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心から"わたし"を生きる

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《随時更新・ここいきマガジン》 心から"わたし"を生きられるように…学んだ知識や考えたこと、エッセイなどをお届けします。あなたらしい毎日を描くヒントになりますように🍬
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#自分と向き合う

 【2024.2】苦しかったね、歩みを止めてもここまで生きてきた

【2024.2】苦しかったね、歩みを止めてもここまで生きてきた

2月。

年明けの高揚感から一転、慌ただしい日常に飲まれて疲れが出てきたり、寒さで免疫力が落ちてきて、身体に不調が出やすかったり。

私にとって例年、心も身体も落ち込みがちな時期なのだけど、今年はここにきてついにコロナに感染してしまった。

引っ越しでバタついた初旬、コロナで高熱が続いた中旬、咳やだるさ・心の不調が続いた下旬と、2月はなーんにも進んでいないような感覚なのだけど。

もし同じように「

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【2024.5】無重力空間を漂って

【2024.5】無重力空間を漂って

なんだかあの頃の甘酸っぱいきらめきが、心に戻ってきたような。そんなくすぐったい気持ちではじまった5月。

連休が明けてからも、そのまま非日常を引き摺っていたのかもしれない。

でも非日常っていいよね。

私たちは普段、あまりにも誰かの何かしらの「当たり前」に浸りすぎている。

次から次へ頭に飛び込んでくる常識をそっと脇に置いて、生き方を見つめ直してみたら、必要な本がたくさんやってきてくれた……そん

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【2024.1】春の足音、海辺のきらめき

【2024.1】春の足音、海辺のきらめき

心から "わたし" を生きる

これは私のブランド《cankoto》のVisionであり、私自身の人生のテーマ。この言葉について深めようと、2023年の6月にはじめたのが「ここいきマガジン」だった。

同じようなテーマを持つ人に読んでほしい、私が読み返したい気づきや学びを集めてきたのだけど、だんだん選択の軸がわからなくなってきて。

これもテーマに合う気がするし、でもあまりに私的?いやでもこれが当

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悪気があるかどうかなんて、関係なかった

悪気があるかどうかなんて、関係なかった

昔から誰かの言動に傷ついたときはいつも、相手側の弁護士が早々に現れた。

「こういう意図があったはず」
「傷つけようと思ってしたんじゃない」
「悪気はなかった」

全部頭の中の声なんだけど、私の "悲しい" という感情を認めるよりも先に、その弁護士は雄弁に相手を擁護してくる。

もはや「傷つくあなたが悪いんですよ」とでも言わんばかりに。



数年前、「というか私側に弁護人がいないのはおかしくな

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伝えられなかった想いを、手紙にしたためて

伝えられなかった想いを、手紙にしたためて

これまでの人生に「やり残したこと」はありますか?

言いたいのに言えなかったこと
やりたいのにやり遂げられなかったこと

そういったものを心理学では「未完の行為」というらしい。

私の人生において最大の「未完の行為」は、たぶん間違いなく「母との関係」だろう。本当の私を知ってもらえないまま、心から通じ合える関係を築けないまま、中学3年の頃死別してしまった。

最初は失った悲しみに向き合うだけで、精一

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世界は人が形作っているから、どんな世界だって…

世界は人が形作っているから、どんな世界だって…

大学1年生のとき、できたばかりの音楽サークルに入った。

最初は人数も少なかったし、発表の機会も少なかったけれど。「まぁ、別に集まらなくていいんだけどね」と言いながら、なんとなく集まってギターを弾き、帰りになんとなく食堂でごはんを食べる……あのひとテーブルに収まる感じが好きだった。

次の年になると、メンバーは倍以上に。活気も出て楽しさも増えた反面、好きな場所が好きでなくなっていくような感覚が怖か

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それは本当に、私だけのせい?

それは本当に、私だけのせい?

たとえ何があっても、誰が何をしても、その道へ進むと決めたのは私。

そうやって他責にしない精神ってかっこいいし、私もそうありたいと思ってきた。

でもそれは時に、自分のせいにしすぎる危険性も孕んでいる。



高校2年生の頃、合唱部の部長兼学生指揮(技術面の指導係)になった。兼任せざるを得なかったのは、友人が辞めてしまい、同学年の部員が私一人になってしまったから。

先生まで合唱に詳しくない人に

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どんなポケモンと旅をしよう?

どんなポケモンと旅をしよう?

ポケモンのゲームをしていた子どもの頃、草むらに入るのがキライだった。

敵が出てきても極力逃げる。ジムリーダーと戦って負けたときだけ、渋々レベルを上げにいく。

私はいろんなポケモンを集めたり、自分のポケモンを育てるよりも、早く次に行って物語の続きが知りたかった。



そういえば私の人生も、このゲームの進め方に似ている気がする。

物語を進めるのに必要な敵がいれば戦うし、負けそうなら自分の力を

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願いを知れば、道が開ける

願いを知れば、道が開ける

やる気が出なくて困る、よりも
周りより真剣すぎて困る、方が多い人生だ。

仕事や創作、場づくりなんかは特に。
その温度差に何度も失望を繰り返してきた。

だけど、私がそうなってしまう理由とか、なんでそんなに人より真剣に向き合ってしまうのかはわからないまま。

当たり前に失望を抱えて
それがどうなるとも期待せずに
生きてきたのだけど。



思えば、お仕事ドラマの主人公がすきだ。

彼らはたいてい

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今度は「おかえり」って言ってあげよう

今度は「おかえり」って言ってあげよう

先日こんな話を聞いたとき、私の頭の中には木でできた可愛らしい扉が見え、開けた瞬間ふわっと肌に触れる柔らかい風を感じた。

扉を開けたんだね。
新しい世界を見に行くんだね。

そんなあの子に、私は思わず「いつでも帰ってきていいからね」と言ってあげたくなったのだった。



一歩踏み出すまでの道のりが、途方もないことなんてざらにある。

新卒で入った会社は、本気で「辞めよう」と思った日から半年は真剣

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裏も表も、光差すように

裏も表も、光差すように

何かを決断することは
他の選択肢を切り捨てる、ということ

何かを強く思うことは
何かを強く思わないようにする、ということ

誰にでも優しくありたい
安心して話せる人でありたい

そうやって理想を追求するのは
とても尊いけれど
知らぬ間に何か封じ込めているのかもしれなくて

気づいたら立ち止まってみる
気づけないなら見に行ってみる

そうじゃない私を
否定したいんじゃないんだよって

どんな私もい

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たしかに「信じる者は救われる」のかもしれない

たしかに「信じる者は救われる」のかもしれない

胸に手を当て、斜め上を見上げる外国人……。

「フランシスコ・ザビエル」は歴史が苦手だった人でも、印象に残りやすい人物のトップ5には入るんじゃないだろうか(たぶん)。

そんなキリスト教の言葉を聞いたのはたしか、授業で彼のことを習ったときだった気がする。

滲み出る宗教の香りに、なんか怖い、と感じたことしか覚えていないけど。



そんな言葉も聞いたことがある。調べてみたら、フランスのSF小説家

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何をしても満たされなかったのは

何をしても満たされなかったのは

数年前、やっぱりなんかおかしいな、と思い始めた。

子どもの頃に憧れた歌を作ることも、ライブをすることも叶えている。やりたいと思うことを書き出して、大きな夢だって計画立てて達成してきた。

それなのに、どうしてだろう?
何をやっても心が満たされない。

やりたいと思って始めたことだって、準備の途中で苦痛の方が大きくなる。当日すら楽しめなくて、終われば「次は何をすればいいんだ」って途方に暮れる。

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押しが強い命でよかった

押しが強い命でよかった

2年ほど前から、自分の心に生まれた感情を大事にすることを心がけている。それは主に、平気なフリをしないということ。ネガティブな感情もちゃんと味わうようにしたいと思っている。

だからこの記事に書いたみたいに、「感じないこと」が良しとされてしまう状況に強い違和感を覚えるようになった。

でもこの前、「味わってどうするの?つらさを感じ続けるのってしんどくない?」と素朴な問いをもらった。

そうなんだよな

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