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マニュアルシフトのカローラ 夏休みに家庭教師と塾講師から外房の海の民宿バイトに一歩踏み出して その7 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

大学1年生の夏休みのことです。
【不得意な肉体労働にデビュー】
 学習系の知的アルバイトのみに絞って居たのに、何と肉体労働系の仕事にデビューすることに。下宿生には有り難い食事付なれど自宅通学の私には…。夏期講習の仕事が終わった直後、サークルの先輩から食事付の海の家のアルバイトに代わりに行ってくれないかと懇願され、「それも一興」とのノリで快諾。鉄道を乗り継いて鄙(ひな)びた駅に降り立ち、蝉の鳴き声と真夏の日差しを浴びながら海の家に到着。仕事までゆっくり海で遊んで来てはとのことで海岸に出て生まれて初めて海で泳ぎ、感動。生まれて初めての配膳の仕事をこなした後、遅い夕食。お櫃(ひつ)の外に飛来したゴキブリを生まれて初めてのでの駆除。グジュというなんとも言えない感触の洗礼を受けるも毎日の駆除で直ぐになれてしまう。
 朝食の配膳、下膳の仕事を済ませ朝食後、お風呂の掃除デビュー。温泉かけ流しなのに毎日お湯を全て抜いて浴槽を掃除するという徹底した衛生管理に感動。
 海の家の仕事にも挑戦して生まれて初めてイカを焼き、焼そばを作るも上出来。そんな自分に驚く。その海の家の自称経営コンサルタントの店長にマーケティングや生産管理を口伝される。そして受験勉強で失った青春を取り戻した地元の子供達との夜遊。定番の花火。

【民宿バイトの休暇】 
 民宿バイトにも一日だけの休暇が有りました。
その日は天気もよく地元のレンタカー屋さんで1番安かったカローラセダンのマニュアルシフト車を一日借りました。外房の海岸線を流して夏の日のドライブを昼間は楽しみました。

 私は当時は祖母のブルーバードUのオートマチック車を良く借りて乗っていました。ですからどうしてもマニュアル車に乗ってみたかったのです。マニュアル車の方が安かったこともありますが。

 その夜、先輩達はビールを飲んでしまったので熟睡。しかも飲酒運転になるのでレンタカーはどうせ使えない。ということで夜中に車を出してやんちゃにも峠道を走ってみました。マニュアル車は教習所のコラムシフトのセドリック以来。初めは半クラッチが下手でエンストが怖く高回転で繋いでいましたが、直ぐに慣れてきて真夜中まで主に峠道を楽しみました。

 俄か暴走族?

というほど運転は上手くないのですが、今でもその時の街路灯が流れていくシーンを思い出すことができます。

 せっかく一歩踏み出したのでやり尽くしてみました。

 

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