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#高齢者
高齢期リハビリのココロエ36 痛みは自分でコントロールするのだ
【あらすじ】
2年4か月前に直腸がん診断され、治療により一旦、『がん』が消失したかに思えましたが、約4か月前に『がん局所再発』しました。手術ができず、抗がん剤治療で手をこまねいてます。作業療法士として高齢者リハビリは18年です。
【本題】
今日のテーマは高齢者の『慢性痛』です。わたしの『がん』の感じ方と絡めてお話いたしますね。
『慢性痛』とは原因がなく一ヶ月以上続く痛みです。肩や腰、膝が多いです
高齢期リハビリココロエ34【どんな状態でも行動あるのみ】
健康度チェックです。
1.お腹が空いたらどうしますか?
2.気分転換したいとき何をしますか?
3.楽しみたいとき何をしますか?
4.身体がなまっているとき何をしますか?
1〜4の際に、何か行動できればあなたは健康です。たとえばお腹が空いたら『カップラーメンをつくる』『コンビニへプリンを買いに行く』などがその行動にあたります。
「それが健康?」という声が聞こえてきそうですが、そうなんです、それが健康
高齢期リハビリのココロエ29 高齢者施設に入所する男性利用者はすることがない
ある老健の男性利用者のお話です。「退屈、することないわ。」と70代後半糖尿病の男性利用者。「ここはなんもすることないなぁ。」と80代片麻痺の男性利用者。
施設では様々な作業や活動を提供してます。頭手足を動かさないと人は弱っていきます故、施設側は活動の選択肢を用意し、かつ増やしているわけです。『なぜするのか?』や『生活を通して心身を健康にする方針』も説明はしています。しかしどうしても男性は施設での
高齢期リハビリのココロエ28 『歩けないなら家に帰ってくるな!』
「車椅子なら家に帰ってくるな。」
「家に帰るには歩けないといけない。」
高齢者リハビリ(わたしは老健施設勤務:介護保険サービスのリハビリ施設)に関わってますとそんな言葉をよく耳にします。これはご家族の発言なんですが、反対に自分が同じ立場ならどうでしょうかね。「車椅子でも帰らせてくれ!なんとでもなる!」って言うんじゃないでしょうかね。
私達、リハビリの専門家からみればご家族のストップにより在宅復帰
高齢期リハビリのココロエ22 高齢者リハビリは税金のむだづかい?
よくTwitterで見かけるのが、『高齢者に公金からリハビリ費用を出すのはムダだ』という意見です。ある意味、非常に鋭いご指摘だと思います。さらに、リハビリを受ける方は『マッサージ』を希望し、セラピスト側も希望通りにしてしまう、そんなものは税金の無駄遣いだ!と。
これ否定できません。要介護高齢者は週1〜2回、1回につき20分〜60分程度の機能訓練や動作練習をしたとて著しい機能回復など望めないことが
高齢期リハビリのココロエ27 利用者・家族はウソをつく?
セ=セラピスト 利=利用者 家=家族
セ「立ち上がれますか?」
利「できません、立たせてください」
→実際はものにつかまれば立てる
セ「歩けますか?」
利「全然、歩けないんです」
→実際は歩行器で歩ける
セ「◯◯さんは、ごはん食べておられますか?」
家「食欲が無く食べられてないんです」
→いつもの7割程度は食べられる
えてして、医療職・介護職スタッフが利用者本人や家族へ質問した時に『客観的
高齢期リハビリのココロエ26 こんな考え方は老化が進みやすい…かも
「病気になって動きにくくなったから、家族に家事をやってもらおう。」
「もう歳だから嫁に家事をしてもらって当然。」
「仕事を定年まで頑張った。もう何もせずのんびり暮らそう。」
「同居したから娘が家事をしてくれる。」
「妻が今までは家のことをしてきたから、これからも家のことは妻に任せよう。」
「車椅子になったらもう何もできない。」
「麻痺が回復しないと元の生活に戻れない。」
「人に迷惑をかけるから動か
高齢期リハビリのココロエ25 【あなたは1日名前を何回呼ばれますか?】
ちょっと数えてみてください、1日何回名前を呼ばれたり話しかけられますか?お仕事してる方は20回は、あるかもしれませんね。反対に1日家にこもっていれば一度もないこともありますよね。
名前を呼ばれるということは、その社会集団の中で存在が認められているということです。つまり社会の一員だ!と潜在的に感じている、ということですね。
それに加えてその集団内で『ありがとう』とか『仕事がんばってるね』とか『
高齢期リハビリのココロエ20 高齢者には不親切に?!
突然ですが骨折したことありますか?わたしはあります。あれは中学2年のときにスキーで大転倒して右親指を骨折、その後控えていたテニスの大会に出られず、悲しい想いをしました。
右手を骨折したら不便ですね。右手でしていたことを左手でしないといけないですし。と、私達、若い世代は何かしら身体に不自由があっても、なんとかかんとか工夫をして生活をしていきます。だって右手を骨折してようが宿題はしないといけない、