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好きがしんどい


昔から何かを好きになると鬱っぽくなる傾向がある。今年に入って過去形にするはずだったかつての推しをまた推し始めた。あの頃とはガラリと環境が変わってしまったからこそ得られるものに惹かれた。ただやっぱりじわじわとあの感覚がきてる。

好きがしんどい。


前に書いたブログも置いていく。


私が手越祐也を好きな理由の一つに「音楽の力で世界を変えられると本気で信じて歌い続けている」がある。事務所に所属していた頃から歌が上手いことは周知の事実だと勝手に思ってた。でも想像以上に世間は彼のアーティストとしての姿に興味がなく、よく目に入る印象は圧倒的に某バラエティ番組と某週刊誌についての内容だった。

私は手越祐也を嫌いになったことはない。でも嫌いになりたかったことはある。この認識は世間とそんなに変わらないはずで、忘れてもいい過去と忘れるべきではない過去の区別はちゃんとしたい。誰かを応援するのって気軽なものではないから。いつどのタイミングで好きになっても彼が残してしまった蟠りが消えるわけじゃないから。それを踏まえて私は大きな声で「手越祐也が好き」だと話してる。


手越さんがソロデビューを果たして丸三年。ここしばらく離れていたとはいえずっと気にはしていた。退所してすぐは本当にYouTuberにでもなってしまうのかと心配してたから本格的に音楽活動を始めたときは嬉しいよりも安心したのを覚えてる。この三年で間違いなく風向きは良い方向に向かっていて、仕事をする相手も彼をサポートしてくれる仲間もちゃんと手越祐也を一個人として大切にしていることが伝わってくる。他と比べるのは違うけどさ、事務所を辞めても変わらずに手厚い環境で活動できてる人もいるわけで。そんな中まっさらな状態から独立して茨の道を自ら歩き出した手越さんはすっごく偉いなあって思う。かっけえなあって思う。だからこそ今こうして「素敵な人たちと仕事できてるんだ」と胸を撫で下ろせることが心の底から嬉しい。

離れていた分際で何を偉そうにって言われてもおかしくないことを書いてるのは分かってる。どん底から這い上がってきたタイミングでまた推すなんてずるいなって自分でも思ってる。でもそんな私だからこそ見える世界があって気付く現実があってそれをどうにかできるんじゃないかと動く力もあるはずでさ。だから今、好きがしんどい。


想像以上に世間はアーティストとしての彼に興味がないと書いたけどそんなもん仕方ない。どれだけ知名度があっても才能があってもそれを知る術がないと何の意味もないから。独立して四年。音楽活動を本格化させて三年。自身の冠番組を持っていること、様々なアーティストと共演していること、毎年沢山のステージに立っていること。そんな手越祐也を知る人間は一体どれくらいいるんだろうか。

私はもっともっと高みを目指してほしいと思ってる。手越祐也の音楽を聴いてほしい!活動の幅を広めてほしい!今の環境に満足してほしくない!って。でも本人がどう考えているのかは正直なところあまり分からない。好きという感情は時に厄介だ。こんな風に欲深さを生み出してしまうと後戻りできなくなる。それが彼の重荷になっていてもおかしくない。でもそれでも「このままでいいんだろうか」の不安ばかりが押し寄せて手越祐也を好きだと思う気持ちがたまらなくしんどくなる。好き故の不安。好き故のもどかしさ。離れていた間に作り上げられた小さくて温かい世界に満足できない自分の欲深さが怖い。何よりもやっぱり結局は寂しいんだろうな。

好きになって15年。私は手越さんのことを知ってるようであまり知らない。でも「あ〜手越ね」と馬鹿にする人よりかはもちろん知ってる。自分をポジティブだと言い張るけど実際はそこまで強くないことも知ってる。独立して表向きは自由に伸び伸びと活動していても纏うものはどんどん分厚くなっているように見えた。彼が過去から目を逸らすようになったとき「ああ、前を向いたんだな」と素直に思えなかったのもまた私の欲深さなんだろうか。過去の手越祐也を忘れないでほしい。でも今の手越祐也も覚えてほしい。どこを切り取っても大切な過去であり大切な今だよ。そのことを私はずっと言い続けていきたい。そしていつかまたあの頃を一緒に懐かしいねと振り返られたらそれ以上の幸せはない。


私が好きな手越祐也を置いていく。


彼はものすごく誤解されやすい人だから勝手に心配が尽きない。SNSの文章は誰が読むねんってくらい長いし私生活は身なりを気にしていなさすぎるし子供みたいだし「そういうところだぞ」と思う部分があまりにも多いからたまに水を差したくなる。でもね、手越祐也を好きになったことが一度でもある人なら分かるはずだけどめちゃくちゃ推し甲斐はある。これだけは言い切れる。


これからは彼の魅力をどこかしらで発信していけるといいな。この欲深さをフル発揮して手越さんに「こいつうざいな」と思われるくらい過去も今も愛していきたい。好きってしんどいけどやっぱり楽しいから。この楽しさを自分のものだけに留めるのはもったいないから。婚期を逃しても推せるものは推していくべし。明日は七夕だから欲深さついでに願い事も書いておこう。

アンチが減ってファンが増えますように💫(切実)

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