マガジンのカバー画像

クロネコ谷の日々

190
庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
運営しているクリエイター

#黒猫

(186)梅雨ふたたび。

(186)梅雨ふたたび。

梅雨が戻って来た。梅雨が好き、とは言わなくても早すぎる猛暑はまったくいただけない。だいたい例年夏休みが来る頃に梅雨も終わるという感覚で生活していてある程度の長短は対応するけど、長すぎる梅雨も早すぎの真夏もいらない。 せっかく見頃になった紫陽花がチリチリに日焼けしてしまったが、遅れて出てきた蕾が残っていたので戻った梅雨に嬉しそうに咲いてくれている。 ![](https://assets.st-n

もっとみる
(185)猫が落ちていますよ

(185)猫が落ちていますよ

6月も半ばを過ぎ梅雨空の日が続く。とは言え今年は雨がまとまって降ることが多くて、しとしとと小雨が降り続く梅雨ではない。このような梅雨は男梅雨と呼び、静かに降り続く日々が続く梅雨を女梅雨と言い習わすものと思っていたのに友人が知らないと言う。驚いた。こんな些細な当然と思っていることが、案外当然じゃなかったりするものねと、凝り固まった自分の頭にハッとした。 春ころからわたしが朝のルーティンの色

もっとみる
(184)くろねこようちえん

(184)くろねこようちえん

寝る時間になると猫たちがそわそわとしてくる。猫たちは一日中遊ぶ時間と食べる時間以外はほとんど寝てるし夜寝る前もやっぱり寝てるのに、私が寝る時間をとても気にしていて、私がなかなか寝ようとしないとしきりにもう寝る時間だと知らせてくれる。お風呂上がりに髪を乾かしながらソファで寛いでいると、お夜食を食べて水もたっぷり飲んだモモがトコトコとやってきて立ち止まり「ミァー!!」と鳴いてきっぱりと向きを変えた。反

もっとみる
(183)理性+カラダ+ココロ

(183)理性+カラダ+ココロ

しつこい口内炎がやっと治った。嵐のような夜の雨が鎮まって水滴を纏った植物はキラキラと太陽の光を浴びてうれしそう。隙間風の入る和室は風の強い日はバタバタと障子が鳴って眠れずに深夜になり、このままじゃ明日バテると布団と枕を抱えてリビングへ移動した。夜中に起きると猫たちがうれしそうにキッチンへ向かっておやつにしよう!と呼ぶ。ねますよ!と声をかけた後はすぐに眠ってしまったらしい。 しばらく何だか

もっとみる
(182)振ると出てくるのは。

(182)振ると出てくるのは。

四月も半ばを過ぎて春の花が次から次へと移りゆく。歓びに溢れる植物や生きものの高揚感を感じる一方で、人間界は悲しいニュースばかり。戦争のニュースと政治と軍事の情報ばかりをつい読んでしまい辛くなる。ピンクフロイドがウクライナ支援のために発表した新曲「Hey, Hey, Rise Up」を合唱でカバーした動画がTwitterで流れてきた。胸に迫る歌で編集もすごくいいのだけど、これがフィクションではなくリ

もっとみる
(181)猫先生

(181)猫先生

なんだかカラダが重くて怠い日が続いていた。しばらくサボっていたワークアウトをしようと決意して床に座りストレッチから始める。私のワークアウトはネットで見つけたバレエの15分ワークアウトでシンプルなものだが、その中に四つん這いになってから右手左脚と互い違いに伸ばしてバランスをとるポーズがある。ところがヨガなどの体の下に空間のできるポーズをとると、なぜか猫たちが入りたがるのだ。この日はジジが前に伸ばした

もっとみる
(178)ネコミュニケーション・バランス

(178)ネコミュニケーション・バランス

夜キッチンで後片付けをしていた時にモモが来てニャーッ!と鳴いた。振り返ると目がキラキラと輝いて真剣な眼差しのモモが仁王立ちしている。プンプン怒ってニャー!と鳴く。なぁに?と聞くとくるっと回れ右をし、こっち来て!と歩き出したので手を止めてついて行くとピタリと立ち止まって私も追いついた。 ……? (モモを抱っこして!!) あっと気付いて抱き上げて撫でながら、ごめんね放ったらかしにし

もっとみる
(174)2021年の師走

(174)2021年の師走

じゃんじゃん時間が過ぎて行きクリスマス目前なのに、師走感もないしクリスマス感もなし。なんだろう今年のこの感じ。とはいえやるべき事はいっぱいある。猫も忙しそうだし。 ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68360910/picture_pc_f594bf1190024f0a936600c1cdaed394.png)![]

もっとみる
(173)はじまりのはじまり

(173)はじまりのはじまり

あっという間に12月も中盤です。びっくりして丁寧語になってしまう。慌てずにと書いたのに今月すでに幾度走ったか、ほんとに、気をつけようね自分と思う。 土曜日久々に遠出をした。薄いブルーの雲ひとつない冬の空。関東圏の北に位置する街だからなのか南西の町田に比べると空が薄い色をしている気がした。 時間をかけて沢山の話をしていると言うつもりではなかった事も話していて、話していいのかと思い

もっとみる
(172)霜月もわずか

(172)霜月もわずか

暖かい日が続いていたのに昨日の朝とうとう庭に霜が降りていた。冬到来だ。ピラカンサスの実がうちでは早くに赤くなり、真っ赤を通り越して熟して枯れて落ちてきたので採取することにした。まるい赤い実と緑の葉がわさわさとしてるとなんだかワクワクしてくる。赤と緑は人間にとって本能的に嬉しくなる色なんじゃないだろうか。 ピラカンサスはピラカンサとも言うらしくて、どうやらピラカンサが主流ぽいが私はピラカンサス

もっとみる
(169)眠りにつく前

(169)眠りにつく前

おかしな夢を見た。家の中で小さな茶色の子猫が落ちていて、白くて縦長のネズミのような魚のような生きものもいた。うちの黒猫のおじさんたちと慌てて子猫の世話をしているうちに目が覚めた。 昨夜お風呂も入って全て片付けてさあ寝ようと思ったところでふと思い出して、図書館で借りてきた「ほんやのねこ」を途中まで読んだ。ここ一ヶ月ほど、茶色の子猫の赤ちゃんを世話している女優さんのSNSを毎日見てるので、この二

もっとみる
(167)長月のおでかけ

(167)長月のおでかけ

仕事以外で市外へ出かけたのはいったい何か月ぶりか、とにかく今年は片手で数えられるくらいのはず。自粛してる訳ではないけれど、休日に家でするべき事が多すぎるのに加えて電車の雰囲気がしんどくて遠くへ行くのが億劫になってしまった。 2回目のワクチンと重なり迷ったけれど、後悔しないために日野のクレア・ホーム アンド ガーデンへ、福永由美子さんの個展を観に行ったのは大正解だった。9月の晴天の屋外展示はひ

もっとみる
(166)9月秋雨前線

(166)9月秋雨前線

やたらと雨の降る9月スタート。涼しくなったのはいいが雨はもういい加減に止まないだろうか。気温が下がったせいで池の水が澄んで底が見えるようになり、朝のメダカの餌をやるついでに覗き込んでいたらタニシたちが点在しているのが分かった。メダカと一緒に放したもののその後生きてるのか死んでしまったのかサッパリ分からなかったので、生きてて良かったと安心した。 素朴なキクイモの花を連れてきた。黄色い花は部

もっとみる
8月ラストの週末

8月ラストの週末

3日連続の猛暑日。熱帯夜が3日続くといささか慣れてきた。それでも染料を煮詰めていると暑くてたまらず、午後1時ごろモモがヒィヒィと鳴いて抗議してきた辺りで火を止めた。朝は畑の水やりをして庭の花を見るのが日課だが、この残暑の中自然は着々と秋へと進んでいるなと気づく。昨日までなかったヤブランの紫の蕾が葉の間から上がってきたし、シュウカイドウも咲いた。![](https://assets.st-note.

もっとみる