記事一覧
見えない世界の入り口
「この世界は、人間だけのものじゃない」
当時まだ両親が一緒に暮らしていたころ住んでいた家の裏に、野良猫の親子が住み着いた。
そのことに気づいた父親が猫たちに餌をやっていたときに「飼っている猫でもないのにどうして助けるの」かと聞いた覚えがある。そのことに対する答えが一行目のような言葉だった。
思えば父は不思議な人だった。彼は金型職人で手先が器用で、人間関係は不器用な孤独で寂しい、私に甘い人。私
人の気持ちがわからない
「あなたは人の気持ちがわからないのね」と言われたことがある。
驚きだ。そんなことを言われた私の気持ちがあなたにはわからないのか。それならどの面をさげて私にそんなことを言うのか。まさに「お前が言うな」という事例だ。
大体言い方がまず卑怯だと思う。こんなことを言ってくる人は大抵「もっと私のことを考えろ」と言っているだけだから。
それなら「私の気持ちがわからないのね」と言うべきだ。何が「人の」気持