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”1990年5月以来 為替 1ドル=158円台まで値下がり 円安がさらに加速“ についての一考察 当たり前過ぎて意識しなくなっていること 

 外国為替相場というのは、何ともダイナミックな世界だとつくづく…  
 当たり前過ぎて意識しなくなっていましたが…

 タイムリーな話題なので…

 私が生まれた高度経済成長時代は固定相場制で1ドルは360円でした。1973年以降は変動為替相場制となりました。ものごころついてからこの激しい為替相場の動きに影響された人生だった気がしています。痛感するのは…

日本の凄いところはそれでもしぶとく強い経済

でした。特に貿易に関わる企業は円高時に例えば海外進出を加速するなどをして、為替に影響されない体制を構築しました。

 私自身も海外畑のサラリーマンでしたので、インサイダーとして企業内での為替相場への取り組みのお作法は学んできました。

 私が海外営業で米国担当となって4ヶ月後、1995年4月19日に1ドル79.75円、当時として史上最高値を経験。
 サラリーマンの成れの果てになって海外案件も管掌していた時のリーマン・ショック、その後の今のところ過去最高値、2011年10月31日の1ドル=75円32銭も経験しました。

 そして今。これが共有したい私の見立て。

 米国からのサービス購入、米国資産の購入など実需のドル不足が続き、円安が止まらない状況になっています。
 足元で怪しい動きが活発化していて気になる北朝鮮、中国、ロシアと海を介して対峙している日本の地政学的リスクも顕在化してることも残念な状況です。


 ハッキリ言って最早日米の金利差の影響とは別次元の原因ですよね。

 日銀の植田総裁会見“円安 物価の基調に大きな影響なし”との趣旨の発言をされています。急激で無けれは為替水準の変化にはそこまで…という感じと、直接の担当ではないのでそれは財務省マターという感じですかね。

日銀 植田総裁会見“円安 物価の基調に大きな影響なし”

出典

 ということで、1990年5月以来、市場はおよそ34年ぶりの円安ドル高水準となったのだと考えています。

閑話
 1990年頃はアメリカ駐在を始めた直後。日本で1000万円程度の特別仕様のアメリカ車のセダンと2ドアクーペが現地では国産車なのでお手頃価格と認識。本邦の半額程度で2台買った頃。水準としては寧ろ円高を享受していたという認識でした。同じ水準なのに今とは真逆の印象というのが面白いですね~。

閑話休題

 26日のニューヨーク外国為替市場では日銀の金融政策決定会合の結果などを受けて円安が一段と加速し、円相場は1ドル=158円台まで値下がりしました。1990年5月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準となりました。

出典

為替 1ドル=158円台まで値下がり 円安がさらに加速

 ドル不足というファンダメンタルズが解消しないとこの流れは収まらない…

 元海外畑のサラリーマンとしてはこんな事を思って足元の外国為替市場の動きを見ています。

 次は、日本の財務省さんはどうするのか…

現役の方々のご苦労が容易に想像できます。


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