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#291 レコメン機能に「補色」機能があったなら…

閲覧履歴などを元に各種情報をレコメンしてくれる機能にあったらいいのに、と思った機能をメモ。


1、進化するネットの閲覧情報のトラッキング

アマゾンがわかりやすいですが、購入や閲覧履歴から「お勧め」を提案してくれるレコメン機能。便利ですよね。

一方で、広告などでは、GoogleやYouTubeを傘下にもつアルファベットが事実上閲覧履歴を独占していることが問題視されています。

問題のひとつが、利用者からすると自分の興味関心が知らない間に蓄積、分析、分類されることの不安感があることです。

これを受け、Appleは新OSでは承諾なしのトラッキングを拒否できる機能を搭載したことが話題になっています。

これはこれで、効果的な広告が打てなくなる、という広告主(と広告代理店)からの不満が出ているようです。

こういったことは繰り返し話題になっていますので、今回は置いておいて、こうしたいわゆるレコメン機能に、こんな機能があればいいのでは?という話です。


2、情報の「補色」機能?

先日の米大統領選挙での国を2分した様子からも、それぞれの支持者はそれぞれの情報入手先があり、それぞれの世界の中でそれぞれの主張に繰り返し触れることでより先鋭化していく、という分析がありました。

既存の、いわゆるマスメディアしかなかった時代には、放送局や新聞社で主張の色が確かにありましたが、それでもそこまで極端ではありませんでした。

それが、SNSというメディアが浸透し、個々人の嗜好にカスタマイズされたフィルターを通じた情報のみがプッシュ式にスマホの画面に流れ込むようになったことが、より先鋭化を煽る方向に働いたことは間違いないでしょう。

そんなことができるのであれば、「あなた、これ、好きでしょ」という情報に加えて、それと「補色」の関係にある情報も流れてくるようにできたらいいのに、と思うのです。

「補色」というのは、以下のように、反対の性質を持つ色で、有名なところでは、手術する際のお医者さんの着る服は緑ですが、これは、血の赤色と補色の関係にあるので採用された色になります。

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もちろん、話はそう単純ではなく、ユーザーがそういった情報を邪魔だからそのサイトやアプリを使わない、となってはサービス提供側も困るので、実現可能性は低そうです…


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

完全に私の妄想で、同じようなことを過去たくさんの人が思い付いたでしょう。

それでも、登場しない、普及しない、というのは、ユーザー側もサービス提供側も望んでいない、ということでしょう。

政治的対立を解消するために、ということであれば、そうだと思います。
なんかワクワクしないですし、説教されているように感じますもんね。反発しかないでしょう。

ただ、例えば、普段何気なく眺めているスマホやネット、自分でも知らない間に興味が偏っていて、知らない間に視野が狭くなっている、ということはあるのではないでしょうか?

怖いのは「知らないうちに」です。

そういうときに、全然反対側の「飛び地」の情報も「レコメン」してくれたら、いいと思いませんか?

自分自身でもこの年(40代です)になると、興味関心が固定化してるなぁ、と思っていまして、その解消として、全く読まないであろう本(博物館の歴史とか)を読んでみたりしています。

いろいろな「へぇ〜」があって面白いですよ。
(最初の20ページぐらい超苦痛でしたが)

博物館の歴史に興味ない、という方が大半だと思いますので、そういう方には、以下の「頭の体操」がお勧めです。

これは、その日の記念日などに因んだ(つまり、興味とか全く無関係に)話題を深掘りするものです。雑多なので何に「へぇ〜」と思うかはまさに自分次第。単に雑学博士になる、というだけでなく、自分の仕事や業界との意外な共通点や気付きが得られる、という効果も期待できます。

突然宣伝になってしまいましたが、こうした努力をしないと、視野が勝手に広がることはないなぁと、最近強く思います。

旅行なんかは日常を離れて視野を広げる効果的な1つの手段だと思うのですが、それも思うようにいかないですからね…


最後までお読みいただきありがとうございました。

完全に個人の思ったこと、ですが、何かのご縁ですので、皆様の最も興味のあること、の「補色」にあたるものって、なんでだろう?とちょっと考えていただくきっかけになれば嬉しいです。


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