荒野に住むペルシャ猫

荒野に住むペルシャ猫

記事一覧

日曜日

朝起きたら雑貨屋さんで買ったバンブーが枯れてた。日記も続かないし仕事も続かないし植物は枯らすし。私は一体なんのために息を吸って吐いてるんだろうかと割と真面目に考…

湯
32分前

救われて

映画「夜明けのすべて」がとても良かった。フィルムの温もりが作品そのものを包み込んでいるようで何度も泣きそうになった。そして何か文章を書きたくなった。 PMS(月経…

湯
2週間前
4

漠然と

人生で大切なことは大体チャットモンチーが歌ってくれていてすっかり大人になってしまった私ができるのはせいぜい「人に迷惑をかけない」くらいだ。日当たりが良すぎる私の…

湯
3週間前
6

好きがしんどい

昔から何かを好きになると鬱っぽくなる傾向がある。今年に入って過去形にするはずだったかつての推しをまた推し始めた。あの頃とはガラリと環境が変わってしまったからこそ…

湯
2か月前
81

27歳

今年も気付いたら歳を重ねていて「ああ、このままこんな感じで死んでいくんだろうなあ」と思った。相変わらず自分に自信が持てないし誰かを好きになるのが怖いし平らな道で…

湯
2か月前
4

嫌われないで

瞼の上をキラキラと泳ぐアイシャドウが私の今日を彩っております。夜な夜な時間をかけて施したネイルと時間をかけて書いたブログほど朝になると後悔します。優しい人であり…

湯
2か月前
5

昨日

昨日のことは絶対に忘れないでおこうと思って書く。五年ぶりに推しに会ってきた。会ってきたよ〜!と声に出しながら歩きたいくらい今の私にとってはとてもとても大きな出来…

湯
3か月前
162

予定は未定

最近全然映画を観れてないから余裕がある夜に一人で開催するオールナイト上映会のリストを作った。梅酒をちびちび飲みながら暗い部屋で観る。以下項目順次開催。 高良健吾…

湯
4か月前
5

春のせい

最近ふとした瞬間にあらゆる過去がフラッシュバックするようになった。本当に大したことじゃなくて高校の通学路とか子供の頃に遊んだ公園とか友達とした些細な会話とかそう…

湯
5か月前
5

はあ

季節の変わり目はロビンソンが聴きたくなる。新しい季節はなぜかせつない日々だから気持ちが沈んでしまっても暗い文章を書いてしまっても少し愚痴を吐いてもいいよね。この…

湯
5か月前
4

疾走

神父様は言った。宿命と運命の違いを説明できますか?にんげんは必ず死にます。死なないにんげんはいません。これが宿命。ですが、にんげんの死ぬときはひとそれぞれです。…

湯
5か月前
11

ジョゼへ

三年前の春に塚口サンサン劇場でジョゼと虎と魚たちを観た。あらゆる奇跡やら偶然が重なり観に行けた大切な思い出なんだけど、ジョゼに会ったのはあれで三度目。上映前の館…

湯
6か月前
16

運命だった

テゴマスという伝説のユニットがいた。ごく一部の界隈にしか刺さらない超個人的な「伝説」ではあるものの二人が出会ったことは紛れもなく運命だった。テゴマスとはサンリオ…

湯
6か月前
10

自分の話

好きだった人が過去につけてくれた私のキャッチコピーをプロフィール欄に書いた。いまだ大人になった自分に慣れておらず市民税の納付書が届いて泣きそうになる。息をするだ…

湯
6か月前
12

推しの話

推しという言葉はいつの間に私たちの暮らしに溶け込んだんだろうか。ここ数年で好きなものを好きだと言うハードルが急激に低くなったような気がする。私にも推しとやらはい…

湯
6か月前
46

26歳

今日からまた新しい生活が始まる。これまでに何度やり直してきたんだろう。私はいつになれば安心できる場所に留まることができるのだろう。不安ばかり数えてしまって幸せを…

湯
6か月前
8
日曜日

日曜日

朝起きたら雑貨屋さんで買ったバンブーが枯れてた。日記も続かないし仕事も続かないし植物は枯らすし。私は一体なんのために息を吸って吐いてるんだろうかと割と真面目に考えながら布団を出た。

AM10:00
いつもは五時半に起きる。今日も起きたけどさすがに予定もないのに早すぎると思って二度寝した。(二度寝って最高やな)そしたらこんな時間になってた。さすがに寝過ぎなので自分で自分を叱った。

AM11:00

もっとみる
救われて

救われて

映画「夜明けのすべて」がとても良かった。フィルムの温もりが作品そのものを包み込んでいるようで何度も泣きそうになった。そして何か文章を書きたくなった。

PMS(月経前症候群)を抱える藤沢さんとパニック障害を抱える山添くんの物語。主演二人の自然体かつ心地よい空気感があまりにも、あまりにも素敵でやはり何度も泣きそうになった。私も自分自身の心の状態に常々悩まされてる。生理前後は涙脆くてなんで泣いてるのか

もっとみる
漠然と

漠然と

人生で大切なことは大体チャットモンチーが歌ってくれていてすっかり大人になってしまった私ができるのはせいぜい「人に迷惑をかけない」くらいだ。日当たりが良すぎる私の部屋で気持ちよさそうに太陽の光を浴びているサボテン。しょうもないことで泣いてばかりで涙の価値が下がりつつある。

帰り道にあるパーキングの看板が濃い赤と濃い緑だから通るたびにクリスマスを思い出す。もしも大きな地震がきて死んでしまうのならば何

もっとみる
好きがしんどい

好きがしんどい

昔から何かを好きになると鬱っぽくなる傾向がある。今年に入って過去形にするはずだったかつての推しをまた推し始めた。あの頃とはガラリと環境が変わってしまったからこそ得られるものに惹かれた。ただやっぱりじわじわとあの感覚がきてる。

好きがしんどい。

前に書いたブログも置いていく。

私が手越祐也を好きな理由の一つに「音楽の力で世界を変えられると本気で信じて歌い続けている」がある。事務所に所属していた

もっとみる
27歳

27歳

今年も気付いたら歳を重ねていて「ああ、このままこんな感じで死んでいくんだろうなあ」と思った。相変わらず自分に自信が持てないし誰かを好きになるのが怖いし平らな道で躓いてる。私の言葉なんて窓に張り付いた水滴みたいなもんだ。新しい雨が降ると上書き保存されてしまう。空が晴れると乾いて消えてしまう。

何者かになりたかった。あわよくば脚本家とか歌人とかそういう言葉を紡ぐ人になりたかった。過去形なのはもう諦め

もっとみる
嫌われないで

嫌われないで

瞼の上をキラキラと泳ぐアイシャドウが私の今日を彩っております。夜な夜な時間をかけて施したネイルと時間をかけて書いたブログほど朝になると後悔します。優しい人でありたいな。でも優しくされる人でもありたいな。

最近やめたこと。夜ご飯でお米食べるのをやめた。その代わりに美酢のソーダ割りを飲むようになってから調子が良い感じする。綺麗になっていく自分を「いいぞいいぞ」と褒めてあげている栄養食品のcmみたいに

もっとみる
昨日

昨日

昨日のことは絶対に忘れないでおこうと思って書く。五年ぶりに推しに会ってきた。会ってきたよ〜!と声に出しながら歩きたいくらい今の私にとってはとてもとても大きな出来事だった。

手越祐也シンフォニックコンサート2024 vol.3

久しぶりの現場(現場って言い方な)が生オーケストラをバックにつけたシンフォニックコンサートだなんて贅沢な女だよ全くと思いながらクローゼットを漁り倒し綺麗めな洋服を探した前

もっとみる
予定は未定

予定は未定

最近全然映画を観れてないから余裕がある夜に一人で開催するオールナイト上映会のリストを作った。梅酒をちびちび飲みながら暗い部屋で観る。以下項目順次開催。

高良健吾オールナイト上映会
一作目『ソラニン 』
二作目『あのこは貴族』
三作目『横道世之介』
とりあえず種田を摂取しておかないと高良健吾へのモチベが上がらないので、ソラニン。世之介に突入する頃にはもうほとんど頭が起きてないと思うから夢の中で続き

もっとみる
春のせい

春のせい

最近ふとした瞬間にあらゆる過去がフラッシュバックするようになった。本当に大したことじゃなくて高校の通学路とか子供の頃に遊んだ公園とか友達とした些細な会話とかそういうの。走馬灯みたい。もうすぐ死ぬんかな。

三ヶ月ぶりに母に会った。大人になるまでほとんど一緒に暮らしてなかったからむしろこれが当たり前の生活なんだけど三ヶ月前までの四年間ずっと共に過ごしていたから不思議とロスが大きい。今回は父方の祖母も

もっとみる
はあ

はあ

季節の変わり目はロビンソンが聴きたくなる。新しい季節はなぜかせつない日々だから気持ちが沈んでしまっても暗い文章を書いてしまっても少し愚痴を吐いてもいいよね。この世は他人に厳しいから誰も言ってくれなさそうだし自分で自分に言ってあげよう。「いいよ」

絶妙な時期に転職をしてしまったせいで辞めていく人たちを涙で送り出すシチュエーションを白い目で見守る羽目になって辛い。自分の元へ回ってくることはないであろ

もっとみる
疾走

疾走

神父様は言った。宿命と運命の違いを説明できますか?にんげんは必ず死にます。死なないにんげんはいません。これが宿命。ですが、にんげんの死ぬときはひとそれぞれです。自分がどんな生き方をしていつどんなふうに死んでいくのか。それが運命です。

手越祐也を好きになった頃、私はまだ中学生だったんだけど親の影響で映画はよく観てた。重松清の疾走は上下巻で約800ページ(二段組)とかなり読み応えのある作品で過激な性

もっとみる
ジョゼへ

ジョゼへ

三年前の春に塚口サンサン劇場でジョゼと虎と魚たちを観た。あらゆる奇跡やら偶然が重なり観に行けた大切な思い出なんだけど、ジョゼに会ったのはあれで三度目。上映前の館内はくるりのハイウェイを延々に流していて控えめに言ってもこの世で一番愛おしい空間だったと思う。

田辺聖子さん原作のジョゼと虎と魚たち。韓国でも制作されたしアニメ版もある。私が好きなのは2003年に公開された池脇千鶴さんが演じたジョゼだ。ジ

もっとみる
運命だった

運命だった

テゴマスという伝説のユニットがいた。ごく一部の界隈にしか刺さらない超個人的な「伝説」ではあるものの二人が出会ったことは紛れもなく運命だった。テゴマスとはサンリオでいうところのキキララでありハロプロでいうところの辻加護である。ユニット名はそのまんま。歌に特化した踊らないアイドルとして2006年にスウェーデンで先行デビューした異色の経歴を持ちながらも2020年に諸事情で自然消滅してしまった伝説の二人組

もっとみる
自分の話

自分の話

好きだった人が過去につけてくれた私のキャッチコピーをプロフィール欄に書いた。いまだ大人になった自分に慣れておらず市民税の納付書が届いて泣きそうになる。息をするだけでもお金がかかるこの時代に私はまだ文房具屋さんの入り口に置いてあるキラキラのシールが欲しい。

私は幼少期から人見知りだった。幼稚園の先生に好きなアイスクリームの味を聞かれても恥ずかしくて答えられなかった。服屋さんで声をかけられるのが大嫌

もっとみる
推しの話

推しの話

推しという言葉はいつの間に私たちの暮らしに溶け込んだんだろうか。ここ数年で好きなものを好きだと言うハードルが急激に低くなったような気がする。私にも推しとやらはいる。もしくはいた。ずっと言語化するのを避けてきたけど書いてみようと思う。長くなるだろうけど誰でもいいから聞いてほしい。

推しとの出会いは私が小学六年生のとき。掃除の時間クラスの女の子に「◯◯君と◯◯君ならどっち派?」と聞かれた。それは当時

もっとみる
26歳

26歳

今日からまた新しい生活が始まる。これまでに何度やり直してきたんだろう。私はいつになれば安心できる場所に留まることができるのだろう。不安ばかり数えてしまって幸せを取り逃がしている気がする。学校で習った国語も数学も理科の実験もこの人生で役に立った試しがない。過去に戻りたいと願うのは罪ですか?それじゃあ「懐かしい」なんて言葉、この世から消してくれよ。

小学五年生の夏に母は家を出た。ずっと精神科に通って

もっとみる