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Twitterホロコースト否定論への反論(22):ガス室の壁に引っ掻き傷?

目次
1.アウシュビッツのプレートの修正
2.切り離されたクレマⅠの煙突?
3.窓付きガス室のドアがペラペラ?
4.ロイヒターレポート
5.イギリス政府による嘘の疑惑
6.最初のホロコーストの流言
7.アウシュビッツのプール、病院など
8.Arbeit macht frei.
9.ワールド・アルマナックのデマ
10.赤十字統計のデマ
11.赤十字が死の収容所を視察?
12.チャーチル、アイゼンハワー、ドゴールの回想録には書かれていないガス室?
13.エリー・ヴィーゼルはガス室について言及しなかったのか?
14.エリー・ヴィーゼルは偽者?
15.より多くのヴィーゼルもの
16.アウシュビッツの暗号解読
17.生存者はガス室を見たり聞いたりしなかったのか?
18.アンネ・フランクの日記
19.ラッシニエはアウシュビッツのガス室を否定した。それともティース・クリストファーセンか?
20.ラーソンのデマ
21.偽物、信用できない、間違った目撃者
22.ガス室の壁に引っ掻き傷?
23.ダッハウのガス室、ブロシャートの手紙
24.生存者のリーバーマンとアウシュビッツのオーブン
25.ラシャウト文書
26.ホロコーストの偽写真?
27.科学がホロコーストを論破?
28.ブリタニカでガス室についての言及はないのか?
29.リストジェフスキー先生?サイモン・ウィーゼンタールのノルマ?
30.アウシュビッツでは小さな子供や人は仕事に不向き?
31.ユダヤ人はホロコーストについて嘘をつくのか?
32.確定した死亡者数?
33.ヒルバーグと有名な証人は、ツィンデル裁判で嘘つき、詐欺師であることを示したのか?
34.シンドラーのリストはフィクションの話?
35.ブルーノ・バウムはアウシュビッツで偽のプロパガンダが作られたことを認めたのか?
36.変わり続ける収容所の死の犠牲者数?
37.ソ連だけが見つけた死の収容所?
38.リックのホロコースト否定
39. 6桁の刺青でも被害者は600万人?

▼翻訳開始▼

22.ガス室の壁に引っ掻き傷?

否定派の主張:

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ツイート:傷のついた壁。コンクリートの壁に爪の跡が残ることはあるのか?
画像内:ユダヤ神話は「イエス」。科学は「ノー」と言っている。
したがって、爪でコンクリートを引っ掻いても跡が残ることはない。爪でコンクリートを引っ掻いても、爪はコンクリートより柔らかいので、引っ掻いたコンクリートの表面には爪の粉しか残らない(溝はできない)。

簡単な反論: これらは訪問者が残した痕跡に過ぎない。

更なるコメント:これが被害者の爪痕であるというのは、伝承の一つかもしれないが、アウシュビッツ博物館のツイッターアカウントが指摘しているように、これらは訪問者残した跡に過ぎない。これは破壊行為と言ってもいいだろう。

こちらは、見学者が入れないガス室の壁。

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▲翻訳終了▲

この、アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館で観光客に公開されているガス室の壁面にある傷の写真は、Twitterを中心に現在でも絶賛拡散中で、一度広まったデマ(デマと言っても否定派のそれではないが)をネット、あるいは世間から消すのはほとんど不可能ということをよく表す事例の一つにもなっています。アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館による指摘ツイートも、既に何年も前のツイートなのに、2023年1月現在、たった4件のリツイートと20件のいいねしかついていないのが悲しいですね。

そのデマを否定論に利用しようっていうのもまたなんだか馬鹿げていて笑える話でもあります。完璧なストローマン論法の一つです。


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