マインドフルネスから学ぶ3つの教訓
こんにちは、心理カウンセラーMOKUJIです。
メンタルヘルスでお悩みの方向けに、心が軽やかになる実践的な記事を書いています。
本日のテーマは
「マインドフルネスから学ぶ3つの教訓」
です。
結論からいうと、それは、
「力まず、避けず、妄想せず」
となります。
順を追って説明していきたいと思います。
私たちは、「なにかを楽しく行う」のではなく、いつもあわただしく時間に追われて生活しがちです。スケジュール、責任、自分が果たさなければならない役割などにおしつぶされそうになっています。なにからなにまで全部を行う必要はないという場合でさえ、「やらなければならない」と思い込んでしまっています。このために、私たちの生活は、絶え間なくなにかをすることで埋め尽くされています。しかも、そのときに、”なにかをしているという自分”を意識できている人はほとんでいないのではないでしょうか?
これに気づきを向けることができるのが、マインドフルネス、です。
👉🏻マインドフルネスとは
今の瞬間の「現実」に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情には囚われないでいる心の持ち方、存在の有様
(『実践!マインドフルネスDVD 体験に気づき、反応を止め、パターンから抜け出す理論と実践』熊野宏昭 著,サンガ より引用)
自分が今”なにをしているのか”ということに意識を向ける体験というのは、もしかしたらマインドフルネス以外にはないかもしれません。
そしてこの体験こそがストレス対処力をおおいに高めることになります。
それはなぜか?
👉🏻力んで、避けて、妄想してしまっているから
これが答えです。私たちは強いストレス下にあるとき、または時間に追われなにかをしなければならない状況にあるとき、まさに、力んで、避けて、妄想しています。
そして、この3つにはまっていることに気づくだけでも、ストレス対処力をあげることができます。
例えば、人事異動(または転職)があった直後の例で考えてみましょう
(1)力み
・自分は即戦力として期待されているにちがいない。もっとがんばらないと。できない自分が悪いんだから残業も仕方ない。眠気はレッドブルを飲んで吹き飛ばそう。自分はまだまだやれるはず…(肩こり、充血、寝不足、頭痛、胃痛 etc…)
(2)回避
・コミュニケーションが苦手だ。人に聞くよりも自分でなんとかしよう。頼るのも苦手だし。雑談も苦手だし。今日は全然人としゃべらないで、なんか一人で仕事をしている気分だな…
(3)妄想
・昔から自分は論理的に考えることができないんだ。だからそもそも仕事に向いてないんじゃないか。それだけじゃない。人と比べてコミュニケーション能力もない。だから友達もいない。他にこれといった才能もない。いいところなんて一つもないんじゃないか。仕事がどうって問題ではなく、人生自体がつまらないんだ…
このようなネガティブ思考にはまる方は多いのではないでしょうか?
わたしがまさにそれです。
マインドフルネスとはこのような「力み」「回避」「妄想」を見つめ、気づき、解放する作業になります。
実践の詳細は別にまた記事にするかもしれませんが、
マインドフルネス瞑想の基本作業は、
(1)身体の力を抜きます。どこか力んでいるところがあればそれに気づき、緩めてやります。
(2)受け入れがたい感情や思考が浮かんだら、それに気づき(否定はせず)、呼吸に意識をもどします。
(3)妄想(自己評価や他者評価や世の中への批判)が始まったら、それに気づき(否定はせず)、呼吸に意識をもどします。
実にシンプルな練習です。
そして、まさにネガティブ思考のために作られたと言っても過言ではありませんね。
👉🏻まとめ
この記事でお伝えしたかったことは、マインドフルネスをやってみてください、ということも、まあそうなんですが、まずは、
「力まず、避けず、妄想せず」
を覚えておいてください、ということです。
この3つのどれもしていないのであれば、ネガティブ思考に囚われているとは言えないでしょう。つまり健全な(あるがままの)状態にあると言えます。
しかしネガティブ思考にあるときは、ほぼほぼこの3つはセットになって、あなたを捉えているに違いありません。そのときは、
「力まず、避けず、妄想せず」
を意識してみてください。
これに「囚われていた!」と気づくだけでも違いますから。
マインドフルネスで得られるものは色々あるとは思いますが、この3つから解放されるだけでも充分意味があるかもしれません。
今日から、上のキーワードをお守りのように大事にしてみてください。
本日は以上になります。
それでは、また。
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