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人生の棚卸なんかしたくない

自分の生き方を変えようとしたとき、何らかの本からヒントを得ようとすると大抵今までやってきたことの棚卸を求められる。それにウンザリしてた。

人生を変えようとしているのだ。これまでの人生に満足しているなら棚卸も苦にならないだろう。満足していないとか、行き詰まっているから変えようとしているのに、過去を踏まえてどうするのだ。

それではこれまでの人生の延長になってしまうのではないか。まず未来を考えている時に、過去を見ることに意味はあるか。これから、どうしたいという話をするのに、これまでどうしてきたか、という話はするだけ無駄だと思う。

その手の自己啓発本を書いている人はどのような意図があって、過去の棚卸というのか是非知りたい。成功体験も同じだ。それがないから人生を変えたいと思っているのだ。素晴らしい成功体験をしていて、順風満帆な人生の持ち主が人生を変えようなどと思うわけがない。

今自分はどん底にいると感じている人が、自分の人生を振り返り変えようとするのだ。一体、何がいけなかったのか、と途方に暮れている。

そんなときに上手くいかなかったと感じている自分の過去を見たいと思う人がいるだろうか。

未来を見ようとしている人に過去の棚卸をさせる理由が、どうにもわからない。後ろを見ながら前に進むことはできない。

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