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時事無斎雑話

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創作・レビューの余りネタ、日々の雑感などを、折に触れて書いていく予定です。
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時事無斎雑話(24) 観察レポート・路上のゴミ拾い

時事無斎雑話(24) 観察レポート・路上のゴミ拾い

 以前書いた通り、定期的に通っている検診で軽度の脂肪肝と診断されています。もともと体を動かすこと自体は嫌いではないため、減量を兼ねて、4キロ離れた職場まで春から秋までは自転車、雪が積もる冬は徒歩で通勤するようにしています(注1)。
 毎日職場への道を歩いていて気付くのは、路上に落ちているゴミの多さです。古いものから新しいものまで雑多なゴミがあちこちに散らばり、しかも誰も拾わないまま日ごとに増えてい

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時事無斎雑話(23) 美術品オークションカタログでセレブごっこをしてみました

時事無斎雑話(23) 美術品オークションカタログでセレブごっこをしてみました

 以前のこのコラムで少し書きましたが、個人的に美術には多少の興味を持っています。といっても作品を鑑賞するセンスにも創る方の才能にも全く自信はなく、たまに美術館を訪れたりネットで美術関連のサイトを覗いてみたりする程度です。
 収集にも興味はあるものの、本格的な美術品の収集ができるほどの金もありませんし、転勤族の身でむやみに荷物を増やしたくもありません。せいぜいネットオークションで2000~3000円

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時事無斎雑話(22) 船酔い体質、七転八倒四苦八苦

時事無斎雑話(22) 船酔い体質、七転八倒四苦八苦

 私がアップする画像に海の写真がやたら多いことでお気づきの方もおられるでしょうが、仕事柄、船に乗ることが多く、平均して一年のうち一月以上は海の上で過ごしている計算になります。
 「では、船酔いなんかしませんよね」とよく聞かれるのですが、実際には話は逆で、私自身はもともと乗り物全般に非常に弱く、列車、バス、飛行機、自家用車(自分での運転を含む)とあらゆる乗り物に酔ってきました。酔ったことがない乗り物

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時事無斎雑話(21) SSRガチャ確率論、または私のお茶漬けカードが永遠にコンプリートできないであろう件について

時事無斎雑話(21) SSRガチャ確率論、または私のお茶漬けカードが永遠にコンプリートできないであろう件について

 就職して以来、なぜか歴代の勤務先の周囲に外食できる場所があまりなく、職場での昼食は自分で弁当を作って持って行く場合がほとんどです。
 その弁当で、出勤前に時間がない時や材料がそろわない時に重宝するのが「お茶漬け」です。ご飯の上に焼いた魚(鮭フレークや塩辛でも可)と梅干し、あとは海苔か佃煮でも乗せて職場に持って行き、職場にストックしてあるお茶漬け海苔を入れてポットのお湯をかければ出来上がり。おそら

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時事無斎雑話(20) 釧路湿原を自転車で走る Cycling Road Across the Kushiro Marsh

時事無斎雑話(20) 釧路湿原を自転車で走る Cycling Road Across the Kushiro Marsh

 もともと自転車に乗ることは好きでした。特に最近は医者から脂肪肝の傾向があると言われたため(注1)通勤や買い物はなるべく車を使わず徒歩や自転車で済ませ、さらに休日は天気が良ければ最低10kmは自転車で走り回ることにしています。そのほか車や列車に自転車を乗せて出先でサイクリングを行う「輪行」をすることもたまにあります。
 そんな中、最近、釧路湿原のただ中を走るサイクリングロード「釧路阿寒自転車道」の

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時事無斎雑話(19) 春の味覚・イラクサを食べる

時事無斎雑話(19) 春の味覚・イラクサを食べる

 5月に入り北海道にも遅い春が来ました。今回は、ここ数年この時期に採ってきては食べているイラクサ(注1)の話です。山野に生え触れると毒の棘で刺されて痛い植物として、ご存じの方も多いでしょう。

注1:なお、今回食用にしたのは標準和名でのイラクサUrtica thunbergiana やヨーロッパ産のセイヨウイラクサUrtica dioica とは同じ科の別の属に含まれるミヤマイラクサLaporte

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時事無斎雑話(18) エレバン放送第37日本支局より、ロシアのウクライナ侵攻に対しての声明です

時事無斎雑話(18) エレバン放送第37日本支局より、ロシアのウクライナ侵攻に対しての声明です

 ロシアのウクライナへの侵攻開始から半月が経過し、未だに終結する気配が見えない状態です。特に、無差別攻撃により民間人に多数の犠牲者が出ていることには強い悲憤の念を禁じ得ません。
 今回、この場を借りて、今回の問題に対するエレバン放送第37日本支局の立場を表明しておくこととします。いかなる理由があるにせよ、他国に対し軍事的な侵攻を行って多くの民間人を犠牲にするような行為は許されるものではありません。

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時事無斎雑話(17) プチ電力自給生活事始め(後編:つかう編)

時事無斎雑話(17) プチ電力自給生活事始め(後編:つかう編)

※前編はこちら

時事無斎雑話(16) プチ電力自給生活事始め(前編:つくる・ためる編)|MURA Tadasi (村 正)|note

 前編「つくる・ためる編」では、主にソーラーパネルを使って蓄電装置に充電するところまでを解説しました。後編では、そうやって貯めた電気でいろいろな家電を動かし、蓄電装置での使用の向き不向きを考えてみます。

1.携帯電話

 これはもう必要なだけ充電できます。蓄電

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時事無斎雑話(16) プチ電力自給生活事始め(前編:つくる・ためる編)

時事無斎雑話(16) プチ電力自給生活事始め(前編:つくる・ためる編)

 以前防災関係の記事を書いた時に少し触れましたが、私が暮らす北海道では、厳寒期に災害などで電気が止まると暖房もストップしてしまい、結果として生活に深刻な影響が出る危険があります。そうした事態への備え、さらにアウトドアでの使用や日常生活の中での電力自給・CO2排出削減も考えて、このたびソーラーパネルでの充電が可能な家庭用蓄電装置を導入しました。それを使ったプチ電力自給生活の実践レポートを今回・次回と

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時事無斎雑話(15) キメラを遺伝させる方法についての生物学的考察

時事無斎雑話(15) キメラを遺伝させる方法についての生物学的考察

 明けましておめでとうございます。2022年新春第1回の投稿は生物学がらみの内容となります。
 以前、某同人誌(ネットではなく紙の)で科学質問箱のようなことをやっていたことがありました。その中で小説の設定に関係して「キメラって、遺伝するんですか?」という質問をもらって回答したことがあります。今回の記事は、その時の内容に大幅な加筆を行った上での再録です。
 最初に、「キメラchimera」とは何か、

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時事無斎雑話(14) 苫小牧東港まで「夜」を歩く

時事無斎雑話(14) 苫小牧東港まで「夜」を歩く

 人のいるところはどこもネオンサインや街灯の光で照らし出され、本当の暗闇が身近でなくなってしまった今の時代、読者の皆さんの中で「夜」を歩いた経験のある人はどのくらいいるのでしょう。考えてみると私自身、人気のない夜の山あいを車で走ったり陸地から遠く離れた夜の海を航海したりすることは多いものの、灯り一つない屋外の闇の中に身一つでいた経験はそれほど多くありません。
 そんな中で、最近、久しぶりに「夜」を

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時事無斎雑話(13) エレバン放送第37日本支局から、新型コロナワクチン接種の体験レポートです(後編)

時事無斎雑話(13) エレバン放送第37日本支局から、新型コロナワクチン接種の体験レポートです(後編)

※前編はこちら

 CMの間に自民党総裁選の結果が入ってきました。党の重鎮たちの支持を得たキシダ候補が下馬評を覆して新総裁に選ばれたとのことです。
 個人的に、結果についての感想は特にありません。ただ、総裁選結果を伝えるニュース番組でキャスターが「キシダ新総裁はお好み焼きが好きで~」「ネクタイの色は~」のような事をさも重要な話のように得意げに話していたのには心底腹が立ちました。他に報じることはない

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時事無斎雑話(12) エレバン放送第37日本支局から、新型コロナワクチン接種の体験レポートです(前編)

時事無斎雑話(12) エレバン放送第37日本支局から、新型コロナワクチン接種の体験レポートです(前編)

 今日は。エレバン放送第37日本支局から、時事無斎こと村正(むら ただし)がお送りします。
 相も変わらぬコロナ禍の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。季節が秋から冬に向かう中、感染の再拡大も懸念されるところです。その一方、ネット上ではいわゆるネトウヨ界隈やオカルト・宗教業界を中心に、未だにマスク着用、PCR検査、ワクチン接種といったコロナ対策に嘲笑を浴びせる胡散臭い主張が飛び交っていて、どうかす

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時事無斎雑話(11) カレーに関する断章(後編:奇跡のカレー編)

時事無斎雑話(11) カレーに関する断章(後編:奇跡のカレー編)

 前編・中編と、カレーに関する過去の思い出や失敗談を書いてきました。最後に、一度だけ作ることができた「奇跡のカレー」の話と自分が普段作っているレシピの紹介をして終わりたいと思います。

※前編「思い出カレー編」はこちら

※中編「闇鍋カレー編」はこちら

9.奇跡のカレー 確か10年ほど前のある日のこと、家でカレーを作っているうちに「あれ、今日はいつもと少し違うのでは」と感じたことがありました。

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