マガジンのカバー画像

これからの人材・組織開発の話をしよう。

39
人材開発や組織開発について知ったこと、考えたこと。
運営しているクリエイター

#人材開発

現場に資する組織開発とはなにか

現場に資する組織開発とはなにか

最近は、自分の生業でもある組織開発を批判的に検証する、ということをおこなっている。社会人になって以降、ずっとこの界隈にいるので、組織開発を批判するということは自身のアイデンティティを批判するということと同義であり、つらい作業である。

とはいえ、批判的の組織開発を再検討することは以下のような理由で求められている。現場のプロフィットセンターで十数人をマネジメントする立場からすれば、組織開発はおおくの

もっとみる
組織開発のレベルを高めるためにぼくが実践してきたこと

組織開発のレベルを高めるためにぼくが実践してきたこと

組織開発はアートである。このことは、以前にnoteに書いたことがある。

組織開発は多様な課題を対象としており、多様なアプローチをとるものだからこそ、その実践の輪郭はぼんやりとしており、曖昧である。妥当性が高いと思われたソリューションは想定した成果を出せず、むしろ、思いがけない副産物が生まれたり、あるいは、思いがけないアイデアが想像以上の成果を生むこともある。まったく思い通りにいかない。そういう意

もっとみる
効果を最大化する人材開発および研修設計ノウハウ4つ

効果を最大化する人材開発および研修設計ノウハウ4つ

ぼくは2006年に社会に出てからほとんどの時間を人材開発に費やしてきた。ライフワークと言ってもいい。今は現場に出ることは少なくなったが、営業およびコンサルタントとして仕事をしてきた。社内、社外問わず人材開発、研修設計・実施をしている。

人材開発や研修といえば、効果測定が難しいと言われている。クライアントが研修を受けたら具体的にどうなるのか、よく聞かれる。回答は、人材開発や研修は変数が多すぎて、正

もっとみる
人材開発や組織開発は永遠だ。

人材開発や組織開発は永遠だ。

ぼくには部下がいる。サービス責任者をしている関係もあって、関係者も含めると10数人だ。ぼくの組織はほとんど文鎮型で、マネジメントに携わっているのはぼくを筆頭にほとんどいない。そんなわけで、ぼくは1日のほとんどの時間をミーティングをして過ごしている。部下の相談に乗ってアドバイスをする。その繰り返しだ。

人材開発や組織開発は永遠だ。ぼくはここ数年、そう考えるようになった。ぼくはキャリアのほとんどを人

もっとみる
【5分で学べる人材開発】研修プログラム開発においてもっとも重要なこと

【5分で学べる人材開発】研修プログラム開発においてもっとも重要なこと

これまでにたくさんの教育研修の案件をいただき、研修プログラム開発の相談にのり、提案をしてきた。研修の目的、対象者、実施場所・方法の選定、研修プログラムの中身など、研修ひとつ実施するにもたくさん決めるべきことがある。

特に、研修プログラムの中身には多くの時間を割いてクライアントと決定していく。講義の内容、ワークショップ、研修ゲームの開発と選定ときて最終的にはタイムスケジュールに落とし込む。

そし

もっとみる
頑張っていても成長を実感できない人たち

頑張っていても成長を実感できない人たち

先日ある会社でキャリアのふりかえり研修を実施させてもらった。1年ぶりの再会。顔つきも逞しくなって、頼もしくなった受講生の面々。そんな研修の一幕での出来事。

「自分が成長したかどうかよくわからない」

「日々、仕事をこなすことに精一杯であまり記憶がない」

研修のふりかえりの時間で受講者から発せられた言葉だ。傍でみているぼくには彼らの成長が感じられるのに、受講者である彼らにその実感がない。自分を卑

もっとみる
研修の中身ってそんなに重要!?無料化する学習コンテンツと学習プロセスのデザイン

研修の中身ってそんなに重要!?無料化する学習コンテンツと学習プロセスのデザイン

人材開発において学習効果を高めるために注力していることは何だろうか?

恐らく、研修プログラムの内容と答える方が多いのではないか、と思う。

研修プログラムも沢山のバリエーションをもって企画することができる。講義もあれば、実習やワーク、ケーススタディなどその内容は幅広い。そういう意味では、一番カスタマイズ要素が多くて、プログラムの工夫が学習効果を高めると思っている人材開発担当の方が多いように思う。

もっとみる
2000年代の人材開発の潮流をふりかえる

2000年代の人材開発の潮流をふりかえる

これまでは、生きづらさからの脱却について心理学的な知見から、記事を書いてきた。

とはいえ、ぼくの本業はもともとは人材開発や組織開発という分野で、本業に関する内容ももしかしたら、誰かのお役に立てるかもしれないと思いたって、今この記事を書いている。

ぼくが人材開発や組織開発に携わり始めたのは2006年だ。それから10年余りで、それらのトレンドも大きく変わってきた、と実感している。

2006年から

もっとみる