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研修の中身ってそんなに重要!?無料化する学習コンテンツと学習プロセスのデザイン

人材開発において学習効果を高めるために注力していることは何だろうか?

恐らく、研修プログラムの内容と答える方が多いのではないか、と思う。

研修プログラムも沢山のバリエーションをもって企画することができる。講義もあれば、実習やワーク、ケーススタディなどその内容は幅広い。そういう意味では、一番カスタマイズ要素が多くて、プログラムの工夫が学習効果を高めると思っている人材開発担当の方が多いように思う。

私が2006年に人材開発に携わるようになってからというもの、この潮流は変わっていない。如何に、素晴らしい研修プログラムにするか、ということに心血を注ぐという潮流だ。

私はこういう流れに明確にNoというメッセージを送りたい。研修プログラムをどれだけカスタマイズしたところで、その学習効果への影響は限定的だからだ。

研修プログラムのブラッシュアップに時間をかけるなら、その前後、受講前の動機づけや受講後の上司のフォローアップを強化したほうが、学習効果を高めるのことができる。この領域については、ロバート・ブリンカホフ教授が有名だ。

しかも、研修プログラム自体はオンラインで破格の値段で手に入るようになった。YouTubeでもMOOCでも無料の講座は無数にある。そういう意味で、コンテンツ自体の価値は、二極化していくと思う。学び手が感動するほどのコンテンツか、それ以外か、という二極化だ。

圧倒的なコンテンツを創るのか、コンテンツではなく学びを最大化するインストラクショナルデザインに心血を注ぐのか。コンサルタントや人財開発担当者はその岐路に立たされていると思うのだ。

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