金平糖みなみ¦詩人
金平糖みなみの詩をまとめました
手紙シリーズをまとめています。
日記を纏めています。
いつだって君は無邪気だ 無邪気で 純新無垢で 何者にも染まらない白でありながら 他者を真っ白に染め上げてしまうペンキのような人だ 君が笑いかけるとパンジーが咲き乱れ…
ドレスを作ろう ドレスを作ろう 生クリームの真っ白なドレスに イチゴやキウイ パインの宝石をたらふくつけるのだ アラザンのネックレスをつけてパーティーに繰り出そう 1…
ポトン ポトン ピチョン 1滴ずつ雨が降ってくる 苦くて時にはすこし酸味があって これは地球温暖化の影響ではあるまいか ゆっくり垂れてくるこの雨は 川で汲んだミルクと木…
死んでもいいやとは思っても あなたのために死にたいと思えないのは何故でしょう こんなにも愛おしいと思っているのに あなたのために繭から糸を作りマフラーを作ることだ…
パズルが完成しないんです 背景のなんでもない1ピースがどこにもなくて 奇妙な穴がポカンと空いて 私の心もなんだかポカンと空いてるよう 別になくても困らないような で…
わたしを触ってみて 白くてふわふわしているでしょう あなたから愛された分だけ わたしの毛並みはわたあめのように甘く蕩けます わたしを撫でてみて 小さなヘアゴムのよう…
お姉様、好きよ 水仙のようにまっすぐなお背中 ついていくだけで精一杯の私は小さなシロツメ 御髪も整えて差し上げます 椿油を浸した木櫛を用意してあるんです お姉様の黒…
ヒラリと羽ばたく黒色の翅 繊細なの 触らないで 飛ぶだけで精一杯なんです 雨にも負けます 風にも負けます ちょうどいい日差しの下で朝露を飲んで 花の蜜を吸ってトゲに触…
ごきげんよう、綿毛の先の先っちょのぽわぽわへ 私の心は煮えたぎるお鍋のように、今、ふつふつと、煮立っております ニュースをみるとあれがダメだ、これが悪い、それが…
いつも詩を読んでくださりありがとうございます。ごきげんよう金平糖みなみです。 この度ココア共和国さんの3月号に傑作集として私の詩が掲載されます。 タイトルは「世…
気まぐれ黒猫はしっぽをふりふり 闇夜に黄色い目が光ってる 姿なんてみせてあげないよって 暗闇の中でしっぽをこっちにふりふり あっちにふりふり 魚の匂いにだってつられ…
かわいいお月様 まとう雲は襟のフリル 夜空に静かに座りながら ミルクを飲んで金平糖をつまむ ウインクしたら流れ星 キラキラと空を駆けていく かわいい私のお月様 夢に…
長い巻き毛のあの子に憧れる 通り過ぎるとふわりといい匂いがして しなやかな身体はどこまでも伸びていく きっと美味しいものを食べてるんだろうな 優しい人と暮らしてい…
暗くて青い海の中 僕は小さくダンスをした ポンポンタン ポンポンタン 音楽があまりにも心地いいものだから 勢いよく海の壁にぶつかっちゃった 壁を外から優しく撫でる 暖…
私のポケットのすべて ハンカチ、どんぐり、クマのぬいぐるみにビスケット レディたるもの常に身なりは清潔に クマに出会ったらどんぐりをあげるの 1匹じゃ寂しいだろうか…
くるりと一回転したら スカートの中に世界ができた 羊飼いが羊を追い回してできた風が さらに私のスカートをふわりとたなびかせる フリルの隙間に星が埋まって イルミネー…
2024年4月13日 18:38
いつだって君は無邪気だ無邪気で 純新無垢で 何者にも染まらない白でありながら他者を真っ白に染め上げてしまうペンキのような人だ君が笑いかけるとパンジーが咲き乱れる香りがあたりに広がり蝶が舞うそしてお世辞にも可愛いとはいえないイモムシもそれでも君はイノセンスの象徴であるべきかのように輝く誰も 彼も すべからく私も全てを真っ白に染め上げて雪の中にいるように錯覚させてしまうこれは一種の
2024年4月6日 14:20
ドレスを作ろう ドレスを作ろう生クリームの真っ白なドレスにイチゴやキウイ パインの宝石をたらふくつけるのだアラザンのネックレスをつけてパーティーに繰り出そう1.2.3 1.2.3今日のワルツは何だかしっとり甘め足取り軽く ホイップステップガラスの靴なんてなくてもこのドレスがあればいい夢をみれるから粉砂糖のフリルに愛を込めて 今夜も踊ろう@金平糖みなみ
2024年3月30日 13:54
ポトン ポトン ピチョン1滴ずつ雨が降ってくる苦くて時にはすこし酸味があってこれは地球温暖化の影響ではあるまいかゆっくり垂れてくるこの雨は川で汲んだミルクと木からもいだ砂糖で陶器の大人専用のカップに注がれてマイルドに、優しく、淑やかさも兼ね備えた大人専用ではない飲み物へと変貌するのですポトン ポトン ピチョン1滴ずつの雨はまだ止まない私がこの本から冒険に飛び立って勇者を倒
2024年3月20日 15:44
死んでもいいやとは思ってもあなたのために死にたいと思えないのは何故でしょうこんなにも愛おしいと思っているのにあなたのために繭から糸を作りマフラーを作ることだって苦しくないのに裸足で月の砂漠を歩き、火星に水を幾らでも汲みにいくのにこさえたマフラーを巻いて2人で月に行きうさぎを探して火星やあまつさえ土星までテクテクと散歩したいこの願望は罪なのでしょうか、そうですか@2024 金
2024年3月13日 12:01
パズルが完成しないんです背景のなんでもない1ピースがどこにもなくて奇妙な穴がポカンと空いて私の心もなんだかポカンと空いてるよう別になくても困らないようなでもないとなんだかむず痒いようなおでこに見えないシールが貼られた気持ちこのまま見つからなかったらどうしようかな新しいピースを作ってはめてみようかなそうしてみよう そうしよう@2024 金平糖みなみ
2024年3月10日 12:28
わたしを触ってみて白くてふわふわしているでしょうあなたから愛された分だけわたしの毛並みはわたあめのように甘く蕩けますわたしを撫でてみて小さなヘアゴムのような声でしょうあなたから喋りかけられた分だけわたしはあなたに愛してると伝えることが出来ますわたしを抱っこしてみてリンゴ3個分の重さなんですあなたに比べればカバンのような重さだけどわたしはあなたに近づこうと日々大きくなります
2024年3月6日 12:55
お姉様、好きよ水仙のようにまっすぐなお背中ついていくだけで精一杯の私は小さなシロツメ御髪も整えて差し上げます椿油を浸した木櫛を用意してあるんですお姉様の黒髪がよりいっそう輝きますようにお勉強にホットティーはいかが?私も成績を落とさないようお傍でがんばります貴方の隣に並んでも恥ずかしくないようにそしてこっそり、文通致しましょう日々の嬉しかったことを花がポンポン咲くようにた
2024年3月2日 13:11
ヒラリと羽ばたく黒色の翅繊細なの 触らないで飛ぶだけで精一杯なんです雨にも負けます 風にも負けますちょうどいい日差しの下で朝露を飲んで花の蜜を吸ってトゲに触らないように生きますでも案外それって大変で、難しいことなのかも意外に私、器用に生きているのかもなんだかんだ上手くやれているのかも@2024 金平糖みなみ
2024年2月28日 12:30
ごきげんよう、綿毛の先の先っちょのぽわぽわへ私の心は煮えたぎるお鍋のように、今、ふつふつと、煮立っておりますニュースをみるとあれがダメだ、これが悪い、それがよくないまあそんなことばかりでモヤモヤが止まりませんそのモヤが薪となり、着火剤にもなり、対したものも入ってないお鍋の汁を揺らし、私の頭を熱くするのです甘い汁を優しく煮込むニュースばかりであればいいものを例えばタヌキが庭に忍び込む
2024年2月25日 21:01
いつも詩を読んでくださりありがとうございます。ごきげんよう金平糖みなみです。この度ココア共和国さんの3月号に傑作集として私の詩が掲載されます。タイトルは「世の中、フリルで挑む」。私が可愛いをどう捉えているか、どう身につけているかを短くも正確に表現した傑作だと思っております。可愛いものが好きな方、フリルやサブカルチャーが好きな方は勿論、何か好きがある方にはぜひ読んでいただければと思います
2024年2月25日 16:21
気まぐれ黒猫はしっぽをふりふり闇夜に黄色い目が光ってる姿なんてみせてあげないよって暗闇の中でしっぽをこっちにふりふり あっちにふりふり魚の匂いにだってつられてやらないの鋭い爪を尖らせて木に登りてっぺんから見下ろしてやるのさどうだ 黒くて 大きい私は怖いだろうって目からビーム 君の心臓を撃ち抜いて頭からばりばり食べちゃうぞ@2024 金平糖みなみ
2024年2月23日 12:27
かわいいお月様まとう雲は襟のフリル夜空に静かに座りながらミルクを飲んで金平糖をつまむウインクしたら流れ星キラキラと空を駆けていくかわいい私のお月様夢に向かうための橋で会おうね
2024年2月21日 16:33
長い巻き毛のあの子に憧れる通り過ぎるとふわりといい匂いがしてしなやかな身体はどこまでも伸びていくきっと美味しいものを食べてるんだろうな優しい人と暮らしているんだろうな事実かどうかも分からない理想のあの子を今日も作って木から飛び降り私は私の家に帰るカリカリだって、おばあちゃんのシワシワの手だって案外いいものねなんて思っちゃったりしながらけばけばのクッションであの子のことを思い
2024年2月18日 18:37
暗くて青い海の中僕は小さくダンスをしたポンポンタン ポンポンタン音楽があまりにも心地いいものだから勢いよく海の壁にぶつかっちゃった壁を外から優しく撫でる暖かい貝殻は一体なあに?それがあまりにも優しいものだから僕はまた嬉しくてダンスをするんだ@2024 金平糖みなみ
2024年2月17日 12:04
私のポケットのすべてハンカチ、どんぐり、クマのぬいぐるみにビスケットレディたるもの常に身なりは清潔にクマに出会ったらどんぐりをあげるの1匹じゃ寂しいだろうからぬいぐるみも一緒よそして私とティーパーティーシミュレーションは完璧あとは散歩に行くだけだけども今日はちょっと肌寒いのでおうちでココアを飲ませていただきますぽかぽかしてきて眠くなっちゃったクマさん、夢の中で会いましょう
2024年2月15日 12:52
くるりと一回転したらスカートの中に世界ができた羊飼いが羊を追い回してできた風がさらに私のスカートをふわりとたなびかせるフリルの隙間に星が埋まってイルミネーションのようにチカチカ光るきっと私のスカートの中では今頃家族で草原に寝転びながら星を眺めているのだろう淡い草の匂いのする私の世界私のスカートが作った優しい世界@2024 金平糖みなみ