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イスラエル・イラン報復「当面は双方自制か」  当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 前回は、戦争を仕掛け続けて止めないパレスチナに比べて何とも認め難いことを公に認める責任感ある対応のご紹介。

 イスラエル軍情報トップが、退任式でハマス奇襲の責任改めて認め、イスラエルとハマスの戦争に至った理由を「詳しく調べ、理解を深める」ために国家レベルの調査を実施するよう求めたという

勇気のいる真っ当な行動

のご紹介でした。 

 そして、パレスチナのイスラエル奇襲もロシアのウクライナ侵攻も何れも初期段階の対応に拙(つたな)いところが有って侵攻を許したという共通点が有りました。結局歴史は、大事に至る前の初期段階で手を打つことの有効性を教えて居るという考察。

 そして締めは、一方、イラン/イスラエル間の紛争では、戦争拡大に抑制的な管理が効いているという前振りでした。

 今回は、対イランでもイスラエルの対応は同じで、イランがパレスチナと比べて相対的に抑制的な為、順当な進捗を得ているという話です。

 日経新聞社さんの記事。
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イスラエル・イラン報復「当面は双方自制か」 

米専門家
イスラエル・ガザ情勢
2024年4月20日 11:43 (2024年4月20日 11:58更新) [会員限定記事]
【ワシントン=坂口幸裕】イスラエルとイランの応酬は中東でさらなる紛争拡大につながるのか――。米国の中東専門家は、当面は双方が自制する局面に入るとの見方を示す。不測の事態が起こるリスクはくすぶり続け、緊張緩和につながるか予断を許さない。

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 CNNさんも近しい報道をされています。

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自制か報復か イラン対応でイスラエルが抱えるジレンマ


2024.04.17 Wed posted at 19:00 JST CNN

イランからの攻撃に対する対応をめぐり、イスラエルではいまだ意見がまとまっていない。イランは先週末、イスラエルの領域にミサイルなど300発以上を発射した。両国が軍事的に直接対立するのはこれが初めてだ。

イスラエルは前代未聞の攻撃に対する適切な対応策を模索する一方で、自制を求める国際社会からの圧力にも配慮しなければならない。今後ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、強い姿勢を求める右派連立政権と、諸外国の援助なしに戦争を拡大することで国際社会からの孤立を深める危険とを天秤(てんびん)にかけなければならない。

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 同じでイスラエルでもパレスチナとイランでは全く対応が異なります。

 詰まりイスラエルはあくまでも被害者であって、侵攻を受けてしまったのでやむ無く防衛の為に対応しているという構図なのです。

 これはロシアがウクライナに一方的に緩衝地帯を作るとウクライナのロシア領への緩衝地帯を作ると示唆し、
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ロシア ウクライナ領土内に緩衝地帯つくる考えを一方的に示唆

2024年3月19日 6時49分

ロシアとウクライナの国境付近での戦闘が激しさを増す中、ロシア側はウクライナ領土内に緩衝地帯をつくる考えを一方的に示唆し、ウクライナ側は警戒を強めています。

ウクライナ北東部のスムイ州では、連日ロシア軍によるミサイルや迫撃砲などの攻撃が続いていて、17日にも住宅や病院などが被害を受け、ウクライナ軍の報道官は「砲撃が大幅に増え住民の避難が困難になっている」としています。

一方、スムイ州と国境を接する、ロシア西部のベルゴロド州にも、連日、ウクライナ側からとみられる攻撃が続いていて、地元の知事は、18日には4人が死亡したとしています。

ベルゴロド州には、ウクライナ側に立って戦うロシア人義勇兵が越境攻撃を仕掛けていて、17日には州内の集落の行政庁舎を掌握したと主張しています。

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 呼応するようにウクライナがハルキウ州に緩衝地帯を作った

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ウクライナによる“越境攻撃” そのねらいとリスクとは(油井’s VIEW)
公開:2024年8月19日(月)午後5:44
更新:2024年8月19日(月)午後5:44

NHK

ウクライナとしては「自分達は民間人を守る部隊で、民間人を殺害するロシア軍とは異なる」とアピールする狙いともされています。

越境攻撃の目的や期間が焦点となってきましたが、緩衝地帯の設置が目的で、さらに事務所の設置ともなれば、越境の期間は短期ではなく長引く可能性もありますが、その点はまだ不透明です。

今回の越境作戦は、ウクライナを支援している欧米も事前には知らなかった模様です。気になるのはその欧米の反応ですが、現時点では黙認・容認の姿勢です。

出典

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ことと比較して考察すると良く理解できると思います。

 この連作でお伝えしたかったのは、目先イスラエルやウクライナが防衛のためにやむを得ず行われている行為を公平な目で捉えること。これを共有したかったのです。

 ニュースはあくまでも新着情報。全体像ではありません。例えばパレスチナの方々の周到かつ狡猾な世論形成の戦術。民間人を盾にしてその中に戦闘員を潜ませ、民間人を犠牲にしてまでもあたかもパレスチナが被害者という印象を長期間ニュースで報道させている現実。これにまんまと引っ掛かること無く、そもそもの本質を忘れないことが私達に求められていると思います。

 この冷静さは次世代に残したい…

蛇足
 歴史を何処まで遡るかで「そもそもの本質」は変わります。物理屋なのでそういう意味では皆さん今回の宇宙のビックバン時にはエネルギーの塊だったので、民族とか言われても…

 もう一つの現実的な遡りの原点は、例えばオスロ合意とか


補足
 御参考
こんな報道も…

共同通信社さん…

ガザ停戦交渉に圧力か ヒズボラ、本格戦闘は回避

2024/08/25

ヒズボラ、イスラエル双方ともに本格戦闘への拡大は避けたい意図も透けて見える。

出典


毎日新聞社さん…

イスラエル軍とヒズボラが大規模衝突 ガザ停戦協議への影響懸念

毎日新聞

イスラエル、ヒズボラ共に、大きな被害が出る全面戦争は避けたいのが本音だ。イスラエルメディアによるとイスラエル軍は今回、ある程度攻撃を抑制した。ヒズボラも今回の攻撃が「成功した」と強調しており、エスカレートを避ける狙いがあるとみられる。

出典


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