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人的資本の各種KPIの適正値を探るアプローチ【まずは他部門との比較、過去との比較から着手。ベンチマーク比較は日本だともう少し掛かる】
1. はじめに人的資本経営が注目されている現在、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を適正に評価することが重要視されています。
しかし、日本における人的資本のKPI適正値を導き出すのは、まだまだ発展途上の分野です。
そのため、ベンチマークデータを用いることができない現状において、まずは社内の他部門との比較や過去との比較からスタートするのが現実的です。
理論的進化:"Will, Must, Can"からプロティアンキャリアへ
"Will, Must, Can"の概要
"Will, Must, Can"は、個人のキャリア選択と開発を理解するためのフレームワークです。このモデルは以下の3つの要素で構成されています:
Will(意欲): 個人が何をしたいか、どのような仕事に情熱を持っているかを示します。これには個人の目標や夢、モチベーションが含まれます。
Must(義務): 社会や組織から期待されること、すなわち個人が
人的資本経営は投資家から信頼を得るための戦略であり、単なる人事改革ではない
はじめに
こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
人的資本経営は「単なる人事改革の一環だ」と考えていましたが、私の考えは誤っていたようです。
勉強していくうちに、人的資本経営は「投資家に株を買ってもらうための重要な戦略」だと分かりました。
今回は、その理由についてお話ししたいと思います。
1. 人的資本経営とは?
まず、人的資本経営とは何かについて、イメージ
副業をどこまで解禁すべきか、人的資本経営の観点で考えてみる
はじめに
こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
副業の解禁は、近年の働き方改革やリモートワークの普及に伴い、多くの企業で議論されています。
特に、人的資本経営の観点から副業の解禁はどのような影響を及ぼすのか、またどこまで許容すべきかについて考えることは非常に重要です。
今回は、副業を解禁することによるメリットとリスクを検討し、企業がどのような方針を採用すべきか
HRリーダーたちと考える10年後の採用の未来とは (前編 環境変化共有)
こんにちは。リデザインワークの林です。
先週金曜日は、2/2(人事の日)とのことで、日本の人事部「HRカンファレンスのリーダーズミーティング」にて、企業の人事トップの皆さんたちとのラウンドテーブルにてファシリテーションしてきました。
僕は採用領域で、ビジネスリサーチラボの伊達さんと一緒に、「会社と個人の関係が大きく変わる時代に採用戦略をグランドデザインし直す 人事 TOP の観点とは」というテ
HRリーダーたちと考える10年後の採用の未来とは (後編 議論まとめ)
こんにちは。リデザインワークの林です。
先週金曜日は、2/2(人事の日)とのことで、日本の人事部「HRカンファレンスのリーダーズミーティング」にて、企業の人事トップの皆さんたちとのラウンドテーブルにてファシリテーションしてきました。
僕は採用領域で、ビジネスリサーチラボの伊達さんと一緒に、「会社と個人の関係が大きく変わる時代に採用戦略をグランドデザインし直す 人事 TOP の観点とは」というテ
【論文レビュー】リアリティ・ショックと組織適応とキャリアの関係性:津木・城戸 (2022)
新入社員は、どのようなプロセスを経て、リアリティ・ショックを経験し、それを乗り越えようと職務行動をとり、どのようなキャリア意識や行動を経ることで組織適応へと至るのでしょうか。時系列で追うことは難しいイシューについて、インタビュー調査を用いて著者たちは明らかにしています。
本論文のポイント本論文では、新規学卒者の入社前の行動から入社後数年にわたる組織適応プロセスをインタビューから明らかにしている質