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PE/VC出資業務全般を担っています。過去、海外駐在した経験が2回あります。主にLP出…

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PE/VC出資業務全般を担っています。過去、海外駐在した経験が2回あります。主にLP出資目線からのPE/VC、趣味(NBA)に関する記事をアップしています。

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海外駐在員が帰国後に陥りがちな大いなる勘違い

つい最近、私の知人(私が昔働いていた日系企業の後輩)の長きにわたる海外駐在がついに終わり、帰国間近と聞いた、 帰国の内示を受けたと同時に「こんな会社やってられな…

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3日前
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超一流の投資家から出資を受けるとはどういうことか

先日、総合商社に勤務する知人と久しぶりに会った。 総合商社といえばかの有名なウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイから出資を受けており、また平…

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4日前
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最も組織にとって有害なのはやる気と意欲があってセンスのない人である

”センスがあるけれど意欲のない人は、なるべく楽して勝とうとするので大将に向いている。センスもあって意欲もある人は参謀が向いている。センスもなくて意欲もない人はKP…

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4日前
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「すべて邪悪な臣下というものは、みな君主の心に迎合しそれによって君主に信頼され寵愛される状態を獲得しようと願うものである。そこで君主のお気に入りの者がいると臣下は追従してそれをほめそやし君主の憎む者がいると臣下はここぞとばかり悪口をいう。」韓非子より。今の会社こんなのばっかり。

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4日前
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コミュニケーション能力の高い人には2種類いる(2):仕事を真に進めたい人と、上司に迎合し寵愛を獲得しようとする人

少し前に、コミュニケーション能力の高い人には、その能力を仕事それ自体に向ける人と、自分のために向ける人がいる、ということを書いた。 その後者の人物像について、ま…

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6日前
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夏休みにバリに旅行に行ってきた会社の同僚(女性)からお土産の食べ物を渡された際、、「バリのどこに行ったの?キンタマーニ高原は行った?」と無邪気に質問をしようと思ったが、この発言はアウトだと思い悩んでしまい結局できなかった。罠は日常の思わぬところに潜んでいるものである。

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7日前

一流の人は質問されてもいないのに簡単に教えない、簡単に奢らない

上記の動画を見たが、面白かったので。メモ。 一流の人たちは、時給で仕事をしない 一生継続するつもりのない勉強はしない ズル休みをしてでも睡眠は妥協しない 孤独だ…

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7日前
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私立小学校に通う子供を通じて得た貴重なつながりについて

現在、私の子供は私立の小学校に通っている。 その小学校は父母の間での結束が強い分、行事を通じて、他のお子さんのお父様方と仲良くなる機会が多いのだが、それが私自身…

Nagare
10日前
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コミュニケーション能力の高い人には2種類いる:仕事を真に進めたい人と、自分だけが可愛い人

私はそこまでコミュニケーション能力が高くないので、コミュニケーション能力が高い同僚を見ると羨ましいと思ってしまう。 ところで、この「コミュニケーション能力が高い…

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11日前

勘違いセクハラおじさんにならないために:大倉忠義の言葉から学ぶこと

40を過ぎると体臭がきつくなり、腹は出て髪は抜け落ち落武者のようになり、徐々に芋洗坂係長の容姿に近づいていく。 明らかに性的魅力は減退しているのに、「まだいける」…

Nagare
12日前

noteではスタートアップ市場動向や英文記事の和訳等、いわゆる役に立つ記事よりも、自分の身の回りで起きたこと及びその感想を書いた記事の方が、長い目で見て閲覧数は多い。役に立つ、という過当競争の市場で戦うより自分なりの独自の感性を大切にした市場で戦うほうが良い、ということだと思う。

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3週間前
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2024.7.28 ほぼ3行日記 過去と現在の自分の同一性の証明は難しい

私たちの細胞は毎日少しずつ入れ替わっている。血液は120日程度で全て入れ替わる。脳の細胞は約1年で全て入れ替わってしまうという。1年前の自分と今生きている自分の同一…

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3週間前

なぜ真の金持ちは金持ちであるかのような見た目や振る舞いを避けるのか

見るからに高そうな腕時計やスーツを身につけ、ブランド物や高級外車に乗り、タワマンに住む。これが一般的な金持ちのイメージだと思う。 だが、実際には真の金持ちとは自…

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3週間前
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ほぼ三行日記 2024.7.25 今日の株価急落を受けて

今日の株式相場の下落を受けて、何人の人が 「やっぱり積立NISA無理」と思ったことだろうか。 何人の人があわてて個別株売却に走ったのだろうか。 「一生一緒にNVIDIA」…

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1か月前
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「心配事の9割は起こらない」説の真偽について

よく、「心配事の9割は起こらない」と言われるが、これには思うことがある。 それは、「心配事の9割は、心配している限りにおいては起こらない」が、「何も考えていないと…

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1か月前
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2024.7.22 ほぼ三行日記 最近の日本の株式相場に思うこと

最近改めて実感したことを以下書き記しておきたい。 過去最高値を更新している日経平均株価だが、ドル建てではそこまで大きく上昇していない。今の相場は将来、「円安相場…

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1か月前
海外駐在員が帰国後に陥りがちな大いなる勘違い

海外駐在員が帰国後に陥りがちな大いなる勘違い

つい最近、私の知人(私が昔働いていた日系企業の後輩)の長きにわたる海外駐在がついに終わり、帰国間近と聞いた、

帰国の内示を受けたと同時に「こんな会社やってられない。自分はもっと上にいける」と思ったらしく、転職活動をしているらしい。

海外駐在をしていると家賃全額補助やら駐在手当等で年収が一気にブーストされ、自分の実力以上の給与を手にするため、勘違いを起こしがちである(何を隠そう、お恥ずかしながら

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超一流の投資家から出資を受けるとはどういうことか

超一流の投資家から出資を受けるとはどういうことか

先日、総合商社に勤務する知人と久しぶりに会った。

総合商社といえばかの有名なウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイから出資を受けており、また平均給与も非常に高く、まさに勝ち組業種の一角である。

そんな総合商社の知人から、「バークシャー・ハサウェイから出資を受けてから株主要求リターン水準が急に高くなり、これまでできていた案件がやりづらくなった」との話を聞いた。

彼曰く、バーク

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最も組織にとって有害なのはやる気と意欲があってセンスのない人である

最も組織にとって有害なのはやる気と意欲があってセンスのない人である

”センスがあるけれど意欲のない人は、なるべく楽して勝とうとするので大将に向いている。センスもあって意欲もある人は参謀が向いている。センスもなくて意欲もない人はKPIでしばいて現場やらせれば良い。一番困るのが「センスがなくて意欲のある人」”。

上記は楠木建氏と山口周氏の共著「仕事ができるとはどういうことか?」からの引用だが、元々はナチスのゲシュタポの言葉らしい。

実はサボり癖のある人のほうが無駄

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「すべて邪悪な臣下というものは、みな君主の心に迎合しそれによって君主に信頼され寵愛される状態を獲得しようと願うものである。そこで君主のお気に入りの者がいると臣下は追従してそれをほめそやし君主の憎む者がいると臣下はここぞとばかり悪口をいう。」韓非子より。今の会社こんなのばっかり。

コミュニケーション能力の高い人には2種類いる(2):仕事を真に進めたい人と、上司に迎合し寵愛を獲得しようとする人

コミュニケーション能力の高い人には2種類いる(2):仕事を真に進めたい人と、上司に迎合し寵愛を獲得しようとする人

少し前に、コミュニケーション能力の高い人には、その能力を仕事それ自体に向ける人と、自分のために向ける人がいる、ということを書いた。

その後者の人物像について、まさに自分が思い描いていたものとぴったり当てはまる内容が「韓非子」に書いてあったので、以下該当箇所の抜粋を掲載したい。

私の職場で起きたことを挙げてみる。上記の「邪悪な臣下」に該当しそうな人は、まず上司が嫌いであろう会社内外の者について「

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夏休みにバリに旅行に行ってきた会社の同僚(女性)からお土産の食べ物を渡された際、、「バリのどこに行ったの?キンタマーニ高原は行った?」と無邪気に質問をしようと思ったが、この発言はアウトだと思い悩んでしまい結局できなかった。罠は日常の思わぬところに潜んでいるものである。

一流の人は質問されてもいないのに簡単に教えない、簡単に奢らない

一流の人は質問されてもいないのに簡単に教えない、簡単に奢らない

上記の動画を見たが、面白かったので。メモ。

一流の人たちは、時給で仕事をしない

一生継続するつもりのない勉強はしない

ズル休みをしてでも睡眠は妥協しない

孤独だからといって雑魚と群れない

一流の人たちは、ローンを組まない

気乗りにしない仕事は自分でやらない

一流の人たちは、安易に奢らない

質問されてもいないのに簡単に教えない

一流の人たちは、相手が誰であろうと去るものは追わない

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私立小学校に通う子供を通じて得た貴重なつながりについて

私立小学校に通う子供を通じて得た貴重なつながりについて

現在、私の子供は私立の小学校に通っている。

その小学校は父母の間での結束が強い分、行事を通じて、他のお子さんのお父様方と仲良くなる機会が多いのだが、それが私自身にとっても大変な刺激になっている。

ある人は家業を代々営んでいる経営者であり、ある人は外資コンサルで働く人、またある人は起業をした事業家など、普段サラリーマン生活を送っている自分ではなかなかお目にかかれない方々と話し、視野を広げさせても

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コミュニケーション能力の高い人には2種類いる:仕事を真に進めたい人と、自分だけが可愛い人

コミュニケーション能力の高い人には2種類いる:仕事を真に進めたい人と、自分だけが可愛い人

私はそこまでコミュニケーション能力が高くないので、コミュニケーション能力が高い同僚を見ると羨ましいと思ってしまう。

ところで、この「コミュニケーション能力が高い」とはどういう状態を指すのか。

私なりの定義は以下のとおりである。
・相手の意図を汲みとった発言ができること
・質問にきちんと答えること

いや、間違えた。

2つ目の「質問にきちんと答えること」の前提として、1つ目の「相手の意図を汲み

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勘違いセクハラおじさんにならないために:大倉忠義の言葉から学ぶこと

勘違いセクハラおじさんにならないために:大倉忠義の言葉から学ぶこと

40を過ぎると体臭がきつくなり、腹は出て髪は抜け落ち落武者のようになり、徐々に芋洗坂係長の容姿に近づいていく。

明らかに性的魅力は減退しているのに、「まだいける」と勘違いした親父が20代の女性に近づいてしまうのか。

それは、肉体的な性的魅力の減退とは裏腹に、心理的な性欲は若い頃のまま維持されているからだ。その結果、20代の女性に声をかけてしまい悲劇が生じるのだ。

ではどうすれば良いか。

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noteではスタートアップ市場動向や英文記事の和訳等、いわゆる役に立つ記事よりも、自分の身の回りで起きたこと及びその感想を書いた記事の方が、長い目で見て閲覧数は多い。役に立つ、という過当競争の市場で戦うより自分なりの独自の感性を大切にした市場で戦うほうが良い、ということだと思う。

2024.7.28 ほぼ3行日記 過去と現在の自分の同一性の証明は難しい

2024.7.28 ほぼ3行日記 過去と現在の自分の同一性の証明は難しい

私たちの細胞は毎日少しずつ入れ替わっている。血液は120日程度で全て入れ替わる。脳の細胞は約1年で全て入れ替わってしまうという。1年前の自分と今生きている自分の同一性を示すものは何か。少なくとも細胞や血液をもって同一性を示すことはできなくなる。

こう考えていると昔の自分はこうだった、とかああだった、とか考えるのがバカらしくなってくる。今の自分と昔の自分は全く違う生き物なのだ。今、脳の中に記憶され

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なぜ真の金持ちは金持ちであるかのような見た目や振る舞いを避けるのか

なぜ真の金持ちは金持ちであるかのような見た目や振る舞いを避けるのか

見るからに高そうな腕時計やスーツを身につけ、ブランド物や高級外車に乗り、タワマンに住む。これが一般的な金持ちのイメージだと思う。

だが、実際には真の金持ちとは自ら進んで「私は金持ちです」などと誇示するような振る舞いはしない。なぜか。

本当の金持ちは、他者から金持ちだと思われた途端、よってたかって面倒なことに巻き込まれることを知っているからだ。だから、本当の金持ちとは実は質素に暮らしている人のほ

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ほぼ三行日記 2024.7.25 今日の株価急落を受けて

ほぼ三行日記 2024.7.25 今日の株価急落を受けて

今日の株式相場の下落を受けて、何人の人が
「やっぱり積立NISA無理」と思ったことだろうか。

何人の人があわてて個別株売却に走ったのだろうか。

「一生一緒にNVIDIA」と言っていた個人投資家のうち、何人が青ざめ、そして「やっぱ一生一緒なんて無理」と思ったのだろうか。

何人の人が今後の円高を確信し、海外旅行の計画を立て始めたのだろうか。

こんな相場でも一喜一憂せずにコツコツと株式相場を続け

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「心配事の9割は起こらない」説の真偽について

「心配事の9割は起こらない」説の真偽について

よく、「心配事の9割は起こらない」と言われるが、これには思うことがある。

それは、「心配事の9割は、心配している限りにおいては起こらない」が、「何も考えていないとそれは起こる」ということだ。

「事故に遭ったらどうしよう」「明日遅刻したらどうしよう」「この仕事が炎上したらどうしよう」といった出来事は、それを心配し続けている限りは確かにほとんど起こらない。

なぜならば、心に気をとめている分、気も

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2024.7.22 ほぼ三行日記 最近の日本の株式相場に思うこと

2024.7.22 ほぼ三行日記 最近の日本の株式相場に思うこと

最近改めて実感したことを以下書き記しておきたい。

過去最高値を更新している日経平均株価だが、ドル建てではそこまで大きく上昇していない。今の相場は将来、「円安相場」として振り返られるだろう。

配当性向が高い企業には、「業績が好調なのでその利益を株主にもきちんと還元しよう」というものと「事業の先行きが見通せず、配当性向を高くしなければ株価が維持できないから高くしよう」というものが存在する。その見極

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