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対話と関係性と組織

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安心して話せるところを持つこと。

安心して話せるところを持つこと。

困ってたりしんどくなってる人の話を聞くなら、対人支援職でなくても(というか対人支援職の人なら当然やるだろうけど)、とりあえずよく聴いて寄り添ってみる、をしてみてほしいと思う。

もちろん、どんな関係かによって相手に求められていることは違うけど、まず聴いて寄り添ってというのがだめな場合ってないと思うのだ。
話を聞いてただ受け止めるのって、特に特別なスキルもなくできることじゃない?

でも、そうは言っ

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とりあえずまず寄り添ってみようか。

とりあえずまず寄り添ってみようか。

ネガティブな気持ちを聞いたとき、どうしてる?

状況聞いて、事実を確認して、問題を見つけて、解決しよう、とかしてる?
自分もそんなことあったよ、大丈夫だよ、がんばれ、などとはげましたりしてる?

そういう対応が合う場合もあるけど、聞いて対応するよりも、まず相手のその気持ちを受け取るところからはじめてほしいと思う。



何か問題っぽいことがあると(問題っぽいことを聞くと)、その問題をなくすのが大

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ただ話せばいいってものじゃない。

ただ話せばいいってものじゃない。

対話の場をつくるときに気をつけたいこと。

そのひとつが、関係性をつくることだけを目的にして、成果を求めないこと。

もうひとつの気をつけたいことについても書きたいと思う。

対話の場だけ(集まる場所や時間だけ)つくって放置しないこと。
結構そういうの、多くない?



対話の場だけが用意されても、何話していいかわからなくて、ぎこちない会話のまま終わってしまう、とかってよくある。

はじめは、た

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関係を深めるならそれだけを見ること。

関係を深めるならそれだけを見ること。

コミュニケーション大事だよね、対話が大事だよね、っていうのは、最近よく言われていることだと思う。
心理的安全性とか信頼関係が必要だよね、っていうのも、一般的に知られていると思う。

で、対話の場をつくるといいよね、ってなることあるよね?

そういうときに気をつけたいことが2つある。
ひとつは、対話の場だけ(集まる場所や時間だけ)つくって放置しないこと。
もうひとつは、メンバーの関係を深めることだけ

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最後まで聞いてから話さない?

最後まで聞いてから話さない?

部下が、チームのメンバーが、意見を言ってくれないとか、聞いたら答えるけど自分から発言や提案をしてくれない、という話をよく聞く。

そういうとき、
どうやったら発言させられるだろうか?
どうやったら自発的にさせられるだろうか?
と考える人が多いけど、話さない人だけの問題なのだろうか。
話しにくい状況がつくられたりしていない?

パワハラみたいなわかりやすいものだけでなく、無意識にもしくはよかれと思っ

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社内だからのつながりやすさをもっと利用したらいい。

社内だからのつながりやすさをもっと利用したらいい。

この記事を読んで思い出したこと。

(この内容はほんとめっちゃ共感する。知ってる人を知っている、でさえなくて、知ってる人を知っていそうな人、どう探したらいいかを相談できる人がいる、とかでもいい。)

つながりを持っている、というだけで武器になると思っている。
なんかすごいつながり(めちゃくちゃ何かに詳しい人とか、有名な人とか?)を持っているのが強いわけでもない。(それはそれで強いけど。)
ちょっと

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もやもやはもやっとしたまま扱ってみる。

もやもやはもやっとしたまま扱ってみる。

もやっとしてると、すっきりさせたくなってしまうけど、もやもやはそのままにしておいていい。
もやっとしてることのよさがある。

だけど、もやっとしたまま、じっくりゆっくり考えていられないことが多いと思う。

それでも、そのもやもやは大事にできる方がいい。



会社などでは、もやっとしているまま、という状態ってなかなかないと思う。
もやっとしていることを、話せる場に取り上げられることも少ないと思う

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テクニックじゃなくて心とか態度じゃない?

テクニックじゃなくて心とか態度じゃない?

共感してなさそうなのに共感してるっぽい態度を示すくらいなら、共感してないそのままで話したらいいと思う。

ほんとに共感してるわけではない、っていうのはすぐわかるじゃん?

共感するのがよいと考えて共感っぽい形を見せているのかな?と思ったりもするし、適当に聞いていて適当に反応していて形だけみたくなっているのかもしれない、と思ったりもする。

形だけでもそのように見せようとするのが誠意や優しさと考える

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共感風でいるよりは共感できないままがいい。

共感風でいるよりは共感できないままがいい。

共感はいいこと、共感するのがいいこと、みたいな雰囲気があるよね?

共感したり共感されたりすると、親近感が湧いたりつながりやすくなったりする。
だから、共感はいいよね、っていうのはわかる。

でも、だから共感しよう、とか、共感できるように、とかいうのは違うと思う。
ほんとに共感できてないのに、共感しようとしたり共感してるように見せたりと、共感ぽさを装う、共感風でいるくらいなら、共感できないままの方

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違うようで同じことをやっている。

違うようで同じことをやっている。

誰かとうまく話せないというとき、単に、まだうまく話せていないだけ、ということが多いのではないかと思う。

ちょっと話しただけではうまく話せないけど、そこからまだまだいろんな工夫の余地がある、会話や関係性を育てる余地がある、ってことがあるのではないだろうか。



そんなことない、いろんなことをやってきた、という人もいるだろう。

伝え方とかのテクニックがあることは知られているし、うまくいかないと

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数回話せなかったからってずっと話せないわけではない。

数回話せなかったからってずっと話せないわけではない。

何回か話してみて、うまく伝わらないとか。
いろいろ話そうとしてみたのに、会話にならないとか。
意見が合わなくて聞く耳持ってもらえないとか。

そういうことがあると、がっかりしたりいらっとしたりしてしまうこともある。

でも、そこからどうするか?
無理だと諦めるのか、強引に言うこと聞かせたりするように進めるのか、もっと話してみるのか。



先日、業務改善の検討をしている中で、以前、ちょっとうまく

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まわりの気配を感じられるか?

まわりの気配を感じられるか?

ODNJ中部の人たちと、場を見るトレーニングなどをやりたい、と話していたとき。

まわりの様子を見て配慮できていない人が多い、まわりの状態を感じられないのではないか?
まわりの状態を感じられないのは、想像力が足りていないのではないか?という話になった。

こんなことを言ったら相手がどう思いそうか、こんな状況ではほかの人がどんなことを感じていそうか、そういうことを想像できないから、人を傷つけたりケア

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自分の都合でなく相手を見てみる。

自分の都合でなく相手を見てみる。

「こうしてって言っておいたのにやってなかった」
「こうしておいてくれると思ってたのにしてくれなかった」

そんな風に困ってたり不満に思ってたりする話はよく聞く。
それを改善したい、というような話もよく聞く。



「なんでやってくれないんだろう?」
ということを考えるとき。

「こうするべきだ!」
「こんな風に考えてくれないと!」
という、自分の価値観や信念や考えなどがあって、それが正しい前提に

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目の前の「その人」を見てみない?

目の前の「その人」を見てみない?

どんな人がいるのか、どんな価値観があるのか、というのを、具体的に知っておくと、相手のことを想像しやすくなっていいと思う。

でも、ほんと気をつけた方がいいと思うのは、「こういうタイプだな」って決めつけて見てしまうこと。
それは、自分と同じ価値観の前提で話していること同じで、相手のことを考えずに自分の思い込みで進めている。



相手のことを考えようとして想像するのと、相手のことを決めつけて想定す

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