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コンテクストの解釈か、純粋な対話か
ちょっと話は変わるけど、思想書とか哲学書に分類される本を読んでいると、例えば「あるか/ないか」、「認識できるか/できないか」という要素以上に、「どうあるべきか/否か」という「倫理的な」問いが必須であるようにも思われる。つまり、「あるか/ないか」という問いを足掛かりにして、例えば「ある」のだとしたら、この世界を「どのようなものにしていくべきか」という問いに跳躍させる。「ない」としても同じだ(この辺
もっとみる「自分の言葉」ってなんだろう?
「自分の言葉」ってなんなのだろうか。
私たちは生まれた瞬間から既存の言葉の海に溺れていく。海の上を進んでいくための船は絶対に作られない。言葉の海に浸からないまま、その上を滑りながら、別の世界に飛行することはできない。例外なく、否応なく、幸か不幸か、海に溺れていく。文法規則も、語彙も、生まれた時点ですべて用意されていて、既存の海水を無理やり飲ませられながら、なんとか窒息せずに、海中を泳ぐ術を身に着