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格差と忖度の社会

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社会の構造の変化をきちんと見つめなければ、この50年で生まれた生活習慣病を理解は出来ない。世界は単純ではない。そして変化はわずかずつ起こり、今ある姿が当たり前のように感じる。
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#うつ

格差の方程式:新聞が買い取られ、格差が固定化された時代

格差の方程式:新聞が買い取られ、格差が固定化された時代

僕は本多勝一が大好きだった。ジャーナリストっていうのは社会に対してペンで戦い社会の不正を正す、とても崇高な職業であると思っていた。

今はそうは思っていない。リクルート事件の一端で本多勝一は「買収された」と避難される。実際にそうであったかどうかはわからない。しかし、当時、「噂の真相」を読んでいた僕は、幻滅した。

この時代を機に大きくメディアは変わる。記者クラブの問題や何よりも広告に依存する経営体

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パブリックの研究:高速道路はなぜ一般道路化されないのか?:格差の方程式

パブリックの研究:高速道路はなぜ一般道路化されないのか?:格差の方程式

パブリックの誕生かつて経済や物流が狭く限定されていた頃、私達は「共有の物」を持っていた。それは最低限のコストで維持されて誰もが共に使うことの出来るものであった。道路や市場の維持費は商品を売ったコストの中に含まれて、消費者が公平に負担するのであった。

だから、その管理から一般消費者以上の給料が出るのはおかしなことであった。

「パブリック」と言うべき共有の財の扱いである。所が、そのパブリックで商売

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2021年のタケノコ(1):偵察「2本採れたので若竹と肉じゃが」

2021年のタケノコ(1):偵察「2本採れたので若竹と肉じゃが」

今日は山に行ってタケノコを掘ってきた。この季節は最高に嬉しい。1週間位は毎日出てくる。

母の父親は、笹川三作さんという方であった。母のことを「ネコやネコや」と呼んでかわいがった。すでに離散した農家の三男坊だった彼は新発田の箪笥屋の婿に入った。働き者で、ハツメ(発明)で勤勉であった彼は市会議員を三期務め不動産屋を始めて近隣の農家の土地の売買を通じて資産をなした。

三作さんの存在は母の人生の大きな

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バラのアーチをつくる(6)完成。バラのアーチなら平野屋におまかせ!『家族の肖像』

バラのアーチをつくる(6)完成。バラのアーチなら平野屋におまかせ!『家族の肖像』

人生は面白い。バラのアーチが出来るとは思いもよらなかったのだから。父の一周忌前後、悪夢を見続けていた。例の奴らを殺す夢だ。

noteを始めたのも、一周忌が済んだら死ぬと思っていたので遺言のつもりであったのだ。バラのアーチを作るなどとは思ってもいなかった。

未だ状況はさほど変わらない。年金はたらず、妻もパートで働いている。僕の仕事は不安定だ。昨今のシステム開発などという仕事は土建業と一緒で元請け

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バラのアーチを作る(2)材料調達~整備

バラのアーチを作る(2)材料調達~整備

僕の母の父親の笹川三作さんは市会議員であった。不動産の取引を多くした。小学校の前の道を作るために土地の買収を進めようとして売らない地主を殺そうと家に押し入ろうとしたことも有ったという。今からは考えられない時代である。当然、不動産取引主任などという資格もない時代である。

地域のボスとコネの中で人々は生きていた(今でも大差ないが)。裁判などではなく地域の揉め事は地域でケリを付けていたのだ。そのコミュ

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餃子作りは統合失調症によく効く

餃子作りは統合失調症によく効く

餃子作りは楽しい。中身の用意をして、家族みんなで包む。両手が塞がるからしりとりをしながら包むと楽しい。やがて皆それぞれに忙しくなり、一緒に料理作りをすることもまれになる。

この数年僕が一人で餃子を作っていたが、今日は妻が包み僕が焼いた。

もう10年前である。僕は人生に追い詰められて、すぐに怒る親父になっていった。運よく暴力は振るわなかったので刑務所には行かないですんでいる。時折、家族の中での犯

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関係性の病:イジメの主犯は教師と親、上司と同僚、妻と子供

関係性の病:イジメの主犯は教師と親、上司と同僚、妻と子供

死ぬよりは薬飲ませられて病気扱いされたほうがいいと教師や親は考えるのだろうか?イジメというのを子供同士の喧嘩として捉えると間違える。

これは「関係性」の中で「自分が得するように他人を操る」ことで生まれるのだ。

また子供が死んだ役人(教師や大学の教授・評論家)は「自分が悪いのではない」と言い訳ばかりである。しかし、誰がいい悪いの問題ではなく、自殺せざるを得ないところまで追いつめる社会の問題であり

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家族の肖像:夫はいつから妻にバカ扱いされるようになったのだろうか?

家族の肖像:夫はいつから妻にバカ扱いされるようになったのだろうか?

『結婚は神聖なもの、離婚は許されない』という考え方はいつ失われたのだろうか?小学生の「父親の会社見学」ってあったような気がするけど、あれってどうなったのだろうか。いつから妻は夫のセックスを拒むようになったのだろうか。「YesNo枕」ってどういう意味か親に聞いたときなんと答えたのだろうか?

実質的に離婚はできなかったかつて、私たちの社会は地域に閉じられていた。冷凍技術も食品加工技術(カップ麺)も、

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格差の方程式:私達にエデンの園はない

格差の方程式:私達にエデンの園はない

「パレオダイエット」と言う考え方がある。稲作以前の食べ物を食べようという考え方だ。炭水化物の農耕が多くの問題の発生源であるといいう。本も多くでている。僕もかつて糖質制限者であった頃は信じていた。

農耕以前のヒトの社会は平等で、とれたものを平等に食べ、いたわりと慈しみにあふれていたというのだ。なんの根拠もない夢物語である(笑)。

「昔は良かった」型の現実逃避の例だ(笑)。採集狩猟型の生活は過酷だ

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格差の方程式:「赤勝て、青勝て」の民主主義、どっちが勝っても同じこと、「憲法で保証された格差」とは何か?

格差の方程式:「赤勝て、青勝て」の民主主義、どっちが勝っても同じこと、「憲法で保証された格差」とは何か?

まるでトランプがアメリカを分断したかのごとく論じる方々にはがっかりだ。政治家が分断を引き起こすのではない。分断を利用しているに過ぎない。この分断は「世襲される格差=憲法の保証した格差」が生んでいる。

奴隷同士を喧嘩させて本質的な問題に目をやらせないのである格差の下の方にいても、「民主主義に期待しているバイデン一派」と「もう期待できないトランプ一派」が綱引きしているのだ。それ以外の連中は自分の生活

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格差の方程式:「ロンゲストヤード」の時代

格差の方程式:「ロンゲストヤード」の時代

どうしても上司に納得がいかない時、自分の生活を人質にされて忖度して生きなければならない。「うつ・統合失調症」だと診断され、「世の中がおかしい」と感じるのは「病気」だと薬を処方される。

精神病の診断と投薬は『奴隷を縛る首輪』なのだ。格差はいつの時代でも存在したが、今の時代ほど大きくなった時代はない。そして、上が格差を見せびらかしているから事は厄介だ。

長いものに巻かれれば楽だ。忖度して誰かの奴隷

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足がつったときには「N068芍薬甘草湯」

足がつったときには「N068芍薬甘草湯」

久しぶりに足がつった。以前は(酒を飲んでいたころ)毎晩つっては起こされ、神様に「御免なさいもう飲みません」と1時間弱、謝り続けていた。

トイレに行きたくて目が覚めた時につっていたりすると、もう大変である。おしっこ漏れては困るけど歩いていけるはずがない。這っていくにしても少し気を抜くと激痛が来る。ペットボトルにしようかと思ったことも有る。尿瓶の購入も検討した。

酒を量が減ってからは、少しおさまっ

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格差の方程式:今の世界、妻と理解し合えた事

格差の方程式:今の世界、妻と理解し合えた事

先のエントリーで妻と和解した頃を書いた。

妻からしてみれば、自分はパートで働いているのに、僕は趣味で遊んでいるようにしか見えない(笑)。父も亡くなったし、ソフトの仕事なんかもう諦めてコンビニで働けばいいと思うのは当たり前だ。

お互い相手が自分のくるしさを理解していないと苛立つ。当然、相手を自分の言いなりにさせようとする。様々な方法でディール(取引)するのだ。アンタが言うことをきかなかったら「い

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「30年後の同窓会」神様はどこに? 格差、DV、セックとディールを考えた。

「30年後の同窓会」神様はどこに? 格差、DV、セックとディールを考えた。

僕は映画が好きなのだが、ネット配信は嫌いだ。手軽に見れるから仕事にならないのである。アマゾンプライムの無料トライアルに入ったのだが。その事に気がついて辞めた。

とにかくずーっと違う映画流しながら仕事しているのだが、気になって仕方がない。

いくつかの映画にハマったのだが、この映画には心底やられた。ずーっとそばにいて欲しかったから、少しだけお金使って来てもらった。

レンタルでもいいのになと思った

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