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乳がんにまつわるエピソード

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私の乳がんに関する記事を集めています。
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#ガン

リュープリン+レトロゾールの1ヶ月

リュープリン+レトロゾールの1ヶ月

本来なら、年明けから抗がん剤治療を始めるはずで
私もそのつもりだったのですが、

奇跡的確率で内分泌療法になり、
お正月を迎えました。

これがまあ、
その時のことなんですけどね。

2年前に左にルミナルA
その経過観察中にタイプ違うヤツ右から出す
…っていうミラクル起こしてしまって

2年前子宮頸も取ったらそこからもガン出てきたんで私、たった2年で3ヶ所からタイプ違うガン出しました…。

もう腹

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ちょっと意味わかんない(サンドイッチマン風に…)

ちょっと意味わかんない(サンドイッチマン風に…)

昨日、2020/12/08火曜日は
先日受けた右乳房全摘手術の病理結果を聞きに行ってきました。

10/27(火)の告知の時は
ルミナルB抗がん剤もあり…と聞いていたので、
年明けから抗がん剤治療を始めるための気合と準備をして臨んだ結果発表

まあ、2年前には左に8センチに及ぶルミナルAという
進行度が遅く悪性度も低いタイプのガンが見つかったわけなんだけど、乳房内には米粒ばら撒いたみたいな白いMR

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アンジェリーナ・ジョリー帰宅する

アンジェリーナ・ジョリー帰宅する

無事に右乳房全摘手術→退院してきました。これで晴れて両胸GOフラットである。

手術前「出来るだけ両胸の傷口の角度を合わせたいと思うけれどズレてしまうこともある」…って先生から説明受けて、

はじめっから両胸の傷口の角度とか
マジでどうでも良かったので気遣いハンパないな…
と思いながら

「あ、ズレてもいいです。悪いところをとってもらうのが大事なんで、ガチャズレしてても大丈夫です」

と言ったら先

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ガンになるのは不幸なのか?

ガンになるのは不幸なのか?

2018年の秋、左乳房にガンが出来ていることが
わかって料理人の夫はその日から台所にも立たせてくれなかった。

要するに「安静にしてろ」ということなのだが、
今思えばそうすることで自分の心の均衡を保っていたのだと思う。

それに反して私はなっちゃったものはしょうがないし
スティーブ・ジョブズも民間療法で死期早めちゃったわけだし、正しい知識を貪欲に吸収することに夢中になっていた。

世の中にはお金儲

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ちょっくらお暇いただきます

ちょっくらお暇いただきます

10月27日に人生2度目のがん告知くらいました。

詳しくはここに書いた通り。

本日、休職前の最後の勤務を終えてこのnoteを書いてるわけなんです。

うちの職場は若い女の子がほとんどで構成されていて
私のような歳たけたパートのおばちゃんは少ししかいないわけ。

しかしね、
娘のいない私にとって彼女たちと働くことが
本当に楽しくて最高にハッピーな職場。

11月のシフトが完成して職場のLINEに

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すわわ!またガンが出た!

すわわ!またガンが出た!

2年前の告知の時、ホルモン由来の悪性度の低いガンが左乳房に広がっていて、

MRI画像を見て「これ、全摘ですよね…」と自分から言ってしまうほどに1センチほどの腫瘍が1つと思っていたガンは米粒を撒いたように白く写っていた。

マンモグラフィに映ったのは最初に触ったシコリだけだ。MRIおそるべし。

ガンになったとはいえ、昨日まで知らずに生きてスキップ踏んでいたのだ。急にしおらしくガン患者っぽくなるの

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ケフモ病院ニ居リマス

ケフモ病院ニ居リマス

3ヶ月に一度の乳腺外科の検診待合です。
乳がんになって去年、左乳房ガッサリ取りまして
10年間はホルモン治療確定中なんでここにおるわけです。

乳がん宣告受けて一緒に受けてた子宮癌検診で
子宮頸もおかしいよ…精密検査しましょうって
精密検査したら「高度異形成」で
子宮頸も一緒に取っちゃいましょう
って取って病理出したら子宮頸からもちゃっかり
癌出てきて

癌宣告の3週間前に職場で受けた健康診断オー

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婦人科は男性医師か女性医師か…患者力も大事。

婦人科は男性医師か女性医師か…患者力も大事。

乳がん検診と一緒に受けてた子宮がん検診で引っかかり、乳がん宣告されてからコルポスコープ診という精密検査を受けた。

乳がんは全摘が決まっていたため、
入院手術は決まっていて、入院説明と麻酔科医の説明の日が婦人科での結果発表でサラリと

「子宮頚がんの恐れがある『高度異形成』だったんですよ。ちょうど全身麻酔で手術するから子宮頚も取って調べた方がいいですね」と言われた。
手術1週間前のことである。

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GO!フラットで生きる。

GO!フラットで生きる。

私は片乳である。

乳がんを発見した時には乳房内に米粒ほどのがんが
広がっていてMRI画像を一目見て
「全摘ですね」と自分から言ってしまったくらいに散らばっていた。

現在保険適用になり、
乳房再建する人が多い中、

即答で「再建要らないです!」
と答えたので先生は豆鉄砲をくらった顔をしていた。

「がん宣告」を受けた時に、
特に感情的にならなかった。
もともとプティなサイズのお胸、なくなったとて

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観に行きたかったけど叶わなかった映画



「がんになる前に知っておくこと」という
ドキュメンタリー映画が上映されていた。
ちょうど韓国へ旅に出たり、その分の穴埋めで仕事をせっせと入れてしまったので観にいくことが叶わなかった。

厳密にいうと、もう「がん」になってしまったんだけどなってしまっていろいろ調べるうちに、イメージと現実の解離の甚しさはなかなかのもので、
「そういえば痩せたと思った」とか、
今にも死にそうな扱いを受けて「すぐ死な

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平成最後の日

平成最後の日

「新しい元号は『平成であります』」

小渕官房長官が額ババーン!の瞬間、私は高3だった。

あの日は今回の元号改正と違って天皇陛下の病状が年末から次第に悪化していた。長かった「昭和」という時代が終わろうとしていた。

世の中はバブルに湧きたち、
唯我独尊状態だったのだが、
今で言う「忖度」「自粛」でバラエティやドラマなど娯楽が日本から消えた期間でもあった。

テレビは白黒画像の過去映像を流し、

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