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頑張っていても成長を実感できない人たち

先日ある会社でキャリアのふりかえり研修を実施させてもらった。1年ぶりの再会。顔つきも逞しくなって、頼もしくなった受講生の面々。そんな研修の一幕での出来事。

「自分が成長したかどうかよくわからない」

「日々、仕事をこなすことに精一杯であまり記憶がない」

研修のふりかえりの時間で受講者から発せられた言葉だ。傍でみているぼくには彼らの成長が感じられるのに、受講者である彼らにその実感がない。自分を卑下するように振る舞う受講生たち。そして、こういうことは教育研修に関わっていればよく起こる。

このことをきっかけに改めてふりかえりや内省、リフレクションというものを考えてみた結論がこちらのツイートだ。

ふりかえりは、体験から何を感じ、何を学んだのかを考え、自分の知恵にすることだ。ひとつの経験から10学ぶ人もいれば、100学ぶ人もいる。その差は大きい。その学びの量を増やすためのひとつの方法がふりかえりだ。別名では、内省とかリフレクションと言われる。これが重要であることに異論はないだろう。

そして、成長実感がないのは、彼らの彼ら自身への認知が大きく影響しているのではないかと思う。どんな認知かというと、一言で言えば、彼らは自身に厳しすぎるのだ。

だから、自分をポジティブに捉えられない。

自分を厳しく捉えてしまうと、ふりかえりもネガティブなものになる。何を思い出しても、その意味をネガティブにに捉えてしまうからだ。過去をふりかえることそのものが辛くなってしまう。だから、体験からのポジティブな学びを生み出せない。

具体的にはこんなことが起こる。

このように事実を正しく認識できなくなるのだ。あるいは、事実にポジティブな意味づけをすることが困難になってしまう。

そうすると人生は本当にネガティブなものに映る。

自分の成長を確認するためにふりかえりは重要だ。ただし、それはポジティブな意味づけができた場合に限る。または、ポジティブな意味づけの方法を教えながらふりかえりをさせることが重要になる。

ぼくたちは、ますます長い年月を働かなくてはならなくなる。人生100年時代に早期リタイアは望めない。そして、ぼくたちは起きている時間のほとんど半分を仕事に費やしているのだ。その長い仕事の時間を充実させることには大いに意義がある。

僕はこれまでもこれからも、ポジティブな認知を手にいれることを通じて、自己肯定感向上、そして自己実現を支援していきたいと思うのだ。

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