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自分の世界

昔から私は自分の世界と外の世界に明確な区別がある。外の世界に対して、自分を接続する。そんなイメージがある。そうしないと他人とコミュニケーションが取れない。人の話を聞くだけでも結構エネルギーを消費する。なんなら注意というか、他人に意識を向けているだけで結構疲れることもある。

そんな調子だからちょっと油断すると外の世界との接続が切れてしまう。接続が切れている時は、近くから話かけられても聞こえない。音としては聞こえている。けれどそれが自分に向かっている、という意識がないために反応できないのだ。

多くの人は多分、外の世界と常に繋がっているのだろう。だから突然やや遠くから声をかけられても気づける。ということを想像する。ちなみに私は全くわからない。不思議に思う。なぜ意識を向けていない相手から、突然呼びかけられて反応できるのか。しかもその相手は視界の外にいるのに。意識を向けていない音は全て雑音としか感じない。意味のある「声」にならない。

常に外の世界に接続し続けている人は、どうなっているのだろう。どこでどうやって充電しているのだろう。それとも自分と外の世界に境界線や区別がないのだろうか。外の世界が自分の世界と地続きなのかと想像する。

もしそうなら、私は耐えられない。

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