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夕暮れ、宛名のない手紙

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「同じ」テーマで「ちがう」風景を、綴る。共通のお題を決め、それに沿った文章を自由に展開していく形式で更新する共同マガジンです。運営者はライター・編集アシスタント貝津美里と、ライフ…
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記事一覧

「今」好きな人を愛する勇気-眠れない夜、ツマとムコの話し

スマホの液晶を見ると、深夜3時。なんとなく観はじめた泣ける映画に枕を濡らしていたら、すっかりこんな時間になってしまった。

三日月がじりじりと満ち、満月になるように。どうしたものか、不安にこころ埋め尽くされてしまった。夜は良くない。もくもくと雨雲が頭に浮かび、あれやこれやと無駄に考えてしまう。映画に感情移入し過ぎてしまったからかな...どうしよう、困ったな。

こんなときは、彼に連絡をしよう。

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夜更かしは悪いもんじゃない

夜更かしは悪いもんじゃない

もうこんな時間だ…

時計の針を少し睨みながらも、針の音が聞こえる静けさに、心の中で少し小躍りしている自分がいる。

日中は太陽の光が眩しい。「活動的でないといけない」という罪悪感に襲われて、強がってしまう。スピード感だって、周りに合わせなきゃいけない気がしてくる。

そんな心を慰めてくれるのが、夜の時間。

メッセージ通知でチカチカしていたスマートフォンが大人しくなる。
静けさと暗がりが、「自分

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見つからないとわかっているのに。--眠れない深夜--

見つからないとわかっているのに。--眠れない深夜--

「今日はあまりいい日ではなかった」

朝、目が覚めた時から気分は冴えなかった。昨晩から降りしきる雨は止むことを知らず、曇天と湿気が世界を包む。「気圧が低いから、頭が痛い...」を言い訳にして、仕事を休むことができたらどれだけ楽だろう。

ただでさえ気分が晴れないのに、こんな時に限って「あ、やり忘れてた仕事があった....」「今日めちゃ忙しい日やん.....辛い...」と起こってほしくないことが続く

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何のために、誰のために、書き続けるのか。

何のために、誰のために、書き続けるのか。

最近、自分が書く文章に自信がない。いや、自信を持って書いた記事なんて、日記のように綴ったnoteも含めてたったの一つもない気がする。

私にとって書くことは、「好き」なことの一つだけれど、自分の至らなさや弱さと向き合わなければならない「苦しい」ことの一つでもあるのだ。

それならば、なぜ、書くのか。

フリーランスでライターと名乗り始めて数ヶ月の頃、インタビューと執筆を担当させてもらった記事が、最

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夏はすごいけど僕には眩しすぎた

夏はすごいけど僕には眩しすぎた

夏はすごいよな

そう言葉を漏らしてしまうほど、
夏の幕引きはしぶとかった。

9月に入り、秋の始まりを知らせる涼しい風が吹いたかと思えば、次の日は何事もなかったかのように、大きな入道雲を空に浮かべてる。

「まだ夏は終わってない」

という気持ちを誇示するかのように、太陽を高々と昇らせる。

夏はまだこの暑さを終わらせる気はないらしい。

夏は明るい時間が長い。
照らして欲しくない部分もぴかぴか

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浮かれ、憎しみ、惜しむ。--夏の終わり--

浮かれ、憎しみ、惜しむ。--夏の終わり--

夏の終わりに、想う。

夏は、私たちが浮かれることを許してくれる。

「せっかくの機会だし」と 友達と水着をもって、遠くの海にまで出かけた。水平線に浮かぶ夕日の残像は、今でも忘れられない。

長い休みを使って、海外旅行に出かけた。忙しない日常から逃れて、楽しく 心地よい、終わってほしくない非日常に溺れていく。

浴衣に着替えて、いつもより2割増しの容姿の人が集い、夏の風物詩が打ち上がるのを見届ける

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星と、月と。本当は花火

星と、月と。本当は花火

夕日に染められたぬるい風に、締めつけられたお腹。浅い呼吸が混じる。浴衣を着て、巻いた横の髪を揺して。ちょこんとベンチに座り、イヤフォンを耳にした。

もう駅のホームで、かれこれ30分以上は待っている。それなのになぜか、ホームの時計の針はどんどん進み、次の電車に乗らないといけない、とおもむろに立ち上がった。

何本も電車を見送りながら、

「ごめん!浴衣、着る時間なかった!」

「スマホの充電器持っ

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星はまた、大切なことを教えてくれた

星はまた、大切なことを教えてくれた

耳元で流れる歌詞に心の中でツッコミを入れる。

野田洋次郎さんが書いた曲だからきっと、素敵な意味が込められているに違いない。だからこそ、その歌詞の意味を理解しきれないことが少し悔しかったけれど、そのメロディがあまりにも綺麗で心を震わせるから、細かいことなんてどうでもよく感じた。

「あ、流れた」

頭上から声が聞こえると、「どこどこ?」と反射的に星を探してしまう。確かめたってそこに流れた星はもう見

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好きだと思う瞬間はいつも

好きだと思う瞬間はいつも

朝起きて、こころにポッカリと穴が空いてることに気づいた。

いつもより乱雑になった布団を見て、
うっすらと残っていた悪夢がちらっと顔を見せる。

その穴はどんどん大きくなって、夢の中にまで侵食していたようだ。

数日前から心にあったしあわせな痛みは、唐突に大きな傷跡に変わった。

***

好きだと思う瞬間は、いつも唐突に訪れる。

喉に少しの痛みを感じて「風邪かな?」と気付く風邪のひき始めのよう

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自分を大切にできなかった女の子が見つけた恋の話し

自分を大切にできなかった女の子が見つけた恋の話し

「そうだよね、えへへっ」

浮かべたつくり笑いは、嫌われたくないがゆえに差し出した魂のカケラだった。

「おまえ、ほんとバカだからな」「ネガティブになると面倒くさい」「おまえって、ほんとさ」

心にチクン刺さる言葉にさえ、笑って誤魔化した。

好きな人が言うのだからそうなのだろう。この場が嫌な空気にならなきゃいいや。いじられて笑いに変わるなら、なんてことない、わたしはこういうキャラだから。

好か

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「ちがい」を楽しむ心地いい空間をー共同マガジンはじめます

「ちがい」を楽しむ心地いい空間をー共同マガジンはじめます

「同じ風景を見ても、感じることって人ぞれぞれで。でも、そのちがいを面白がれたら健やかですよね。」

空に向かってふわり息を吐くように呟いた言葉。少しの間をおいて「わかる」と返してくれた仲間と一緒に、宛のない手紙のような日記のような、共同マガジンをはじめます。

参考にしたマガジンは、こちら。

わたしが大好きなライター・フォトグラファー古性のちさんが書く、ショートショートが好きすぎて。同じテーマに

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