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関係を深めるならそれだけを見ること。

コミュニケーション大事だよね、対話が大事だよね、っていうのは、最近よく言われていることだと思う。
心理的安全性とか信頼関係が必要だよね、っていうのも、一般的に知られていると思う。

で、対話の場をつくるといいよね、ってなることあるよね?

そういうときに気をつけたいことが2つある。
ひとつは、対話の場だけ(集まる場所や時間だけ)つくって放置しないこと。
もうひとつは、メンバーの関係を深めることだけでなくて、それによる成果を求めないこと。

まず後者について書きたいと思う。

対話を行うことで、関係性の質が高まる。
関係性の質が高まることでの効果はたくさんある。

・生産性の向上
・問題解決しやすくなる
・目標達成しやすくなる
・新しいアイディアが出やすくなる
・共創が起こりやすくなる
・モチベーションUP
・チームワーク向上
・ストレス軽減
・離職率低下
などなど。

だから、そういった効果を求めた、「信頼関係をつくって課題解決をする」「信頼関係をつくって事業アイディアをつくる」というような、ワークショップとかプロジェクトグループなどをしようとしてしまう。

そういう効果が得られる方が、価値を感じやすいのはわかる。
業務として行うなら、業務につながる成果を出してほしい気持ちもわかる。

でも、そういう風にすると、成果を出すための関係性にしかならない。

成果を求めると、成果を出すためのコミュニケーションを取ろうとするよね?

自分の気持ちとは違っても、はやく成果が出そうなら折れたりする。
話をまとめることが大事になったりして、思っていても言わないことも出てきたりする。

成果を出すためのコミュニケーションは「コンテント(氷山モデルの上の部分=話の内容、情報など)」がメインになって、「プロセス(氷山モデルの下の部分=感じたこと、感情、価値観、前提、関係性の変化、などの見えないもの)」は語られにくい。
また、そのとき求められる成果に関することばかりが語られるようになる。

それだと、成果を出すための表面的な協力関係になりやすい。
(もちろん、思いを共有したりして深まる場合もあるけど。)

そうではなくて、いろんなことを話せる信頼関係、安心できる仲間たち、という存在をつくるのだ。

普段語らないような「プロセス」を語り合うことで、関係が深まる。
なんでも話して大丈夫、何を言っても言わなくても大丈夫、何を話しててもお互い聴き合える、そんな関係がいい。

いろんなことを話せて、お互い聴き合えるから、いろんな効果が発生する可能性がある。
効果が発生するかしないかわからないけど、可能性がいろいろある。
特定の効果のみが発生して終わる関係でなくて、未知の可能性がたくさんあるの、いいよね?

だから、効果を求めるのでなくて、ただ関係をつくること、深めることに意味を感じてほしいと思う。

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