒトとしての社会性、また原始的な部分から宗教的な部分まで、概ね3つの層に分けると、脳の3つの役割と部位と関連させやすくなります。
まず、①身体や脳幹という実体のある今に着目した視点で、本能的で原始的です。

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【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その1)

【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その1)

先日オーガニックライフ東京のプレイベントとして行った、オンライン講義の資料を軽く解説しながらシェアします。
元々60分の講座で、解説すると長いので2回に分けて解説します。

関連するサイトやおすすめ書籍もところどころで紹介しますので、参考にして下さい。

脳の大きさまず脳の大きさはヒトは体重補正(脳化指数)してもデカいですね。
「脳がデカい=頭がいい」とは何を持って「いい」とするのか定義の問題でい

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【マガジン】人格について

【マガジン】人格について

ヨガは人格の向上を目的としているとインドのある研究施設では断言しています。
自分もまだまだそんな理想的な人格かといえば問題はありますが、それでも若い時よりも成長したなと思います。
もちろん人生経験が自然と向上させてくれていると思いますが、ヨガの影響は結構あると思います。

人生経験は、失敗をしてその中から試行錯誤で見つけていくものだと思いますが、ヨガの場合は、それを叙事詩や哲学などで言語化して、ま

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