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「ネットで誹謗中傷する人間は、劣等感はあるが罪悪感はない」

最近では誹謗中傷の被害者として、若者が自殺するケースが目立ってきていると体感している人は多いはずです。
有名シリーズ作品テラスハウスの木村花さん、人気俳優の三浦春馬さんを始め、日本でもファンの多かった韓国アイドルグループKARAのハラさんなど、多くの著名人による悲報により、誹謗中傷への対処について政府が立ち上がっています。

私も昔は2chで叩かれメンタルが病んだ被害者の1人ですから、多少なりとも理解できるテーマです。
受けたことがある人はわかると思うのですが、ホントに精神的に参るんです。(ただコレも受け手によって、ケースバイケースですが) 、元々メンタルが弱くこの頃は既に、鬱や抑うつ状態と診断を受けていたので、拍車をかけてそのダメージは大きく「ジャンク」「全くのフェイク」から「数人しか知らないリアル」など大して友人も多くなかったこともあって、周りに対して「この情報知ってる人間限られるよな、誰だ?」など早い段階で疑心暗鬼に陥りました。
最近自殺された(とされる)方と比べると、勿論規模は小さいものの、それでも心ない人達からのバッシングは思った以上に堪えます。今思うと、心のレジリエンスがなかったんですよね。
個人的な体感値としてリアルな情報の方がやや多いかなといった印象ですが、私はメディアへの露出(テレビなんかは全く出てない)多くなかったので、バッシングスピードと量は圧倒的に違うことは前提としつつも、私自身も自殺未遂の原因になったことは事実でもあるので、周りが思っているよりも真面目なタイプにとっては死活問題です(あくまでも想像ですが彼、彼女らも真面目だったのではないかと思います)
今回は、前回まで書いた「ダークトライアド」に続く、「誹謗中傷」完結編です。
さあ、いってみましょう。

誹謗中傷、つまりインターネット上の加害行為をする人のパターンや特徴に関しても研究が進んでいる中、判明している傾向についてまとめてご紹介します。

▼ この記事でわかること
・ 誹謗中傷をする人の傾向
・ なぜ誹謗中傷をする人がいるのか
・ 誹謗中傷をする人に備わる3要素

題名の通り、誹謗中傷をする人は劣等感を感じているものの、誹謗中傷することに罪悪感はないことが問題点としてあげられます。
この記事では、そんな誹謗中傷をやめられない人たちの特徴について詳しくご紹介します。

誹謗中傷による加害が起こる理由とは?大きな理由2つ

まず、誹謗中傷による加害が起こされやすい「環境」として上げられる2点について説明します。

1. 身元がわからない環境
顔や名前がわからない匿名であれば、不適切な発言をするハードルが低くなります。
これにより、誹謗中傷が悪化しやすいことが問題視されています。

2. 相手の苦痛が見えない環境
対面であれば、相手の反応を見ることができます。嫌がっていたり、不快に感じていることを感じ取ることができますが、ネット上では画面の向こう側に感情を持つ人間が存在することを意識しづらくなります。

ネット上の誹謗中傷が止まない原因には、このような要因2点が大きく関わっていると言われています。

どんな人が誹謗中傷をするの?特徴的な3要素

誹謗中傷の行為をする人の特徴については、多くの研究により発表されています。
ここでよく用いられるのが、「ダーク・トライアド(暗い3角形)」という用語です。
これは、誹謗中傷する人にある3つのパーソナリティ要素を表しています。


1. ナルシズム(自己愛性)
「自分が大好きな人間」が「ナルシスト」と呼ばれることが多いため、一般的にも馴染みが深い言葉ではないでしょうか?
世の中で一番大切なのは自分であると考えているため、尊大かつ傲慢な部分が目立ちます。
その反面、劣等感や孤独感があるとして、「自己愛性パーソナリティ」と重なる部分があります。
以前別記事で詳しく取り上げているので、気になる人は合わせてご覧ください。

2. マキャベリズム(他者操作性)
ルネサンス時代に政治思想家であったマキャベリの思想に賛同するという意味合いで、「マキャベリズム」が存在します。
道徳や倫理に重きを置かず、「目的のためなら手段は選ばない」という思想が代表的なものです。
こちらも、自分の成功に忠実に動こうとするため、他人の権利を甘んじる点が伺えます。

3. サイコパス(反社会性)
他者への思いやりや共感性が欠如しているため、攻撃性が強い特徴があります。こうして、悪いことをしたり人を傷つけても罪悪感を抱くことがありません。

誹謗中傷する人の人間性「劣等感による相手の引き下げ」

上記でご紹介したことの他にも、ネット上で誹謗中傷をする人には共通する特徴があります。
例えば、コミュニケーションスキルや社交スキルの乏しさなどがあげられます。
そして、それら全てに潜む心理として、「ゆがんだ上から目線」という意識があることが多いと言われています。
これはつまり、「批判ができる自分は頭が良い」と勘違いをしている、または批判をしている自分を見せつけて賢そうに演じる、などの状況が匹敵します。
例えば会議に持ち込まれた提案に対して、何かしら非具体的ないちゃもんをつける役員などが挙げられると言えます。
一見主体的に反論をしているように見えて、実は威張りたいだけである場合や、自分を見失っているからこそ人を引き落としたいと考えているのです。
「相手のためを思って言っている」とか「世間の厳しさを教えている」という態度で建設的ではない批判ばかりを繰り返すのが、問題点であると言えます。

✔自分が受け入れられないからこその否定的な態度
誹謗中傷をする人は、劣等感や承認欲求が満たされないため、他人にケチをつけて自分と同じレベルに引きずり込みたいという心理が働いています。
中傷コメントを書き込む人は、匿名で自分の身元を晒そうとしません。たとえ反響が得られたとしても、結局匿名でいる限りは自己承認欲求を満たすことはできないのです。
しかし、顔や名前を出して失敗をすることのリスクをこわいと感じているので、いつになっても自己承認欲求は満たされません。
こうして、自分とは違い実名顔出しをしながら名声を上げている人を妬み、「こいつだけうまくいくのが許せない」「どうせ裏の顔があるはずだ」とマイナスの感情に流されて、誹謗中傷を繰り返すのです。
何も生まないこのような行為に時間を費やすのなら、自分の魅力を上げるために生活をした方が良いはずですが、自分への苛立ちを他者に向けずにはいられないのが問題であると言えます。

この記事を書き終えた後に、たまたま観た新R25で西野亮廣が誹謗中傷をテーマについて語っていたのですが、「なるほど、たしかに」と彼の発言に頷いてしまいました。目からウロコと言うやつです。興味がある方、お時間ある方は是非ご覧ください。



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